基本所作ができない、粗いという人を、最近よく見かけます。私の推論としては、ブルーカラーワーカーが減ったせい、というものです。

では、推論をしっかり仮説展開していきましょう。

基本所作が粗い・できない人が昔に比べて増えた

原因1
独居や核家族家庭が多く、所作について振り返る機会回数が少ない
原因2
兼業主婦が増えたため、子どもの頃に基本所作が身につかない
原因3
ホワイトカラー仕事が増え、ブルーカラー従事者が減ったため

そもそもヒトの学びは、「正しいものを見て真似る」という模倣学習 Modelingがほぼ8割を占めます。この模倣ができない理由を3つ挙げてみました。

原因1

核家族であれば、正しい所作をしていないメンバーと住んでいる可能性が高いかもしれません。独居であればますます見ないわけですから、間違ったものを継続していくことも増えます。ですので、振り返りや改めたほうがいいこと、などについては、気づかないケースも多々発生します。第3者やまったくの他人の所作を見ることがあればいいですし、友人その他からの注意やら喚起があればいいのですが、おそらく大人になってからはなかなか劇的に変わることは、機会そのものが少ないのでしょう。

原因2

兼業主婦の日々は過酷です。時短であっても数時間が短縮されるだけで、総合職などで男性と変わらず働いている場合には、おそらく子どもさんたちに基本所作を充分に見せていないかもしれません。家にいる時間が圧倒的に、物理的に、居たくても居られずに、少ないからです。コミュニケーションや心のふれあいも、週末やその他に努力して作っている方々はたくさんたくさん実在しますが、疲れ切っていて彼女たち自身も休養が必要な場合もあります。さらに、男親が見せているのでは?と思っても、夫婦間での所作の違いは、意見の違いとかなり比例しており、子どもたちはどちらを真似すればいいのか、たいへんに迷うことになり、「どちらも真似ない」というチョイスも発生します。当然、疲労困憊であれば、所作も大人からして粗くなってしまうことも、多々発生します。

原因3

ブルーカラーワーカーは、効率よく、無駄なく、エネルギーをたくさん使わないようにするため、基本所作が身体を疲れさせぬように、一般的にはかなり工夫していたものです。ところが、ホワイトカラー従事者のほうが人工的に多くなってからは、「レクリエーション」「楽しみ」「息抜き」として身体を動かすことが多いため、そのフォームや所作の基本などについては、あまり気が行かない場合も多いものです。当然、家でも同じ基本所作をするわけで、ブルーカラーの人々の動きには、無駄がなく、かなり機能的なのですが、ホワイトカラーでは、回数が絶対的に少ないため、改良する気になる、機会に出遭う、などが少なくなります。ゆえに、家庭でも子どもたちや、家族がそれを真似する、ということが減ります。

どうなんだろう?これについて、何か論文あるのかなぁ・・・。私は両親共にブルーカラー労働者だったので、基本所作はばっちりできており、無駄や効率、時間短縮について、ひどく追求するのです(笑)。疲れることが大嫌いです!でないと、1日11コマや12コマのレッスンの体力が温存できませぬので。へい。ここのところ、1日6コマから12コマくらいをけっこうこなしており、エネルギーが保てており、満足です♪

みなさんは自分の基本所作についてはどのように気づいていますか?私は、初めてやること・新たにやるように思っていたこと・たまにしかやらないこと、を実際にやるときにいっしょにいる相手とコミュニケーションを持って、見ていてもらうような促しをしています。「おかしい?」「ちぐはぐかも」などなどと言えば、見ていてもらえます。とりあえず、大いなる指摘はないのですが、同時に「うまいっ!」「シンプルっ!」とも言われず、ダメなものも残っているかもしれないですねぇ。いずれ、DVD撮影に入ったらいろいろ気づくんだろな(笑)。

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これはヒトという動物も同じだと強く信じているゆえ、心理学をやっているのだろうと考えています。