05/01/2006 にアップした文章です。

私が心の支えにしていることや人はたくさんいすぎて挙げきれませんが、他人の心の支えを見るに、その人の生きてきた軌跡や、考え方、好き嫌いなどを垣間見ることができます。なんでも解析しようとするのが、セラピスト志望だった私の悪い癖だって?そうそう(笑)。

支える: (1)力を加えて、物が倒れたり落ちたりしないように押さえたりつっぱったりする。 (2)社会・集団を維持する。ある状態をもちこたえる。 (3)援助する。支援する。 (4)攻撃などを防ぎ止める。 (5)人や物が通ろうとするのを妨げる。さえぎる。 (6)中傷する。

この(6)がかなり意外だったのですが、予想通りの意味でした。ある状態を持ちこたえているという意味では、ヒトの心や生活は、「安定」「日常性」に根ざしていると言えます。よほどのことがなければ、変化を受け容れられず、安定した生活を続けていきたいと願うのが、生物学的仕組み(サーモスタットなどに表れている恒常性など)と比例している、ある種の決まりです。

が、私の性格的傾向として、「今ある状態をもちこたえる、維持する」というヨロコビを支えとするよりは、「よりよい方向に変化する、収穫を目撃する」というのが、心の支えになるようです。安定を超えたところにある、贅沢なヨロコビです。

容姿、スタイルや美貌を、自分が生きていくうえでの、自信・在り方の重要ポイント・社会での能力の一部、などとし、心の支えにしている若い男女をよく見かけますし、30代を過ぎてからも、ずっと自分の容姿にこだわっている人々を見かけることも多いです。特に、会社経営を始めてから、人々のこのへんを突いている商品が売れていることに、かなりのオドロキを実感しました。

かく言う私はどうか?もう捨てていますね(笑)。健康でありさえすれば、容姿はかなりどうでもいいことです。若いだけできれいだと言われていた頃から、「いつかは衰える」ということを噛みしめて理解していましたし、朝晩のドライヤーや肌の手入れに使う時間があるくらいなら、本を1ページでも読みたかった。なぜなら、華僑のおじさんが教えてくれたように、頭の中に入れたものは誰にも盗まれない・取られない、という結論にとても満足していたからです。容姿は必ず衰えるばかりか、流行があり、それに左右されます。清潔・健康でありさえすれば、他人を不愉快にせねば、私には容姿はかなりどうでもいいことです。が、悲しいことに、他人を判断するのに、容姿をひとつの基準にすることは否めない。が、ここも私のアドバンテージにしてしまいます。容姿に大きく心を奪われている人たちは、勝手に私を避けてくれるようになるので、こちらが切り捨てる手間が省ける、と・・・。

他にも心の支えにできることはたくさんあります。学歴という歴然とした競争の順位だったり、ライセンスの数や権威だったり、収入だったり、職業だったりと、人によってさまざまです。私の心の支えの中には、それはないですね。

私の心の支えは、いっしょに生涯死ぬまで生きていくと決めた西さんの存在のすべてと、ネコたちと、母と、けなげにがんばって生きている大勢の同胞たちとその人生がおもしろさにキラッと輝いたときです。

アイスホッケーもプレイオフに突入し、(私の)Colorado Avalancheは、西の7位で終了しました。がゆえに、対戦相手は、2位のDallas Starsで、苦戦するかと思われたのですが、第一試合は5-2で圧勝しました。(私の)Joe Sakicもアシストを2個獲得し、キャプテンとしての任務を励行しています。ロッカールームで彼が何を話しているのか、知りたくてたまりません(笑)。アイスホッケーのパフォーマンスも私の心の支えです。

選手たちが、長い時間をかけて(多くの人々は子どものときからホッケーを始めている)、NHLへと登り詰め、1日たりともホッケーを忘れる日がなく生きています。引退まではそれが続き、健康管理やトレーニングを怠けたら、すぐに第一線から外れることになります。試合中の魔法のような技術。喜怒哀楽が詰まった表情。ストイックに過ぎる日常生活。スケジュールを縫ってのボランティア活動。すべてが、私の心の支えです。ああして、生きた証拠として、自分の能力を全開に花開かせている人々がおり、ごまかしの利かない数字に表れるルールの中で、しっかり自律して質素に暮らしていることを、私は見られるのですから、倖せです。Queen のWe Will Rock Youは、アリーナの臨場感、一発触発の電子を震わせます。私はまだナマでハットトリック(同じ選手が1試合で3回のゴールを入れること)を見たことがないのですが、いつか必ず見てやる・・・。100万ドルの笑顔をその場で見ることができますように、というのも、私の心の支えです。ステキな報酬をしっかり得たときの証人になりたいです。

このアイスホッケーと同義で、私が心の支えにしているのが、西さんの成長や台湾スタッフや弊社日本の社員のみなさんの、仕事ができるようになっていく姿です。特に大きな、押し付けがましい期待感とは違い、打って響く日々のやりとりがとても楽しい。企業理念を高く掲げているので、同時にモラルが高くなっていくところも見られるわけで、華僑のおじさんに教えてもらったように、頭に入り身につけたものは、彼ら・彼女らの生涯の宝物になっていくわけです。たとえ、道が分かれて今後、いっしょに仕事をしなくなる日が来たとしても、必ずそれは持っていってくれることでしょう。

あとは、動物の全体的、一般的な傾向であったとしても、ネコたちの存在そのものが私の心の支えです。たまに空回りしますが・・・。今回の出張でも、電話をスピーカーフォンにして受けられないものか?と、いろいろがんばってみましたが、やはりダメでした(笑)。キャット&ハウスシッターのあさみちゃんが、スピーカーフォンにしてくれて、そのタイミングでネコたちがニャーニャーしてくれることを望んでいますが、うーん、それも望み薄か?彼らの無償の愛は、私という堅い冷たい合理的なやつを、ふにゃふにゃにします。支えられているという意識が、毎日、瞳を覗き込むたびに得られます。すごいなぁ、彼ら。

西さんが心の支えなのは、彼が私の安全基地だからです>アンビバレンス関連のエッセイ参照。私が突っ走りそうになるときも、私は習慣的に彼を振り向き、進んでいいのかどうか、必ず合図を確かめています。探検に疲れて、戻ると両手を広げて迎えてくれ、私を癒してくれるために暖めてくれます。私も彼の安全基地になれていることを望んでいますが、彼は冬山登山もできるので、別に外付けのコンパスや内蔵式GPSを持っているかもしれません・・・(汗)。

きれいごとを書いたように誤解されるといけないのですが、当然、収入が安定していることは心の支えです。メシが食えなければ、支払いができなければ、心の平穏など吹き飛んでしまいます。最低限の生きていくだけのお金は必要です。が、収入の多寡を心の支えにしているわけではない、という意味です。学歴も同じことで、いい学校に行ったことがすごいのではなく、自分で選んだ学校に行き、そこをしっかり終えたことは心の支えになります。学校名でもステータスでもありません。職業も同じで、自分がしたいことで能力の高いことをして社会に貢献している実感が大切です。特に職業の順位や価値を問うものではない、という意味です。充実感、安定感、さらによりよい方向への変化、に囲まれて、実感できることが心の支えなのでしょう。

みなさんは、何を心の支えにしていますか?支えてくれている人や物事に感謝を忘れないでくださいね。