06/27/2006 にアップした文章です

 

久しぶりに掲示板に参加してしまったがゆえに、しばらく静かだった掲示板が、またもや賑わっています。それは新しい書き手がセックスボランティアに無知な私を、教育してくださろうとしているせいなのです。河合香織氏の『セックスボランティア』なる本をやはり読まねばならぬのか・・・という気になってきました。が、映画検定があるので、そのあと(汗)。

SVという略字そのものにすでに日本人は惑わされないんかな?と思います。DV;Domestic Violenceもようやく日本でも市民権を得てきましたが、SV;Sex Volunteerという通念になるまでにはどのくらいかかるのでしょうか?SVとだけ試しに検索してみると、日本語サイトでは端末ナビゲーションや精密機器のサイトが多くひっかかります。シーベルトの放射線量の単位もSvなのでそれらも引っかかってきます。SupervisorもなぜかSVと略すようだ・・・。20ページを超えても Sex volunteerについての記事は引っかかってきませんでした。日本語でさえそうなのだから、英語だったら皆無に等しいかもしれません。ちなみにDVではちゃんと1ページめの2位以降のほとんどがDomestic Violenceについてです。2ページめ以降になるとやはり電子機器のDVD他のシステム系の略語が引っかかってきます。

私はこのSVをVeteran(傷痍軍人)、Sexual Needs(性的欲求・必須)、Sex volunteer(そのままだし・・・)、Organization(団体)、Guide/guidance(指導・案内)、Masturbation(自慰)Help/Self-help(助け・自助)、Social Work(福祉)など、いろいろな言葉を組み合わせて30通りほど検索してみたのですが、英語のサイトではひとつも引っかかってきませんでした。根気のある私でも、さすがに30ページを超えたら見ませんよ・・・(汗)。オランダが創始で最も盛んだというので、SV, Sex Volunteer, Holland, Dutch,なども加えて検索してみましたが、英語サイトではまったく引っかかってこない。日本語だと引っかかってきます。

ということは・・・、河合香織氏が足を使ってリサーチしたことは功績があるにしろ、それほど大きな現象ではないものを、日本にそのまま輸入し、曲解する人々にネタ与えをしたようなことになってしまっているのではないか?という疑問も出てきます。私としては、本当にオランダやアメリカでそのような活動が行われているのであれば、その実態が知りたく、正確な情報をつかみたいところです。

なぜ今まで河合香織氏の著書を読んでいないのか?SVをやってらっしゃると豪語しておられるスレッド主が紹介してくれた書評の中でも、評論家が「問題点がたくさんありすぎて賛成できない。どうかな」というようなトーンだったこともあります。さらに、前リサーチとして私個人が調べたり動いたりしたもので、やはり同じ印象だったこともあります。日本の心理学の本は、9割近くがなんちゃって本なので、裏切られたくない、という想いも強いです。9割の本においては、真実をいくつかちりばめてあり、自分のモノの見方を強くアピールし、他の学派や意見、手段などを「弱い」と解説するもの。そもそも社会科学である心理学に、正解はありませんぜ・・・。誰がどんなものをどう見ようが自由であるし、真実はひとつではないことがわかっているのかな?と、それらの著書を見て考えるのです。そんなこともあり、秀逸ドキュメンタリーにはたまにしか遭遇できないということもあり、ここ10年ほどはピューリッツアーしか目を通していません。あとは、映画やニュースで事足りており、ネットでのリサーチで補助はできています。が、河合香織氏のナマの言葉を読んでみることは大切かと思い始めていますので、映画検定が終わったら購入して読んでみようと思います。

アメリカに居た頃からの掲示板スレッドなので、アメリカ人にも直接インタビューをしてみましたが、

1.社会通念としてのSVというボキャブラリーはない

2.性行為というプライバシー色の強いものを、ライセンスも持たない素人であるボランティアに任せられる人々は、たとえニーズが強いとしても躊躇する人々のほうが圧倒的多数;身障者の性問題は根深いが、身障者が暮らしていくためにすでに受けている医療やセラピー・カウンセリングの中に性問題をすでに盛り込んでいるところばかりである。なぜプロでもない素人がプロと同じ役割ができるのか?

3.ニーズについての査定が難しい;NeedsとWantsは別物

4.障害者が支給額をもらい、その中でやりくりし、違法行為である買春をするのは自分のリスクで自由だが、それを促進するようなことを政府や州機関が推進できるとは考えづらい→モラルの設定問題

5.セックスニーズだけを切り取ってそれを強くアピールするよりは、生活一般ニーズやフィジカルな身障部分のほうが優先的であるという見解→Bushが大統領だしね・・・。しかもそれさえ手落ちな部分はぼろぼろあるわけだし・・・。

6.契約書なしでの個室での無償のやりとりは、犯罪や迷惑行為の温床となる、という見方は否めない;性行為という親密度の高い行動をシェアすることにより(たとえ介護であっても)、セラピーと同様のTransference(転移感情)が芽生えることは容易に想像できる。それがゆえに、一般介護とは違い、ストーカーや迷惑行為、逆にボランティアのほうからの迷惑行為は無断での私物管理や脅迫やその他まで発展することはないのか?特に自宅でのセックスボランティアが懸念の中心。その責任は誰がどうやって取っていくのか?

7.ボランティアという定義の見直しを鋭く迫られる題材である;有償・無償のボランティアライン>セックス行為が多少なりとも入るのであればなおさら。自慰介助とはどこまでのラインを指すのか?

8.↑を受けて、ボランティアサービスコードは、誰がどのようにどんな理由で決めていけるのか?

9.セックス行為をなぜ恋愛や結婚に繋げる方向性を持たないのか?>持っている団体もあるかと思うが、私が調べた限りでは、「セックスボランティア」が協賛・主催している障害者お見合い会や出会い系データベースその他はなかった。性行為だけを進めて、その後に繋がる倖せな恋愛や結婚をスコープに入れないのはなぜなのか?

と、まぁ、けっこうな疑問点がたくさん出てきました。さらに、それぞれが根深く、本当にリスクも高い。著書を読むにあたり、これらの点について考えてある部分と、まったく触れていない部分など、いろいろまた分けながら読みたいと思います。さらに読後、これらのラインに沿ってまた第二弾を書きます。

さらに、掲示板での情報で知ったのですが、辞書にもすでに載っていた・・・>セックスボランティアという語彙。なので、私は「アメリカで行われているサービス」というところに意見をしようと、三省堂に問い合わせておきました。上記の事実があるがゆえに、アンダーグランウンドで有志がやっているだろうことを、さも日常的にアメリカで多数の支持や声援を受けているだろうと誤解されるようなことを平然と書いてはいけません。辞書はひとつの権威の形です。日本人の日本語の礎となるものです。私も広辞苑には一方的にお友だちさせてもらっています。数日から1週間でお返事が来るとのことなのですが、6月23日に送信したので、30日くらいまでには返事があると思います。楽しみだな♪

では、いざ読書してきます。