09/02/2006 にアップした文章です。

 

これは英語で、「痛い目に遭って学ぶ」ということなのですが、私だよ、コレの典型な存在は・・・。どうしてもこうまで痛い目に遭わなければ学べないのか?と思うわけです。けっこう多くの人がそう思っているのかなぁ・・・、と考えながらも、その痛い目の痛さの限度などを考えています。

たとえば、水泳。私はコレに関しては大して痛い目には遭っていません。ちょっとくらいは水を飲んだ記憶はあるし、川で流されたこともあるし、岩に足や腕をぶつけたこともあります。が、私の痛さに対する我慢を超えたものではなかった。フィジカルな痛みは、ものすごいTolerance(許容度)があるので痛みとは思わないことのほうが多く、他にもいろいろなスポーツでの痛い目は、まったく頭とサイキに残っていない感じです。

が、これが汎用されるのは、人間関係のことについてで、私は本当に人間関係を構築し、長くおつきあいするのがヘタくそなのだなぁ、とこんな歳になっても思うのです。校長センセが喩えてくださった、ピッチャーとキャッチャーの剛速球がありましたが、それですね。相手の性格やキャパやタイミングを読み取るのは、生涯続けなければならない日々の課題です。が、もともと「基本的にひとりが好き」な私が、「自分以外の人間といっしょにいるモード」に切り替えるのは、切り替えスイッチが必要です。

誰しも多かれ少なかれ、同じことを感じていると思うのですが、この能力が低いとうんと痛い目に遭う結果となります。私はたくさんの人々に去られたし、根も葉もない噂も蒔かれました。あるいは尾ひれがうんとついた噂だとかね。これは今後も「基本的にはひとりが好き」を正当化できてしまう言い訳になるのですが、それはしないようにしています。新しい人々には積極的に出遭い、現在や未来の自分がそのときにできるだけのことはしようという決意があります。

人間関係の機微のHard Wayを大それた例でいうと詐欺。FBI捜査官が実際に司会と監修をし、嘘を見抜く番組があったのですが、彼らはものすごいエキスパートです。この世に嘘発見器(Lie Detector)を潜り抜けられる人が数パーセントはいるようです(一桁ほど)。が、そのいたちごっこは技術の発達に伴い、心拍数という軸だけではなく、声のトーンや汗、脳波、さまざまなデータを同時に取ることができるようになり、もっともっと減っていくことでしょう。が、このLie Detectorの穴は、「先天的に緊張症」の人間に対して、どのくらいの基準を置くか?という命題があり、どんなに技術が進んでもこの点だけにはいつまでも論議が続くのかもしれません。人のヒストリーをすべて網羅するのはたいへんなことです。

私は詐欺をする側に回ることは確率的に低いです。自分で嘘がつけないことを知っている。他人の秘密を抱えたことはありますが、沈黙しているだけでもかなり顔や声や動作に顕れます。商売でも、営業に周り、嘘がつけないので、「この製品は世界でイチバン!」と暗示を自分に事前にかけて、「嘘ではないが大げさなことを言えるように訓練」をすることはあります。いい商品であることは確かですが、世界でイチバンと決められるものはこの世にはありませんから(笑)。商品の弱点を突かれたら、「製造元に持ち帰り、改良できるか、どのくらいの時間がかかるか聞いてみます」とあっさり答えてしまうのが、きっと大幅黒字に繋がらない理由でしょう(笑)。嘘をついてまで儲けても、私のKarma(業)に悪いだけなので、嘘はどこでもつかないことにしています。

が、逆に詐欺に遭うのに無防備な性格かどうか?明らかな詐欺であればわかるかもしれません。が、友だちを装い、綿密にプラスなこともたくさんしてくれ、信頼を勝ち取ったあとに仕掛けられてくる詐欺には、ちょっと気づけないかもしれないです。「俺オレ詐欺」のようなものには引っかからない自信はあります。それに「コレに投資すれば儲かる」といった具合のものにもひっかからない自信はあります。が、この世には、上には上がおり、頭脳戦で百戦錬磨している詐欺師は、結婚詐欺・美人局などの商売が絶えないことなども入れて、日常には転がりすぎています。

詐欺をしようと思っているわけではなく、悪意がまったくなく、人を利用している人間というのは必ずいます。たとえば、私に自分の秘密を預けっぱなしにする人々などがそれです。自分の社会的信用や他の輪での人間関係(仕事場や趣味やその他)の安定、経済的信頼などを保つために、自分の汚点(複数形であることが多い)を私に託し、秘密を守ってくれという人間がいます。私はそれに騙されたので、Learning Hard Wayだよ、と思っているわけです。

が、本人たちは「人にはみな秘密がある。自分の秘密を守ろうとするのは当たり前の権利」と思っているらしく、私の権利などはおかまいないようです。そんなもん、私の秘密ではないのに・・・。たとえ私が殺人幇助をしたとしても、私は秘密にはしたくないです。まぁ、殺人幇助はしませんが(爆)。

他にも私がLearning Hard Wayだなと思うのは、自分の向学心に対する回り道でしょうか。せっかく入った大学を中退し(結果的には除籍;クビ)、貧乏でバイトを掛け持ちしていたときに自腹で払ったお金は、すべてどぶに捨てたように見えます。さらに、渡米したあとも、外国人としての学費を払ったことでけっこうなロスがあります。たぶん、トータルすると1千万近いんじゃないかと・・・。それを払い続けてくれた西さんには感謝です。30歳過ぎるまで大学には戻らなかったので、10年弱の時間のロスもあります。が、勉強は「自分がしたいと思ったときがやりどき」というのはまだ強く信じているので、時間は必要だったのかな、とも思います。そのあいだに、航空学校で自分にとって不得意だと思っていた理系をたんまり詰め込んだがゆえに、大学生活も楽しかったのであろうし、基礎を受け容れる覚悟もできたのであろうし・・・。が、経済的なロスは、形を変えて、西さんへの借金として残りました。なので、起業することになったのです。

そして、起業をしてからも Learning Hard Wayは続いています。詐欺には遭ったんですよ。有限会社の場合には、その社員がどんな書類に判子を押しても、会社そのものにはまったく責任がないことがわかったのは、後の祭りでした。5・600万ほどの損益を出し、夜逃げされてしまったのが今年の3月です。その5・600万があったら、大きなプロジェクトに進むことができたのですが、西と私のナイーブさが露呈しています。ここで、「絶対前金制度!損益がない前金回収!」が弊社のモットーになります(爆)。

ビジネスパートナーももうビジネスパートナーではなくなりそうです。会社を辞めると宣言したのですが、会社を辞めない気配。しかも結婚もするので、安定しない暮らしには飛び込まないことでしょう。これも痛い目に遭うことのひとつです。いい加減だなぁ、と腹立たしいのは、コミットメントを示したあとに、事情によってどんどんと約束を破ってくれたこと。3回や4回じゃないですからね、数ダースです。事情が変わったときには「以前の約束ですが守れません」と言えばいいだけのことです。なのに、まだ約束をし続ける・・・。何よりも、ビジネスだけではなく、大金を投資する人としての信頼関係があったと思っていたことは幻想でした。まったく代替の利く関係だったのです。彼はお金持ちの子息なので、大金を捨ててでも自分の都合や保身のために約束は破りたい、ということなのかもしれません。約束していた連絡がまったく途絶えてしまったので、今後どうしていいものかと、痛い目について深く考えているところです。最終的には約束をまったく守らない状態のまま、縁を切られて去られてしまうことについて、どうしたらいいのか・・・。

しかも、彼も「自分の秘密」を西と私に託したわけです。会社を辞めるという一点においても、自分が書いた文章まで残しておきながら、その秘密を私たちに預けたままにしてある。経営者になった私たちとしては、「辞める人間には給料は払い続けたくない」という、現在彼が勤めている会社の経営陣の気持ちは推測できます。その事実が露呈したら困るのは、一方的に彼なわけです。でも、人の善い西さんと私は、その秘密をずっと守っているわけです。どうしてなんだか・・・。

こんな事情で今日のエッセイはぼやきになってしまいました(爆)。冴えないなぁ(苦笑)。