11/16/2006 にアップした文章です。

 

ここのところ、自分の臭覚に対して脅威すら覚えています。タバコを吸ってはや30年弱(未成年で吸い始めましたよ・・・。時効ですが、私は自分以外の人にもう喫煙は勧めません。つらすぎる・・・)。鼻がひん曲がるほどに匂いに鈍感だと思ってきたのですが、実はものすごーくいいらしい。が、こりゃつらい(爆)。いいこともあるんですよ♪でもつらいことのほうが多いのはなぜ?と思っているところです。

臭覚のよさを実際に診断したことはありません。しかし、喫煙開始からこれまでずっと、禁煙をすることもなく(1回のみトライ、24時間以内でみごと挫折)やってきたので、その罰として臭覚と味覚が著しく低下していることは、全面的に引き受けてきたつもりでした。けれども、自分の期待値よりはずっといいらしい。喫煙しない母が年を取ってきたのもあり、私がそれを超えたのか?と思っていたのですが、いっしょに住んでいないから気づかなかっただけで、昔からそうだったようです。

母がびっくりするのですが、焼き物をしているときに何を焼いているのか即座にわかってしまう私(爆)。鯵やホッケと、ぶりや鮭の違いがわかるんだよねぇ・・・。脂の量が違うから。しかも「鮭だよ、なんでわかるの?」と答えられたあとで、脂の多さで「それカナダかアラスカの鮭だね」などと、母の買い物まで言い当ててしまうのであった・・・。お餅を焼いているのもわかる。わざと焦げ目をつけるから。ということは、私の場合、臭覚が味覚をさらに強調しているので、生ものやマツタケやその他、けっこう余分に楽しめているのかも?と思い、ここはオトクなのでした。

が、損なこともあるわけなのよ・・・。発酵食品はほとんど好きなのかと思いこんでいたのですが、納豆やチーズなどの「一般人が気軽に安価で買えるもの」以外、それほど好きではないことが判明。嫌いな食べ物が多い人は、人の好き嫌いも多いと言われていますが、どうなんだろう?

甘酒・くさや・なれ寿司・鮒寿司・酒粕・塩辛・ウスターソース・中国の臭豆腐・ココア・パン全般(食べられるけど積極的ではない)・紅茶(飲めるけどコーヒーのほうが何倍も好き)などなど。

発酵食品だと知らなかったお醤油ですが、大好きです。ポピュラーで安価だからなのでしょう。が、しかし、私は、魚醤も好きだし、パクチー(コリアンダー)も好きなのね・・・。ここのところがわからない。ベトナム料理との出会いは、当然アメリカで、しかもまだ15年くらいしか経っていないのです。その前に、宮本輝の『愉楽の園』という本のタイの舞台で、その情報は入れてあったものの、「好きになれるかなぁ」と出会わない食材について想いを馳せていたのです。でも、Pho(フォー)や生春巻きの必需品はいっしょになべて愛しました。わからないことがあると、「前世でこのへんで過ごしたことがあるのかもしれない」とごまかしているところですが、コレもそのうちのひとつかもしれません>私はアルゼンチンタンゴを見たり聴いたりすると、どうしても涙が止まらないのですがそれもひとつ。ラテンの血が流れていることになっています(笑)。

味覚はほぼすべての味は、臭覚に左右されます。鼻が悪い人は「おいしい」が目減りします。アルコールも煙草もやるので、私は味音痴でもあると信じ込んできたのですが、「しょっぱさ」以外はそうでもないらしい。「甘み」に平均値以上に敏感で、「しょっぱい」ものを欲する度合いが大きいだけで、あとは至って喫煙&アルコール常用者らしき(しかも年数考慮・・・)値よりもずっといいらしい・・・。びっくりは止まらないのです。匂いを嗅がないでいられないわけなのですから・・・。

ひとつの要因としては、日本は個人空間が狭い、ということです。部屋も狭いほうが、論理的には、寒くても暑くても簡単に暖められたり冷やせたりする利点はあるものの、空気を伝う匂いは間違いなくやってくるわけで避けられない。部屋の換気を頻繁にしない、家主の体臭も生活臭もすべて内包した家に行くことはかなり日本ではつらい。万年床などは、申し訳ないけれども、もってのほかです・・・。というか、お布団を畳むときに窓を開けない人が増えていると聴いたのですが、本当でしょうか?ハウスダストやアトピーが問題化して、さらにファブリーズがあんなに売れているのに、ちょっとびっくり・・・。ちなみにアメリカでのファブリーズの販売からたぶん3年以上経ってから、日本に上陸したので、私はたいへんにびっくりしていました。煙草とネコのせいで、私にとってファブリーズは必需品です。

口臭は特にパチンコやさんで気になります。音がうるさいので耳を顔に近づけるからなのです。さらに、食品売り場の横に化粧品などが置いてあるとうんざりです。つらくて鼻が曲がりそうになります。整髪料の匂いも私にとっては人工的なので化粧品と同じです。場によってはたいへんに攻撃的なのです。レストランでは特に感じます。混ざっては不快な匂いというのがあるんだよなぁ・・・。私もドレスアップするときには香水を使うのですが、お鮨やさんに行くときにはつけません。空間の広さも気にします。香水ではなくトワレにするのは、家から待ち合わせまで出向いて、その後バーやラウンジで過ごしてから食べ物があるところに行くのがルールだと考えるからです。お鮨やのよしさんはよくこぼしていました。トワレならば3時間ほどしか香りませんもんね。http://kousui.cside.com/tigai.html ←強さの違いがあるって表です。

災いの臭覚のすんごいイヤなのが、洗濯物の匂い。洗濯洗剤はちゃんとしたものを使っているのですが、母が用事をしていて洗濯機を廻していることを忘れたとき、それはそれは悲惨なのです。あ、彼女のせいだけではなく、突然の雨で洗濯物が干せなくなったときもあるのですが・・・。洗濯が終了したあと、数時間以上経ってしまうと、なんだかとても水の匂いがする。長くなればなるほど水臭い匂いが気持ち悪い。お日様の当たるところに干しても私にはわかっちゃうんだよぉぉぉ。そして、母を怒鳴ることになるわけです。自分でやればいいってことはわかるのですが、それが母の仕事分担なので。でないと母はメシも食えないし、屋根も頭の上になくなってしまうので(これ、大平家の掟だったのですよ。『働かざるもの食うべからず』)。夜寝る前に洗濯機を廻し、夕方まで気づかないこともあります。それでも水がもったいないのでそのまま干す。ダメだぁぁぁぁ。

自分の着ているものが臭いとどんだけつらいか・・・。私は自分が1日シャワーを浴びていないだけでも、自分の匂いから逃げられないのでわかってしまうわけです・・・。哀しい・・・。PTSDの頃はそれが「どうでもいい」と思うほどに自暴自棄だったのですが、今、健康なので気になって気になって仕方がない。わきがでもないし、煙草衆以外は至って無味無臭な体質ではあるのですが、どんな物事でも身体はうまくできており、『差』を感知する仕組みが多く使われています。私はその差がわかっちゃうんだよなぁ。なので、日本の夏には1日3回もシャワーを浴びることとなりました。湿気があるからなおさらダメなのだ。カリフォルニアは湿度が低いし、家が広いし、閉め切りにしていないので、匂いもほぼ気にならなかったのです。が、さすがに24時間もシャワーの間隔が空くと、自分の髪や服の匂いに煙草を嗅ぎ取ってしまう・・・。たまに、母が料理をした揚げ物の油の匂いとか、カビくさい匂い(お風呂掃除などに励んだときなど)、荷物を運んだときには自分の汗の匂い、などなど、かなり敏感だったのだった・・・。

つい最近まで本当に知らなかったのです。自分の味覚や臭覚や聴覚の程度は、視力と同様知っておいたほうが生きやすいかもしれないです。

ちなみに私はネコの匂いに鈍感らしいです。わんちゃんよりは体臭はゆるやかですが、やはりありますから。なので、ファブリーズの鬼になってしまうのだな・・・。