02/21/2007 にアップした文章です。

 

あまり注目しないニュースかもしれないのだけれども、私は裏寂しい気持ちで読みました。もちろん、統計学です。が、あまりにインパクトのある数字なことに、私は少なからずショックを受けました。大人として、どうして子どもたちをこんな気分にさせてしまうのか?と、反省をし、どうしたらいいのか?を、今も考えています。が、これといった決定打を持たぬまま、エッセイを書き始めることにします。

元のニュースはこちら。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070214i314.htm 
(昔すぎてもう存在しません)

読んでいただければわかるのですが、いや、本当にいい材料になりえるものがひとつも、私には、見つかりませんでした。格差社会は確実に進み、子どもですら感じられるようになっている、ということです。こうしたアンケート形式にしたときに、大人であれば修飾してしまう部分を、子どもであれば素直に書いてくれるという利点も、ここに作用しています。見栄や恥や外聞というのが、まだ身体に染みるほどに浸透していないということです。

調べ元は、ユニセフ。ユニセフは世界的にも認知されており、無責任な情報を流すような確率がとても低い団体である、とみなせます。  本体は英語ですが、こちらから。http://www.unicef.org/ 
リサーチページは、PDFですが、こちら
http://www.unicef-icdc.org/presscentre/indexNewsroom.sql ところが、こちらにはアジアの先進国がリストアップされておらず、北欧とオランダの結果がいいことがわかりました。どこかにアジア諸国までが入るものはないかと、あちこち探してみましたが、見つからず。どっかにあると思うんだけどなぁ・・・。

まずは先進国の定義を。
先進国:発展途上の国に対して、経済・政治・文化などの面で比較的進歩している国のこと。
発展途上国:〔developing country〕経済的先進国に対して、一般に一人当たり実質所得が低く、産業構造が一次産品に大きく依存し、発展の途上にある国々。開発途上国。低開発国。

孤独を感じるという質問では、なんと、29.8%。2位のアイスランドのほぼ3倍。私は、好き好んで孤独を選んでいたところもあり、自業自得な孤独な子どもでしたが、孤立したいとは願っていませんでした。それは今も同様です。もちろん、逆説から見てみれば、「人はひとりで生まれてきてひとりで死んでゆく」というのを、人生の早い時期で学ぶというのは、利点とする見方もあるかもしれません。が、じわじわ孤独を感じてゆくのがいいのであって、10人中3人も感じているこの現状は、物理的にひとりである時間も多いのだろう、という推測ができてしまいます。

その他の設問に、「親が働いている」という項目もあり、日本はわずか0.4%。95.6%の親は働いているという計算になります。二親両方とも、という項目にしなかったのは、北欧などでは母子家庭が多いので、計算としてイーブンな問いにならないためでしょう。とりあえず、「親とみなせる大人が失業していない」という率が得られたことと、それにより、子どもと過ごす時間がどのくらいあるのか?というとっかかり的質問の答えになるから尋ねているのだろうと思います。

平均収入の5割を下回る家庭に暮らす「貧困児童」の割合が、14.3%であることには、ショックを覚えました。http://rh-guide.com/money_db/archives/2005/08/580.html 厚生省調べの元リンクは省いてしまいますが、コレによると、580万。その半分だと290万。1ヶ月あたり、24万。これには税金も含まれますから、相当にきついはずです。笑い話で、お笑いコンビの麒麟の片方が、中学生のときに、お父様が夜逃げをし、その直後、公園に住んでいた、というエピソードを話しますが、それに近い人々はかなりの数いるということです。

私の母とその妹である叔母は、昔の話をするとすぐに泣き出しますが、彼女たちも民生委員が持ってくる教科書を貰い受けていたわけで、貧乏には年季が入っていました。私は彼女たちよりも少しだけ裕福だったはずですが、この数字を他人ごとのようには思えないでいます。

働けど働けど暮らしラクにならず、のWorking Poor(働いているが貧しい)人々の数が確実に増えているわけです。おそらく、私が小さかった頃と同様、親である世代の大人たちの「お金の使い方」が間違っている場合もあるかもしれません。私の母は、たまにごそっとお金が入ると、割賦で冷蔵庫を買ったり、ミシンを買ったりする人でしたから(笑)。それを頭金にするものだから、その後、支払いに追われていくわけです。しかも、父に内緒で買ったりするわけです・・・(汗)。

アメリカが最悪状態で、21.7%が貧困児童にあたる人口になるのですが、あんな格差がある国は、経済的勝者にとっては住み易い国ですが、弱者には優しいはずもない国です。なので、私は留学を目指す人が、「現地で何とか働けるようになるまでの貯金をする」という考え方には、そそくさと水を差すことにしています。そんな甘い考え方では、英語すら身につかず、まともな職業には就けないし、違法で働いても将来のためにはならないですからね。

これがイチバン哀しかったかもしれない;「向上心」の指標として掲げた、「30歳になった時、どんな仕事についていると思いますか」との質問に対しては、「非熟練労働への従事」と答えた日本の15歳の割合は、25か国中最高の50・3%に達した。

未来に夢が持てない日本の子どもたち。どのような質問だったのか、という言葉の並べ方にも興味は湧いていますが(統計を取ったり、作るための基礎)、以前に『デジタル日雇い』に書いたのと似たような未来を、すでに心の中に描いて諦めているの?15歳のとき、私はバカすぎたゆえに、でっかい夢を、くだらない夢をいくつも持っており、自分の人生は「びっくり箱」だな、とにやついていた頃です。現実として、あと1年以内でバイトができるぞ、と喜び、そのわずかなお金の使い道についていろいろ考えていた頃です。

子どもたちが読書をしないようになったことは明らかなのですが、持っている本が10冊未満というのには驚きました。私ですら、百科事典を無理やり買ってもらったし、図書館通いをしていたにしろ、お気に入りの本は、古本でも寄贈品でも、どうしても手元に置いておきたいと思ったものです。10人にひとりが10冊以下の家庭に育っているというのは、オドロキを超えた悲しみです。私がアメリカに置いてきた本は、ゆうに3000冊を超えますから、あげたいところ。ここでもすでに、図書館通いが当然の習慣になっているものの、すでに200冊は超えています>ついキープしなくちゃ♪と思うものは買ってしまう。校長センセにも2冊いただいちゃったし♪

裕福なほうにいる家庭の人々は、Dr.コパなどが言うように、頭がよくなる方位などに勉強部屋を設けて、色や品物を揃えることができるのに、かたや、じっくり座って勉強をする場所すらない子どもたちも実在している、しかもこの日本で・・・。

ユニセフが存在する意義はあるので、ぜひぜひ、心の片隅に、自分の基準以外の人たちがいて、少しでもいいから助けることができるなら、というところまで想いを馳せてみていただきたいです。震災などの急場の募金などは増えてきたので、私もたいへん喜んでいたのですが、数万円のため、100万以下のために心中をする人たちは、やはりまだたくさんいます。「あのとき言ってくれれば」などと後から言う人に限って、その人たちが借金を申し込んできたときには断ると、相場は決まっているわけです。

そして、くれぐれも・・・、子どもは宝なので、大切にしてほしいです。
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現在話題になっているのはこちら:http://www.saki-imamura.com/entry/world-happiness-report_2017 
昔のやつをごらんいただけなくて残念至極です。