03/16/2007 にアップした文章です。

 

悲しい調査がニュースになっていました。子ども関連のニュースをいくつか取り上げてきましたが、日々、必死にメシを食うために生きている大人には、本当にゆとりがないのでしょうか?ここがまず疑問。私はこんなときにマラソンもどき(小中学生のときに42.195kmは走らないので、せいぜい5・6キロ?)の苦しさを考えます。長距離を走ることはつらい。あんなにつらいことをどうしてやるのか?といつも自分に尋ねかけて走り続けます。だのに、ゴールをしたときの充実感たるや、言葉になどならぬもの。日本人がいかにマラソンを見るのが好きか、というのは、新春の箱根駅伝でも、先日行われた東京マラソンでも実証済み。他人の夢に乗っかるというだけではなく、自分の苦労を乗り越えた疑似体験を何度もできるから見ているのでは?という仮説も成り立ちます。だったならば、ぜひぜひ、子どもたちにもその体験をしてもらいたいとは思いませんかね?

ニュースはこれ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070308k0000m040066000c.html 
「日本の小学生は中韓より学ぶ意欲が低い」というタイトルです。3国の調査にしたのは、おそらく、この先のための予備、いわゆる前哨戦だということが伺われます。このあと、方法論を模索しながらアジア諸国を網羅し、世界規模のものを現地に詳しい教授たちと合同でやろうというところなのでしょう。文化人類学の背景調査を含めると、やはり単純な比較は難しい。がゆえに、精神的なものを数値化するのは、有効なように思えます。ただし、子どもが対象であるときには、有利点と不利点が極端に出ます。子どもは正直で素直なので、今の気持ちを的確に捉えられるかもしれませんが、逆に、成長が早いので精神的にもどの分野においてどのような変化を持つかも読みきれないところ・・・。これは、小学生対象ですが、小学校4年と6年をいっしょくたにするのは、まぁ、大丈夫だろうという範囲の対象絞りなのでしょう。意欲を測るのには、行動を捉えていくのがさらに有効なのですが、どんな質問群だったのか見てみたいところです。

報道に足りないのは、参考文献や元文のリンク貼り。興味さえあれば検索をしてでも探すのでしょうが、忙しかったり、興味がそれほどでもない場合には、通り過ぎてしまうものです。私は検索についてはマメなので?探しましたよ(笑)。http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2007/gaiyo.pdf あった、あった質問群♪やったー!http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2007/tanjyun.pdf 

この元文を見ると、なぜにこの新聞のタイトルになったのかが理解しがたくなる人たちも多いのではないかと思うのです。すでに書いた通り、この調査の大本は、精神的なことを尋ねることが主目的ではなく、生活習慣についての事実を探ろうとしています。およそ50個の質問なのですが、精神論が裏打ちされた生活習慣について尋ねていることがわかり、これに文化人類学的背景論理が加われば、相当なことが見えてきます。ただし、これは統計学なので、単純すぎるラベル貼りはやめましょう。この元文をもっと正確に伝えてくれようとするのであれば、きっとこの財団が販売している1300円のデータのすべてを買い、その結論を読んでいるはずなので、その結論が「意欲」についてをどのくらい言及していたのか?と疑問を持ったほうがいいようです。タイトルはあくまで、「小学生の生活習慣に関する調査」であり、この質問群から見ても、どうして「学ぶ意欲」がことさら取り上げられるのか?と、不思議は起きるわけです。

うーん、文責は新聞社さんが持っているので、きっと財団が出版している論文の結論のほうにでているのだろう、と信じたいところです。私は1300円出してコレを買いませんし・・・。キリがないからですし、アメリカに居た頃の、Abstractや論文はタダで当然という意識が、日本に戻ってもまだ身についたままでいるようです・・・。

・ 勉強のできる子になりたいか
・ 将来のためにも、今がんばりたい
・ 先生に好かれる子になりたい
・ テレビを見ながら食事をする
・ 言われなくても宿題をする

という5つの質問が取り上げられていました。原文を見ていただくと、10%ほどの割合になります。人によっては、この原文があれば、親子の繋がりや、学校・家庭での時間の過ごし方や、食生活との関わりなどの健康について、などのタイトルになると思われるのですが、学習意欲と来ましたか・・・。私などは、問19にある家族が子どもにしょっちゅう言うことの項目のほうが気になってしまったよ・・・。

けれども、人々は原文を見る割合は少なくなり、正確さはどんどん目減りして伝わっていきます。コレでは、白ヤギさんと黒ヤギさんの郵便配達のようです(笑)。伝言そのものは伝わらないまま続いていく感じ?なので、校長センセともたまにコメント欄で話すことなのですが、「長い日本語を読み書きできる人が少なくなっていること」を実感します。ほら、朝日ジャーナルが廃刊になり、AERA(アエラ)になったように。確実に読書離れは精神構造や発達、ものの考え方などにも、じわじわとながら影響されることが観て取れます。残った文章や資料を丹念に解析・検討する習慣がなくなるということは、事実がありのままに伝播していく確率が減っていくということです。新聞記者さんたちが、どのように解析・検討しているかを、彼・彼女たちの価値観が反映されたものを、私たちは、しかも、要約版で「そのまま受け取り、鵜呑みにしがち」であることは、考えたほうがいいようです。

私も、現在、朝は5時起きをし、6時には家を出て、横田基地で、ヘルメットを被って通訳のバイトを建築現場でしており、座って自分の贅沢や修養のために読む時間を確保することが減っています。生活にゆとりがない、追われている人々は、1.他人のことなどかまっちゃーいられない 2.もっと優先順位として大切なことがある 3.せっかくの空き時間には興味がある有意義なことに使いたい、あるいは思いっきり休みたい などなど、理由はいろいろにしろ、私も理解できるのです。そして、いつのまにか転がるように社会の参加者の資格や義務はあるのに、どうもしっかりした意見が持てなくなる・・・。ブログにもしっかりした解析ではない、理解ではない、意見というのが、たくさん転がっています。検索をして引っ掛る件数は山ほどあります。

子どもたちの学ぶ意欲が低下しているのかどうか?ただ自分の周りだけではなく、日本中について考えてみて、どう思いますか?どんな資料を信頼したらいいと思いますか?どんな専門家やどんな素人の意見ならば傾聴してみたいと思いますか?

明日は、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。資料解析について書いていたら、またページがなくなったよ(笑)。ありがちだよね・・・(汗)。今日・明日の横田基地のバイトが終わったら、腰を押し付けて書けそうです。書き貯めした分がなくなってしまったことがバレバレですが、どうしても毎日ブログは書いていくことは、自分で決めたので続けさせてください・・・。