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シリアルキラー報道

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12/21/2006 にアップした文章です。

 

アメリカではコレまでかなりたくさんのシリアルキラー報道を見てきましたが、本日、イギリスでの『現代版切り裂きジャック』ということで、見させていただきました。「シリアルキラーの性質そのものをあまりわかっていないんだな、コメンテーター」というのが、感想。どうも解せぬわ・・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%BC Wikipediaに載っているだけでもこんなにいるんだぞ(笑)。しかも、リストのところに行くと100人くらいだろうか。一般人はまだしも、そろそろ報道関係者、わかってくれよ・・・。「快楽殺人者」=シリアルキラーじゃないから・・・。シリアルナンバーなどに使われるように、連続して殺人を犯す人のことを、シリアルキラーと言います。一度で3人殺したりする大量殺人について間違って使われることもありますが、実際は間違っています(笑)。そりゃ、連続じゃなくて、大量でしょ。一度殺人を犯した人間で、どうしてもまたもや殺人したいと、本人が自覚しているにしろしていないにしろ感じてしまい、殺人を犯す殺人者のことを、シリアルキラーと呼ぶのです。その動機については、この場ではどうでもいいことで、それが異常かどうかを決めたり、動機を探ったりするのはあとのこととなります。

私がアメリカで見てきたシリアルキラーの定義は、FBIによるもので、「三件以上の殺人事件を犯し、その一件と一件との間に感情的冷却期間のあるもの」となっています。ひとりの人間がやることなので、その傾向や人の心理や容貌や育ちなどのプロファイリングがさかんになり、今ではその命中率は驚くほど高いことになっています。

私個人のシリアルキラー情報サイトは、http://www.crimelibrary.com/ で、たいていの事件はここで詳しく読めますし、参考文献などもわかります。英語ができる人には天国のような情報満載サイトです。日本語でもこんなサイトがあります。http://profiler.hp.infoseek.co.jp/ 英語を個人で翻訳しているのでしょうが、少し翻訳にブレがあったり、裁判などで新たになった情報などまでは日本に居ると細かく行き届かないことも、たまに見つかります。けれども、概(おおむ)ね正しい情報を網羅しているので、すばらしいです。ただし、心理分析については、使用した文献により偏りも見られますので、鵜呑みにはしないでほしいです。どんな原文資料を使用したのかは、いちいち書いてありませんので。

何度も書いていますが、猟奇殺人やシリアルキリングには、一般人はたいへんに興味を持ち、ミステリ小説での非日常性や、映画、特に『ホラー』という一括りでは収まらず、最近では、サイコスリラーやサスペンス、ミステリーなどの細かい分け方も好まれるようになりました。恋愛にも純愛やプラトニックラブやラブコメディがあるように、です。私は、ホラーでも何でもすべて見られます。西さんは見ていると途中で声を出してしまったり、毛布で目を隠しながら見たりするのですが、私はなんとなく驚かされるところがわかるので、特にそういったものは必要としません。見たあとでも、「怖いな、暗いところにはひとりで行けない」だとか、「トイレ我慢しよ」などということは一切ありません。私にとっては、怖いモノは映画や小説のフィクションではなく、そのへんでいっしょに生きている人間が、人を欺いていることで、平然と嘘をつき続けたり、真実ではない姿をアピールしたり、自分のために他人を犠牲にしたりする行為で、彼らといっしょに生きねばならぬほうがずっと怖い。人々を疑ってかからねばならぬ状況が怖いです。江戸川乱歩や横溝正史を怖いという人たちがたまにいますが、私はパターンが読めつつあるので(25年から30年ぶりに再読したので、ちょい忘れていた部分あり・・・)頭の体操といった風です。昨日読んだやつの中にも、「500人にひとりは殺人者」というくだりがあり、失踪者も多いし、本当にそうかもしれないな、などと思ったのです。そのほうが怖いよねぇ?

アメリカのTVプログラムで好きだったのは、

・          Crime Story

・          Forensic Files

・          American Justice

・          Psychic Detectives

・          Cold Case Files

・          City Confidential

と、まぁ、犯罪を軸に展開するドキュメンタリーはいくつもあり、番組選びに事欠くことはありませんでした。あ、タイプしていて、なんかけっこうなつかしくなってきた(笑)。さみしいなぁ・・・。

 

年代順に並べるのは不正解が出るかもしれませんが、ヒントをもらえばどんな事件だったのか、たいてい解説できると思います。映画化されたものや、TVのミニシリーズ化されたものなどは、かなり不可解で有名な事件が多いので、それらは網羅しています。が、日本に渡っていないものがほとんどでしょうから、かなりトリビアの泉的知識なんだよなぁ(爆)。

が、しかし、それが日々の生活に生かされているので、文句は言えません。特に、シリアルキラーの心理をとやかく言うニュースに出たり、ワイドショーで解説する人々よりは、バックグラウンドもパターンも理解しているので、よしとしましょう。

私はそういった意味でも、シリアルキラーが常人とはまったく異質の人間だとは考えていません。どんな人間でも、個人差があるものの、創造と破壊の二面を持っており、その破壊部分が殺人の域にはみ出てしまう可能性は、誰しも持っているとみなしています。殺人に至るまでには、条件が揃えば突発的かもしれないし、じわじわと育まれるものかもしれないし、ケースバイケースでしょう。特に薬物依存症などがあれば、その可能性は大きくなります。アル中である私は気をつけているのですよ♪そもそも、人は生まれもってみな平等ではなく、育つ環境においてはますます多様化してきます。そんな中、殺人者を異常者だと簡単に言ってしまうことは簡単で、殺人を犯していない自分や自分サイドにいる人たちを天使扱いするのはちょっとお高い(笑)。殺人も、PTSDやLearned helplessnessなどと同様、条件さえ揃えば起きてしまうことです。事故でも人殺しは人殺しですしね。疲労が溜まっていたから、人をひき殺して大義名分が立つわけでもなく、誰かをランク付けしようという考え方そのものに抵抗を感じます。

James Patterson原作の映画 “Kiss the Girls” で、シリーズの主人公であるDr. Alex Crossが犯人に向かってラストシーンで言う台詞は、”I’m not like you. I don’t think like you.” (おまえとは違うんだ、俺はお前みたいには考えない)です。悪魔のような考え・想いを吐露する犯人に向かって、自分の心理・感情を律することができ、そうやって暮らしてきた刑事でも心理学者でもある主人公は、はっきり、しっかり言うのですね。私も、そういう人間でいたいがために、違う考えを見ようと、シリアルキラーなどの事件モノを見るようになったのです。自分とは別世界だからいい、ではなく・・・。

同じはずであるヒトが、どのように生きたらどんなふうになるのか、わかるとかなり楽しいのです。そして、自分はどう生きたいのか、どうありたいのか、を考えるヒントは山ほど転がっており、ヒューマンウォッチングは続くのでした。シリアルキラーも人間なんだよ。ここだけはわからないとね。異常で片付けてしまうのは、あんまりお粗末です。