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ヨロコビの対象

03/20/2008 にアップした文章です。

生徒さんたちのListening Skillについて、まだまだいろいろ考えています。心理学を学んだ私としては、効率のよい、さらなるチャレンジを、生徒さんを人体実験にしているように見えるほどに、インプットをしているのですが、必ずしもトライしてくれるわけでもなく・・・。なぜならば、私が前に書いたように、明文化してもおらず、マニュアルになっているわけでもなく、配布物があるわけでもなく、これまで培ってきたものを、ただただ授業で話したり、時にホワイトボードを使っているに過ぎないからです。コミュニケーションというのは、ロスの多いものだと理解している私としては、どう伝えれば胸に響くのか?と、同じことをアノ手コノ手で伝えているに過ぎず・・・という気もしてきました。自分が整理を必要とされています。

 

その生徒さんたちとのさよならが近づき、あと1回で、次の生徒さんたちにも同じレベルを教えていきます。同じことの繰り返しなので、こうして講師は学習をしていかなくなるのだろうなぁと思っています。結果が出る・出ないを課していないので、こうしたことは起きるでしょう。私は自分の首がかかっていないものの、ラクができつつ、結果を出して、自営へと移行していきたいので、非常にがんばっています。そのわりには、時間に追われて明文化していないだろう?と問われると痛い・・・(汗)。

 

なんなら、英語講師になるための講座というのを教えてもいいのだ、と思っているところです。そうすれば、英語学校であっても、生徒対象の門戸は狭まるにしろ、可能性がなくなるわけでもなく・・・。

 

何度も何度も言い続けているのですが、脳内ケミカルのひとつであるDopamine(ドーパミン)を出せるか出せないか?でその後の行動が変わるというもの。イヤイヤながらの行動であっても、報酬や利益があればできるものがあり、その際にもドーパミンが分泌されます。が、もっといいのは、好きでたまらない行動で、その成果による報酬や利益が高ければ高いほど、繰り返しの行動を起こせる動機が強まるわけです。簡単にそれが実現されているのが、TVゲームやPCゲームのようなもので、楽しい=好き=結果が簡単に出る=リストに名前が出るなどなど、いろいろな動機強化が重なっているものです。あ、私の場合はパチンコか・・・。お金という数字になっているので、本当に依存症にまですぐに発展してしまうものです。

 

報酬:労働や物の使用などに対するお礼の金銭や物品。

利益:(1)もうけ。得(とく)。収入から費用を引いた残り。利潤。⇔損失 (2)役に立つこと。ためになること。

 

ですから、すでに「勉強」と思うのか、「学習」と思うのか?という態度からチェックしてきたのですが、どうもまだまだ英語の場合は、他の教科と混ぜた小学校の頃からの勉強に対する態度や考え方、社会が求めている勉強の成果やその使い方などで、どうもごちゃごちゃしすぎている・・・。しかも、その中で、勉強にヨロコビの対象を見つけられている人々というのは、ごく少ないわけです。

 

私は恥ずかしげもなく言いますが、大人になってからの学校の勉強は、途轍もなく恐ろしく楽しくなった。なぜならば、「しなくてはいけない能書き」というものからまったく解放されたからです。自ら選び、自らプランし、自らその多数の選択肢の中から選び取り、それに対して責任をしっかり持ち、自らその結果をシビアに見つめ、という繰り返しが可能だったからですね。止める必要など生じず、なんだかとんとん拍子に進んできてしまい、私のドキドキ感はまだまだ続いています。何を読んでもおもしろく、何を勉強しても押し付けがない限りはうれしい。

 

このヨロコビの対象というのが、英語の中に人々にはあるのか?を見極めていくところが肝心なので、カウンセリングというのは、必須なのでしょう。ところが、子どもたちや生徒さんは、まだまだこの重要性には気づいておらず、「会社から英語は要求されるから」「大人になったらものすごい国際社会になって英語は必須だから」などという、かなり自分にコントロールのない状態で、選んだわけでもなく、そこには自発性というのが欠けているのかもしれません。

 

何度も書いてきたように、ドーパミン云々を語る以前に、ヒトだけではなく、すべての生命体は、Selfという概念を中心に生きています。サバイバルに賭けているわけです。そのSelfが傷つくようなことや、サバイバルチャンスを減らすようなことを、自ら歓んでできるようになるために、このドーパミンがあるわけです。Altruism(利他主義、愛他主義)は、このSelfを超ええたものの特権です。最初は、自分。その後、自分の家族や血族。その後、自分の家族や血族を大切にしてくれるであろう同種。そのずっとずっと後ろに、まったく種も違う、営利関係も損得勘定もないところで、1個の生命体が他を助け育み何とかしたいという、衝動的ですらある現象が起きます。

 

これが、愛の面倒くさいところで、結婚にせよ、恋愛にせよ、この同じプロセスを辿っているわけですよ。利他主義を取り入れるほどの愛を、満喫しているカップルは、「子どもを持っているから」という要素がたいていあるので、純粋たる利他主義まで到達した愛かどうか、わからなくなります。

 

対象物がヒトでなくとも、こうした昇華できる繰り返し行動を呼び起こすドーパミン分泌は起きます。それがたまたま勉強だったヒトというのは、しかも子どもの頃からというヒトは実在します。私の場合は24歳半過ぎてからでした。何が自分に向いているか、適職なのか、キャリアまで昇華できるのか?と考えている人々はまだまだたくさん溢れています。この対象物がヒトではなくとも、ドーパミン分泌が最も活発なものを選ぶのが、おそらく幸せへの片道切符なのでしょう(好きでなくなることは、おそらくない地点まで連れていかれてしまうので)。

 

ここで思い出すのは、校長センセの無線やジャズです。校長センセは、この対象物がヒトでないものに関して、損得を超えたものまで身と心と頭に植え付けられた。これに関するシナプスはものすごく複雑に長く進化しており、もう帰り道というのはないし、道が見つからないこともないのでしょう。お休みをしたにしろ、そこには道は必ず続いていることは確かです。

 

最近教えている高校3年生の男の子は、AO入試を英検でしたのですが、彼も「生涯英語には関わっていきたい」と高邁なことを言っています。本当にこの利他の道へと繋がるのかどうかは、まだまだ時間があるので、変心があってもいいのです。ただ、そう思えるほどの昇華・エクスタシーを得ることが、少なくとも数回あったことを、私は本当に彼のために歓べる。

 

こうしたヨロコビを何度か経験する中で、もうこのヨロコビなしには居られなくなってしまうほどの「体質」にしてしまうことが大切なわけです。それが勉強にしか行かない社会の成り立ちや、親御さんたちの意識を、やはり問題視しています。もちろん、その社会の一員である当人の態度や考え方も、です。

 

私のヨロコビの対象はかなりたくさんあり、だからがゆえに、私が存在していると確信していることがたくさんあります。これがあるがゆえに、私はここからも必ずやっていけるという自信へと繋がっており、心配すべきは健康だけですね。脳が動かなくなったら、ドーパミンが分泌されませんから。とはいえ、私は躁鬱病がゆえに他人とちと違うシグナルを出しているかもしれない疑いもあり、マイルドだとはいえども、脳内ケミカルの分泌も違うのかもしれません。ヨロコビが何の中でも見出せるオトクな体質は、やはり持っていたら楽しいです。日々、とても楽しい。何もないことですら楽しいくらいです。

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