届いた!スペンサーシリーズ!

03/21/2008 にアップした文章です。

思い切って、Robert B. Parkerの去年の作品で、やっとペーパーバックになったものを買ってしまいました。Hundred-Dollar Babyというタイトルで、まるで、あの映画のパクリなタイトルなのですが・・・。読んでみれば意味がわかると思われ、そのときに、70歳を過ぎたRobert B. Parkerの英知がわかるというもの。もー、やることがたくさんありすぎて、このズボラ・面倒くさがりが音を上げています。細かいことはどうもいけません。優秀な秘書が欲しいくらいです。単純なことをひとつふたつやったり、長く量をたくさんやるのはかまわないのですが、多方面に渡ることがけっこうな数重なると、どうもイヤになってしまうんですねぇ。しかも、私の頭は、多方面のことを考えており、次々とタスクは持ち上がってくるし・・・。

 

私がRobert B. Parkerに出会ったのは、22歳くらいのときですから、今から22年ほど前で、そのとき、その小説の中にある男女の形というのにひどく憧れたのです。Spenser Seriesとなってしまったもので、すでに日本でも10冊ほどは出ていたのですが、私の邂逅は、『約束の地』でした。英語では、Promised Land。菊池光さんの訳は、他のどの訳者よりも評価が高いのですが、これしか訳せなかったのでしょうね。約束された地ではなく、約束の地。

 

この男女の形とは、離婚歴のあるお嬢様だった女性は、離婚後、ハーバードの心理学部を出て、カウンセラーとなり、スクールカウンセラーをしているときに、事件の調査中赴いたスペンサーと出会うというもの。これが、第2作目です。そして、すごい日本人のサイトを見つけてしまった(笑)。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/h-tommy/index.html

英訳のこだわりはもちろん、なかなか細かいことを追求してくれている。ははーん、私もこのくらいマメだったら、B級映画評論家くらいにはなれるかもしれない、などという身勝手な感想が・・・(汗)。スペンサーシリーズを読んでから、この感想ページを読むと、ものすごい共感が得られるかもしれないです。

 

そして、男女の関係に戻ると、ハードボイルドの作家は、徹底的なロマンチストだということを強調したのち、冷静に語ると、このありえないような男女関係というのを、本当に実践している人々に出会えるかどうか?というのが、今の私の人生の中でのひとつの課題でもあり、やりきれなかった自分に対しての後ろめたさでもあるわけです。

 

男女、Spenser(ファーストネームは作者が徹底的に公開しない。なぜならば主人公がそういうやつだから)、とSusan Silvermanは、結婚をしない。しかし、事実婚でもない。いっしょに住むことにもトライしてみるのだけれども、やはり最後まで、「お互い家を1つずつ持ったままでいる」という形に戻り、それを続けていくわけです。私はアメリカに渡ってからは、原書でこのストーリーをさらに20冊ほど読むことになったのですが、貧乏学生だった頃は、ペーパーバックが出るまで待ち、ある程度のお金のゆとりができてからは単行本を買うことができるようになりました。それでも、この男女の絆は変わらない。20年以上です。

 

Fictional Characterとはいえ、作者にも人生があり、妻もいれば子どももいるのに、この考え方は変わらない。このアホくさいほどのロマンチシズムというのは、なぜだかどうしても徹底的に死ぬまで持っていたいと願う種類のものなのです。

 

さらに、子どもは作らない。その代わり、彼らが明らかに45歳を過ぎたあたりで、犬が登場します。Pearlという賢いジャーマンショートヘアードポインターという種類です。

http://myds.sakura.ne.jp/dog/pointer/ http://en.wikipedia.org/wiki/German_Shorthaired_Pointer

このわんちゃんのせいで、彼らの行き来はもっと定期的になり、家族行動が増えていきます。悲しいことに犬の寿命は短く、Pearlという名前のわんちゃんも二代目になっています。

 

彼らの関係は、寸分の余地もない信頼で裏打ちされているのですが、出会いからそこまでを読んだときが、私が20代だったために、どうしても読むのを止められなかったシリーズの一冊になっており、近年読み始めた人たちは、「こんな硬派な男はありえねー」「小説だからでしょ」などの声多数(笑)。いやー、みんなロマンがないねぇ・・・。実在していてほしくないものなのか・・・。

 

スペンサーは警察に勤めた経験のあるアイリッシュ系アメリカ人で、自分の規範と警察の規範が違ったために、ルール違反をたくさん犯した揚句、クビになる前に退職し、PI(Private Investigator)になります。ボストンの物語なので、カリフォルニアに住んでいる人で読んでいる人は東海岸より少し少ないようです。スーザンもスクールカウンセラーを経て、自分の家の階下でセラピストをするまでになり、講演を引き受けたりするようにもなります。それでも彼らはお互いを愛し合い、その情熱も失せることなく、いくたびかの生死の境目を乗り越えて、34年経った今もいっしょにいるわけです。途中、一度別れるのですが、その読み物がシリーズ8・9作目で、スペンサーの自分を求める純粋さに大いなる圧迫を感じたスーザンが逃げていくのですね。

 

スペンサーは、料理をし、本を習慣的に読み、身体を鍛える男です。私の理想の男の原型ですね。西さんは、料理がイマイチではありますが(笑)。私も籍を入れないことに数年粘ってこだわってみたのですが、結局は入れてしまったのですから、後の祭りです。ただ、別居というのは悪くないと思っており、犬ではなく、ネコではありますが、ネコによって増える家族行動というのも悪くないと思っています。

 

ということは、やっぱり読む本にかなり影響されているではないか・・・。

 

私が最初に読んだ大人コーナーの本は、『ダラスの熱い日』でしたので、私はやはり左寄りな考えなのかもしれません。そして、このスペンサーシリーズを読み続けてきたことにより、おもしろいと思うツボもだんだん象られており、日本のお笑いはそれほどおもしろいと思わないのかもしれません。昨日もアメトークを見ていたのですが、おもしろいとは思うのだけれども、声が出るほどおもしろくなかった・・・。本を読んでいて、電車の中で泣いたり笑ったり、私は自由にするんですけれどもね・・・。つい最近も、池宮彰一郎の『島津奔る』には、最初から泣かされっぱなしで、かなりの箇所で泣きました。当時の知識や情報伝達の限界で、朝鮮出兵の頃にあれほどのスケールで、物事を考えられた殿様がいたことに、かなり感動しました。

 

これからこのHundred-Dollar Babyを読むのですが、明日のエッセイを書いてからだし、仕事も夕方からあるし、できたら明後日のエッセイも書いてしまわねばならないのです。そうなのよぉ。今日アップしたのも、午後遅い時間で、たいへんに反省しています。忙しいとわかっていながら、どうして読みたい本が届いてしまうのか?いや、オーダーしたからだよね・・・(汗)。せめて、速く読んでしまえないことだけがヨロコビです。1000円分は満喫させてもらいます(笑)。

 

気が向いたらスペンサーシリーズ読んでみてほしいです。実は、今日の発注の中にも、生徒さんに渡すスペンサーシリーズの基本、『初秋』と『愛と名誉のために』が入っています(爆)。

 

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