当然の権利の行使

02/23/2008 にアップした文章です。

 

「へぇ、今までこんなに閉ざされた世界だったんだ・・・」と、アメリカ在住だった私がまたもやシフトしたのが、弁護士の懲戒請求ケースが、橋本大阪府知事が弁護士時代に起こしたケースをきかっけに、7倍にも上がったというニュース。心の中では、「やれやれぇ!」と思っているのです(笑)。高い弁護料を払って、まともな仕事をしない弁護士というのは、日本ではまだまだ多いのだろうなと予測します。しかも、アメリカと比べてしまうと、訴訟そのものをしなくてはならぬほどのケースというのは、ザルにかけるとさらに少ないはずで・・・。私の頭の中での理屈は動いても、どうも心のシフトがうまく行かず・・・。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/autonomy/tyoukai.html 日弁連のページです。

 

ニュースを詳しく読むと、関係者ではない一般人が、山口の光市事件の弁護人たちに対して、懲戒請求を起こしているケースがそのうちの8割で、他のケースでは「微増」程度らしい。ということは、他人に同情しての「怒って同調し、何かできることはないかと思った結果の行動」がほとんどだということなのでしょう。

 

もちろん、日本では訴訟をするという行為そのものが、欧米に比べると少ないです。日本人は、欧米人はすぐに訴訟をすると思っているようですが、そうでもないんですよ。日本に入ってくる訴訟のニュースは、アメリカにおいてもものすごく特例なケースが多いし、裁判所としては受け付けなければならないケースです。なぜならば、自由と権利の下で、訴訟をすることも含まれているので、取上げずにはいられないわけで・・・。

 

昨日も、弁護士朝吹里矢子という再放送ドラマを見ていたら(いや、ただ点けてあった状態で、その気になって見ていたわけではないのだけれども)子どもの証言について、「日本では証言者の年齢については規定はされていない」という言葉がありました。年齢で規定などしなくていいから、その証言がどのように正当性があるかどうかを考えろよなぁ・・・(汗)などと、ひとりで思っておりました。こういう意味のない法律の空洞化のようなもの、多くないですか?年齢じゃねーだろう、と誰でも即座に思ってほしいものですが、実際はそうではないし、誰もこれに関してどうもしない・・・。

 

私は自分が積極的に草の根運動をするほどに、熱い人間ではないのですが、他人がやっている草の根運動に関しては、できる範囲で協力する態度があります。草の根運動の方々のすごいなと思うのは、これだけ世の中に問題が蔓延している中、「たったひとつを選ぶ」ということができること。私にはできない・・・。遭ってはいけないような、悲しい出来事に刺激されて、突き動かされるという人々がほとんどなのでしょう。そういう意味では私はとても優柔不断なのです。レイプをされた経験がありますが、レイプ撲滅などはありえないと諦観しているし(生命体の生殖行為と、ヒトとしての愉楽を否定して何が楽しいものか、と思うし、その時と場合と相手というのは、個人が決めていくものであって、私がとやかく言う問題じゃないよな・・・ととても醒めているし、そういった価値観への働きかけというのは、とても気が長い運動なので、やる気にならない、という熱の問題なのでしょう)、障害者に対する社会の態度などに関しても、私は多くの草の根運動に賛同していますが、自分がひとつに絞ることはできないでいます。私の才能やバックグラウンドなどを鑑みても、どれがイチバン即したものかもわからないという情けない状態は続いており、さらに、熱のなさというのがあるんでしょうね。

 

私は情熱的な人間であったのですが、どんどん自分を馴らしてきて、やっと落ち着いたところなので、もう種火に大いなる火は点けたくないという卑怯なところがある。生き延びたいですから。ラクをしたいというのではなく、ただただ生き延びたいというだけのことなのです。

 

個人が訴訟を起こすようなシステムというのは、日本でいかに整備されていないか?というのは、養育費でわかります。離婚しておいて、自分の子どもの養育費を払っていない男性たちが、山ほどいるということそのものが、いかに無責任なことなのかわかっているのだろうか?

 

これによるとhttp://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/data/2004_15.pdf 離婚時に養育費の取り決めをするカップルが、わずか35%しかいないという現状。しかも金額は、85%が月額6万以下というオソマツさ。子どもが1ヶ月どうやって6万で育つんだよ・・・。母親に養育義務があって、半額を負担せねばならぬとしても、12万の中には、教育費と食費や光熱費のほかに、家賃や洋服や学資保険やその他、すべてが入っていなければ、離婚前の状態から突き落とされることになり、しかも、そこに父親がいないというハンディまでもあるわけで・・・。いっしょに生きていくことができないのであれば、お金を出すくらいは当然なことである。

 

http://www.rikon-navi.jp/shiryou/santeihyou/youikuhi/index.html これが算定表なのですが、まぁ、少ないよね・・・。だから離婚がお手軽になるんだとも言えるし、子どもを簡単に作る人々は後を絶たない。

 

これはただの一例で、システムさえちゃんとしていれば、訴訟したほうがいいことは山ほどあります。泣き寝入りが減るという意味で・・・。そのためには、個々人が、契約書の読み方を習得する必要もあるし、よりよい弁護士の選び方も身につける必要もあり、法律に敏感になり、国民としての意識も高まり、国のあり方に参加しているという自覚も生まれ、いいことだろうと思うのだ。

 

クーリングオフに関してもわからなければ、ネットでいくらでも出てくるし、騒音や借金についてなど、いくらでもオンラインで事例が出てきます。その上で、どの弁護士を選ぶのか?というのがわからなければまずいでしょう。オレオレ詐欺のような、私が子どもの頃には到底起こりえなかった詐欺も続発しており、手を替え品を替えいろいろな手口は進化しているようです。その時に、泣き寝入りしないための自衛能力を身につけることは、もう義務なわけで・・・。権利の行使どころではないのですね。

 

弁護士もただなったから優秀でもない時代にしなければなりません。約束した仕事をきちんと遂行してくれるのが、いい弁護士です。そうでなければ、懲戒訴訟をするくらいの知識と態度を身につけたほうがいい。

 

契約書をロクに読まずに、簡単にサインできる時代はもう終わったのです。当然の権利はバンバン使ってください。その代わり、その自由や権利の代償として、義務のほかに、身につけなければならない知識は増えていくのでしょうが、それも大脳皮質がこれだけ多くなってしまったヒトとしては、避けられないことになりました。

 

買い物だって心配な世の中になっちゃったじゃないですか・・・。餃子以外に付着していた食品も続々報告されており、本当にどうしたもんだか、と思ってしまいます。自衛、大切ですよね。

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