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性犯罪のしくみ

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06/21/2007 にアップした文章です。

 

 

ここのところ、心理学講座をどのように展開して、広告していけばいいのか、とほとほと考え込んでいます。対象者によって、心くすぐられるキーワードが違うのでしょうが、心理学というのは生活のすべての面において有効で、どのように使うかによって、「変化」が顕著にもたらされます。が、まだまだ保守的な人々は、情報にお金を出すということはしないようで、せいぜい本を読むことでその代金を支払ったりするくらい。セミナーにせっせと通ったりするのも、ここ10年ちょっとの傾向なのでしょう。さて、今日は性犯罪について考えようとしているのですが、なぜにこの始まりなのか?それこそ、性犯罪がなぜ起きるか?を考えたことがないであろう日常を送っている人たちが多いので、それを心理学で説明しようという試み・・・。

性犯罪とは>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%8A%AF%E7%BD%AA ここでは、その原因について追求していません。残念です。

大まかに分けて、どんな犯罪でも、
・ 犯罪原因論
・ 犯罪機会論
のどちらの見地により強く立っているのか?という解釈を目安にすることができます。原因論のほうは、犯罪を起こす個体(個人)により犯罪を起こす要素が強めにあるとみなしており、機会論のほうは、犯罪を成しうるチャンス・場所・環境・周りの人間の態度、などを鑑みてみることにより、犯罪が成功する余地を与えまいとする見地に立っています。さて、あなたはどちらでしょう?

もちろん、どちらをより強めに取るにしろ、どちらかが100でどちらかが0ということでもなく、そのバランス問題なのですが、全体的な態度というのがわかります。原因論のほうは、起きてから筋道を逆に辿っていき、そのさまざまなデータを再犯防止や、まだ起きていない犯罪に役立てるというものなのですが、泥縄(泥棒を捕まえてから縄を綯(な)う)という行為にも見えてしまいます。当然、行政や警察などは、事後処理をする機関ですから、このほうに力が入っていたのは否めません。しかも、規制や監視制度を取り入れれば、取れたデータを有効に使うことはできます。ただし、その成果はそれほど出ていないようにも思えますが・・・。しかも、日本の再犯率はアメリカなどに比べて低い統計が出ています(これは本当なのかどうか、ちょっとにわかには信じがたいですが・・・)。

機会論を重んじる人には、社会の一員としての責任感が強めだと見ても、さほど間違いには当たらないことでしょう。原因論では、家族関係や個人の性格、地域社会の結束や監視機能などを考えます。機会論の場合には、誰でも犯罪を起こすかもしれない可能性はある、と見て、そのチャンスが多いか少ないか、高いか低いかによって犯罪を見ていこうとするもの。こちらは、長い時間と手間やコミットメントが必要にはなるものの、機会を与えないという参加者が当事者になる可能性を棄てていない態度が見えます。が、一歩間違うと、その準備をしていなかった地域に住んでいた被害者が、第二次被害に遭うことも多いのが、この考え方だとも言えます。どっちもどっちなのね・・・。

さて、性犯罪ですが、その原因については、まずは最も根本的なことに着目するのが本来の姿であるのに、生物学的要因については、多くの人々が片手落ちなまま過ごしてきました。男女の性犯罪の統計を見ても、なぜ男性のほうが圧倒的に多いのか?によって、この原因の第一位は証明されています。抗いがたい性ホルモンを持つ、男性のほうがずっと危機に直面する機会が多く、女性が被害者になる場面が多い。どんな実験でも顕著なのですが、Testosteroneをはじめとする男性ホルモンのパワーはものすごい。マウス実験からヒトまで、その強さにどこまで抵抗できるのかは、自分でやってみないと実感できないかもしれません。あるいは、男性諸君であれば、10代の頃のあの説明のつかないイライラや振動など、言葉にできないにせよ、実感できているのかもしれません。それをわからない女性が、無防備に肌を露出して誘惑に一役買うようなことも、よく考えると平和な世の中です(いや、それが理想なのだけれども・・・)。

性犯罪を犯した人の性ホルモンのそもそもの分泌量を、誰がきちんと計測しているのか?これは問題だと思います。ぜひやらねばならぬことでしょう。自分では抗いがたいことなど、日々の癖の中にもあるはずです。やめようと思っていても貧乏ゆすりをしてしまったり、回りを不愉快にするとわかっていても口癖を連発してしまったり、というのと、かなり近いレベルになるのです。

自分の身体について知らない人が、たとえばガンであれば、同情されるが、性ホルモンの分泌異常だと同情されない・・・。これはフェアじゃありませんよね・・・。ガンでも、食生活が悪いだの、すぐにくよくよ考えるだの、と、いちゃもんをつける人もいますから、そういう人たちにかかってしまえば、性ホルモンの分泌異常などは、同情の余地などないかもしれませんが・・・。

その次に来るのが、性格形成です。大きく分けても大丈夫な範囲は、「世の中のルールを守れるか守れないか」で、人格障害であるAntisocial disorderの類があるかどうかは、必ず調べたほうがいいものです。脳内ケミカルの分泌異常や、DNAによる遺伝などは、個人に丸抱えしてもらう責任なのかどうか、ここを考えなければ、手落ちの顕著なものになります。性格というのは、親も地域も国も世界も作るわけですから、その土台である心的影響の大きな脳については、きちんと調べてみる必要はあります。ところが、血液型や予防接種や習い事に何が向いているかなどとは違い、どうも誰も興味がないようだ・・・。イマドキこの医学が進歩した中、これを取り入れない手はないと、私などは思うのです。流行らないクリニックを経営している人は、特化してみるといいんじゃないかと思ったりさえする・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%A0%BC%E9%9A%9C%E5%AE%B3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%80%A7%E4%BA%BA%E6%A0%BC%E9%9A%9C%E5%AE%B3 反社会性人格障害について
日本の刑務所では、この統計も取っていないのでけっこうアゼンとしています。アメリカでは相当取れています。

その上で、家族や地域等について、ぐだぐだいろいろ述べるのは個人の自由です。つい最近も、プロのサッカー選手が、1万円を押し付けて車に少女を誘い込んだという性犯罪が報道されました。彼のように地位も名誉も将来もある人がなぜそんなことをしたのか?について、何か意見を述べることはできるでしょう。けれども、誰も性ホルモン分泌や脳内ケミカルについては考えないみたいだ・・・。「バッカだねぇ」で片付けるのは、ちょっと怖いことです。

特にヒトは誰かに管理されることが少ないほうがいいにしろ、自分を知ることはたいへんに大切なので、自分について伝えたい人たちに囲まれて暮らしていくことが大切なので、自分が自分を把握したり、親御さんが子どもさんを把握したりすることは、国の管理下に入ることではないと思います。性犯罪は誰でも起こす可能性があると、私個人は見ています。まぁ、私のようにすでにここまで枯れてしまい、PTSDの名残を引きずっているとその可能性は極めて低いですけれども・・・(マイナスくらいな勢いなんだよな・爆)。

さらに、性犯罪に対する社会的価値基準を作っているのは、構成員である私たちひとりひとりなので、それが犯罪予防に繋げていける態度を取っているか否かで、大きく結果は違います。ざらっと大まかに枠組みだけを書きましたが、無関心を装ったり、自分とは関係のないことだと思って見過ごしてきた方は、ぜひぜひ、この機会に考えてみてください。夏、暑くなり、肌の露出が多く、イライラが多いときには、性犯罪率はぐーんと上がります。あなたにも大切な娘さんや奥様や妹さんがいらっしゃり、守ってあげたい人たちが危険に曝されることがあるかもしれません。起きてしまってからでは、手遅れなこともたぶんこの世にはあるかもしれないです。そうは思いたくありませんが・・・。