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生まれ順にこだわる人々

12/08/2007 にアップした文章です。

実は、心理学の世界でも、この生まれ順による後天的獲得性格というのは、論議の話題にはなっています。性格心理学と社会心理学を混ぜたものなのですが、子どもが多い家族を持つ社会が、少なくなってくるとこのような論議に注目するという流れになっているわけです。世界的に先進国は少子化がめまぐるしく進むところが増えており、こうした気にもしなかったことがどんどん学術的に尤もらしく語られるようになるんだろう・・・。これに驚いたきっかけは、仕事をしていて、母が見ていたみのもんた(爆)。聞いていただけなので、どこの大学の教授がどんな調査や実験を元に展開しているのかチェックできなかったのですが、かなり決め付けモードだったことだけが聞き取れた・・・。ふぅ・・・。

http://en.wikipedia.org/wiki/Birth_order 英語なのですが、論議対象だということになっています。Adler, Freud, Jung(アドラー、フロイト、ユング)らが最初に着目したのですが、彼らの実験やリサーチ方法そのものが、かなり覆されている割合が多いので、そのやり直し実験やリサーチで、おそらく注目するに値するのでしょう。

そもそも持って生まれた先天性やDNAに組み込まれたものが、咲くか咲かないか?の分かれ目は、後天的な環境に点在する環境要因であることはしつこいほど述べてまいりました。個体のコントロールできる範囲が小さいものや、刺激となる外側(環境)を屁ともせず先天性があまりに強いために押し進み、大した影響が出ない場合などがあります。が、そもそも二元性の強さというものは真ん中らあたりに来ることのほうが多いわけで(たとえば生まれながらに明るい子であっても、しつこく強く長いあいだ、暗い材料ばかりを与えられたらたまったものではなく、暗いほうになびくのは頷ける結果だということ)、環境がこれでもか!とばかりに繰り返し一定の刺激を送り続ければ、「それが当たり前」と受け止めるのは必至だということです。

大きな影響には、親の態度。長子には「長男だから」「長女だから」という不思議な希望が湧き上がり、男女の分け目には「男の子らしく」「女の子らしく」だというものから始まり、「賢くあってほしい」「優しくあってほしい」などなど、本当に親の態度はいろいろなこれでもかっ!という繰り返しで表現されていき、個体である子どもたちは、何の不思議も疑問も持たず、それをすんなり受け止めていくのですね。せいぜい、疑問をふと持つようになるのは、幼稚園くらいで、そのときもすんなりと納得しやすくなっている子のほうが多いのかもしれません。

生まれ順が崩れるのは、もって生まれた先天的な疾病や、障害や、目に見える成長の遅れなどがあり、そうなるとたとえ長子であっても、長子としての期待は全身で受け止める必要はなくなるようです。時代小説などでも同じで、側室の子どもに生まれても、正室の子どもに生まれても、サバイバルの次に大切なのが、家を受け継げるかどうかなので、先天的な疾病や障害は重いハンディです。

社会的性別の混乱というのは、4・5歳くらいまでは普通表面化しません。幼稚園や小学校に上がるようになり、「当たり前の安定した小社会」を見せられるようになり、子どもたりとて、自分が他人と違うことを表面化させないことも覚えます。私はそもそも、ゲイであることやバイであることを、「性同一障害」ということそのものを、どうして精神疾患に入れるのか?と疑問を持っています。障害手帳などをもらいたい人がいても不思議ではないので、そのチョイスも残しておいて、そうでない人には障害者だというラベル貼りはやめたらいいでしょうよっ!つまんないマニュアルだと思うし、【正常状態】をしっかり定義できるかと言い切れるやつがいるとしたらば、私はその人は軽蔑しますぜ。最小公約数以外のことは言えないだろうよ・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E5%90%8C%E4%B8%80%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3 

他にも、生まれ育っている家の社会的階層の位置(金持ちだったり貧乏だったり)や宗教や生まれた地域(場所)などは、生まれ順と同様に、「自分の選択ではない偶然によるゼロ地点の決定」なわけですよ。なので、生まれ順もこれらと同様、性格を形成する大きな要因になると言われているわけです。

日本語でどんなことを言っているサイトがあるか検索してみました。どうぞ♪
http://adv.teglet.co.jp/doc/68/
http://www22.tok2.com/home/kiyotan/aisyou.html

うーん、どれも占いの域を出ていないんだなぁ・・・。考えてみると簡単だとは思うのだけれども、まずは、家の中での親の態度(生まれ順や男女について)の傾向をまず解析したあと、家で過ごす時間と外で過ごす時間の比較(現在完了形で、生まれてから今までのことを考えてみる)、仲良くしている友だちの兄弟の中での位置や、その考え方の傾向の解析。さらに、自分がそもそもそのような行動規範を持っているかどうか、考え方はどうか、などなど、という調査をしてからでないと、こんなことは簡単に言えっこないのである・・・。占いと同じではないかい・・・(汗)。

私の場合、「お姉ちゃんだから」という言葉が母から発せられるのを封印したのが、たいへんに早い時期で、幼稚園の年長の頃。姉だからと言って、弟をどこにでも連れていく必要もなくなったし、面倒を見る必要もなくなったし、限りなく自由に遊べるようになったことに、たいへん歓んでいた(笑)。その代わりに、母が弟を甘やかしたのだろうけれども、私には知ったこっちゃないわけです(冷たい・・・)。私はやりたいことが満載で、遊びたくて、プレッシャーはただでさえ大きいのだから、余計なものは省いてきたわけで・・・。なので、私が典型的な長女の性格を持っているとみなされるのは、誤差がありすぎですな。

http://www.geijyutuniyoru.com/kenkyunote/kenkyuunote-10.html
真剣にこんなことを書いている人がいると思うと、ちょっとびっくりです・・・(汗)。
http://www.stwds.com/active/lesson/psychology/2.html こんなのもあった。なんだかすごい自信なんだなぁ・・・。

私は、この生まれ順を克服して生きてきたはずなので、やっぱりサラサラ信じていないわけです。これを信じてしまうと、障害を持った人々はずっとそれを重荷に感じて負荷に耐えなければならず、ゲイに生まれた人々は不自由を感じ続けなければならず、貧乏に生まれた人々はその社会的悪循環から抜け出すパワーを少ししか持たないことを肯定するわけになってしまうわけで・・・。

誰かに問われなければ、私は自分に弟が居ることすら忘れてしまいます(笑)。これは子どもの頃からずっと同じです。誰かの面倒見がいいなどということはなく、訊ねて依頼されなければかなり放置しておきます。が、地下鉄などで外国人が地図を開いて迷っているとすぐ助けますから、必要性によるんでしょう・・・。

運命論を強く排除したい私としては、「自分の選択ではない偶然によるゼロ地点の決定」には、最後まで抗っていただきたい。それくらいの生命力がなくてどうするっ!?とむしろ問いかけたいところですな・・・。

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