金縛りの不思議な話

02/24/2008 にアップした文章です。

 

朝の日課の新聞サイトをざらっと見回っていたら、理想と現実の睡眠時間の格差が2時間というのがあって、そのアンケートのそばに、「金縛りにあったらどうしている?」という項目があったらしい。私は金縛りには遭遇したことがなく、この金縛りというのを「どういうものか」とすら実感しにくい状態で、まだ想像の闇の中なのです。人類学を取っていたときに、興味深いケーススタディを習ったので、今日はそれについて・・・。

 

まずは金縛りとは何なのか、を明確にしませう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%B8%9B%E3%82%8A 特に信頼性が薄いわけではないのだろうけれども、科学的に解明されていないことから、注意書きがあります。気をつけて読んでください。

http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200207122.html 

なぜか健康http://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000289.html 百科やヘルスクリニックでも取上げている。ふーむ、そうなのか。そんなによくあることなのか・・・。

 

これによると、約半数の人が体験しているらしいのだけれども、無作為抽出をしているとは思えないのである。なんたって懸賞サイトが実施しているので、その性格傾向やら時間の使い方などを考えると、厳密な無作為ではないし、二十歳以上とはあるけれども、高齢者は積極的に参加していないと思えるのです。これを踏まえると、一体どのくらいの人が金縛りを体験するのだろうか?と不思議になっているので、さらに調べてみる・・・←しつこい(爆)。

 

http://www.ishinoya.com/0y6.htm なぜかおふとん屋さんが書いているのですが、ここでは4割になっている・・・。これによると、歳を取れば取るほどかかりにくいらしい。

 

ということはだよ・・・。おそらく私はこの先も、金縛り体験というものをしないまま、きっと死んでいくのだろうと思う・・・。これをMissingしているからといって、何か特別に欠落しているものがあるのかどうか考えてみる・・・。

 

たとえば、霊現象すべてを否定しているとか、科学的根拠がなければそれはカウントしないとか、そういう態度は持っていないのでセーフ。他にも、金縛り話題をする人々に関しての侮辱とか下に見る目なども持っていないのでセーフ。

 

では、金縛りにしょっちゅう遭う人たちはどんな見解を示しているのか?というのも調べてみる←あくまで慎重なのである(笑)。

http://www.dslender.com/read/essay1.html http://www003.upp.so-net.ne.jp/OOBE_DIARY/obldflam.html 

うーん、あんまりないです。生涯で、年に1・2回だとか、生涯で数回の人が多いらしく、短い記述になっています。もちろん、特記するようなことではないからオンライン上にないのかもしれず・・・(汗)。でも、こうして見てみると、みな怪奇現象だとか心霊現象だとはそうは捉えていないようだ・・・。

 

なぜなのか?それには、かなり睡眠との密接な関わりがあり、その点に関しては、「すべて」ではなくとも、多くの部分が科学的に解明はされているようです。なので、あまりおおっぴらに怪奇現象・心霊現象と公言できないということで・・・。ただし、科学が発達していない時代、これを神代の人々が心霊現象や伝説や俗話にしたのも、まったくのところうなずけるわけです。

 

興味深い話というのは、文化人類学で、アメリカに移住したベトナム人が、金縛りの最中に心臓発作で死んでしまう事件が統計学的に驚く数値で出ているというもの。Wikiにも少しベトナムについて触れていますが、ベトナム人が韓国人と同じくらい働き者なのは、チョコチョコと書いて来ました。ボートピープルとしてアメリカに受け容れられたあと、彼らはものすごい勢いで働き、成長し、商売をし、それでも変わらなかったのは、故郷を想う心だったのですね。もちろん、三世・四世になりつつある昨今、少しずつそれにも変化があるのでしょうが・・・。

 

しかも男性に多いのです。働き盛りの男性で、ベトナム現地で家族や親戚を助けるために奔走し、やっとの想いでアメリカに移住した人々の中で、夜中、金縛りに何度もうなされ、その揚句に、弱った心臓がこれ以上受け付けないということになり、心臓発作で死んでしまうという数字が、年間で数十件以上あったというのは、偶然とは言いがたいのではないか?と、調べた学者がいたんですね。

 

仮説は、新天地で徐々に成功したにも拘らず、それに比例するようにベトナムに残してきた人々に対する罪悪感が募っていき、夢に出るようになったのではないか?というものです。実際に、残してきた人々の訃報なども入ることがあったのでしょう。あるいは、人によっては、目の前で死んでいく顔などが忘れられないこともあったのかもしれません。それほどにベトナム戦争というのはひどいものでした。

 

移民は、第8世代まであるのですが、塊として、第一次から第8まで、やはり裕福だったり、コネクションがあったりする人々が優先されて移民してきたのです。遅くに来た人々の中では、実際に死を目の当たりにしてきた人々も多く、水も飲めない日々を過ごした過酷な限界を体験した人々もたくさんいました。

 

もちろん、肉体的にもかなりの消耗を強いられて、さらに、新天地で倖せになるために舐めた辛酸も数々、あったに違いありません。その上、ベトナム人の宗教心は厚い。商売などをしている人々を見ると、一目瞭然なのですが、かならず祭壇を構えており、その祈りには家族や民族の無事や倖せが盛り込まれています。そのせいで、彼らは夢を見てしまい、金縛りにも遭い、心臓発作で亡くなってしまうわけです。悲しい物語だなぁと、私は思ったものでした。

 

自分が金縛りに遭遇したこともないくせに、「これはあるだろう・・・」と心から思ったのですね。私はPTSDでまったく眠れないことがあったのですが、その時ですら金縛りに遭うことはなかったのです。うつつ状態というのは、なかなか私には訪れない。子どもの頃は、よく寝言を言っていたのですが、それももう消えてしまいました。父を亡くしたときには歯軋りをしましたが、それくらいです。極限まで追い詰められると、このようなことになるのだろうな、ということは、よくわかります。私も薄氷を踏むような気持ちで日々を送っていたことはありますから。

 

睡眠がどれほど大切なのか、健康な睡眠を得るためには、よりよく生きることが大切だということをわかりつつも、ゲンダイジンとなってしまった私たちは、ついついなおざりにしがちです。激動の体験を重ねておらずとも、きっと蓄積は大きいものになっているかもしれません。

 

金縛りは心霊現象ではないかもしれませんが、心霊現象に捉えてしまう人がいても、まったく不思議ではない、というお話でした。どうでした?

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