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いいだんなさんって?

02/09/2008 にアップした文章です。

私は西さんと結婚して、本当に倖せだと思っています。昨日、西さんが中国-台湾-タイ-中国の長い行脚に出る前に、一言聞いてみました。「ここのところ、離婚を考えたことはある?」と。「いいや、ないよ」というのが答えでした。どうしてそれをすんなり信じるのか?それは、ここのところ、西さんには物理的な移動が多くて、出会いもなければ、帰国してみてびっくりしたのは、体型が変わらないはずの西さんが、少しふっくらしたように感じられたからです。数字の上では2キロほどだそうで、すぐに戻るはずなのですが、気力が起きないのと、冬だからなのでしょう。そして、今朝、朝5時半のリムジンバスで行ってしまいました。疲れているんだなぁと思ったので、恋愛のゆとりもなければ、何かを劇的に変えたいという気力もなさそげ・・・。

とはいえ、あぐらを掻いているわけではなく、本当に目標が定まっており、やるべきことをこなしている最中で、西さんも私も、それ以外はあまり見えていない模様。

そのそばで、母には「冷蔵庫」が見えており、もうすぐ壊れそうだから、買いたいというのが彼女のイチバンの関心ごと(爆)。「確かに、この夏前くらいには買ったほうがいいのかもしれないねぇ・・・」と言うと、とても楽しそうです。どうしてモノを手に入れることで、これほどご機嫌がよくなるのかなぁ(笑)。でも、確かに家事を全面的にしている彼女にとっては、冷蔵庫はうれしさの根源にはなるんだろうなぁ・・・。

つくづく思うのは、西さんは私に何かを命令しない。一切の「せねばならぬ」が彼にはなく、法律や社会の規範など以外で、彼が私に何かを押し付けたことは何ひとつない・・・。規則正しい、健康的な生活を信じている西さんは、自分のリムジンバスが朝の5時半なので、4時45分頃にひとりで起きて、ひとりで身支度や荷物のチェックをして、ひとりでコーヒーを淹れて出ていこうとするわけです。そんな西さんを見て、母も起きるし、私も起きる。そこで、「起きる必要ないのに・・・」とうれしそうな顔をする。玄関先で、Hug&Kissをして、「もう一回寝る時間あるの?」と聴いてくれるところも憎いんだよなぁ(笑)。

そして、私は30分だけですが、もう1回寝たのです。もちろん、刻みで眠るのはいつもとは違うんですが、西さんを見送ることができたほうが、ずっと私にはいいことですから。その日、私はいい話を聴けて、仕事も楽しく、今に至るわけです。

今朝、アウトルックを開いたら、すでにメールが2通来ており、西さんが無事に中国には戻ったことがわかる。数日後には、すぐに台湾で、そのあとシンガポールとタイで、また台湾に戻って、中国の蘇州に戻ることがわかる。だいたい、1日1回はメールが来るのですが、来ない日もあり。出張先のネット接続事情によるのです。だからと言って、焦って携帯に電話することもなく、翌日にはまたメールが来るので、特に心配はしません。

誰にとって、どういう人が「いいだんなさん」なのかわかりませんが、私にとっては、西さんはいいだんなさんです。「宝くじを買ってももう当たらないだろう・・・」と思うのは、私は西さんに出会ったことで、もう運を使い切っているんだろうと思うからなのです。

ごはんも一度も拒絶をされたことがなく、一度だけ、ほうれん草に砂がまだ混じっていたのを捨てたくらいです。母のごはんも「おいしい」と言って食べるし、本当に食べきるしなぁ・・・。その秘訣というのは、おそらく、彼は粗食で育ってきたのだろうということ。私も粗食が基礎なので、たまに豪勢なものが食べられれば大丈夫。そういう意味でも、大きな要求もなければ、足りないという不足感もない・・・。ちょっとした豪勢にいっしょに歓べるというのは、かなり大きな効果があり、今のように別居状態が続いていると、ごはんが何倍もおいしくなるような効果があるものです。しかも、西さんの実家のお母様は、インスタントもレトルトも何も使わないので、手間隙がいかに掛かるかというのをよく知っています。畑も持っているので、その育てる過程やたいへんさも見ており、食に贅沢を求めておらず、贅沢な豪勢なものは、心から歓びますね。一気に5歳児くらいになってしまう(笑)。

私が20年近く前、西さんに初めて会ったときにびっくりしたのは、彼が差し出したアンチョビペースト(爆)。日本酒を売っていたことに歓んだ彼が、ワイン漬けになっているホームステイ先で、教えてもらったそうで・・・。アンチョビの缶詰ではなく、なぜかペーストだったわけですよ。私もアンチョビが嫌いではなく、日本酒も嫌いではなく、そこで話が発展していったんですね。デートでは、質素で、工夫を凝らした和食ちっくなつまみと、驚くほど安いアルコールでした。それでも充分満喫できて、そんな暮らしの基礎みたいなものは、今でもずっと続いています。

何度も何度も外食もしているのですが、外食が未だにイベント扱いだというのは、かなりいいことなのかもしれないです。

家事が徹底して嫌いだった私は、当然、回数をこなしていないので苦手でもありました。ところが、よくよく世間を眺めてみると、平均以上には何事もこなしていたようではあるのですが・・・←これをわかるのは、数年後になります。そこで、いっしょに住み始めてからずっと、西さんは掃除を半分ずつ以上やってくれるようになり、料理もいっしょにキッチンに立ってくれて、洗濯物はいっしょに畳んでくれ、買い物も土日にまとめてやるという方向性ができました。薩摩男児のイメージとはかけ離れており、男女はなるべく公平にこなすべき仕事を分担したほうがいい、という考えを、最初から持っていて、ちょっと腰抜けになるくらいにびっくりしたものです。私も苦学生だったので、彼はそれが当然だと思ってくれたゆえに、ずっと続いていくのですが、そのおかげなのか、単身赴任に出すのが切ないというのは、本当に純粋に「離れて暮す」ということに関して切ないだけで、家事が心配だとか、健康が心配というのは、最低限で済むわけです。

が、少し悲しいのは、西さんの掃除は見事だし、洗濯物は私よりきれいに畳んで仕舞うのですが、料理の腕前は一切上がらない(爆)。そもそも質素なのですよね。食に快楽を見出すタイプでもないのかもしれず、何を食べてもかなりおいしいというところがいかんのです。ここに向上心はない(爆)。

今回も黙って乱れた机周りをきれいにして、税金関係をすべてきれいにして、またアジアへと旅立って行きました。たいへん短いステイのあいだ、ちゃんと運動をするんですよねぇ・・・。雪が降っていてもウォーキングに行くんですよ。そこで何を見つけたかというと、粗末な掘っ立て小屋のようなおそばやさん。「今日も仕事なのか・・・」と残念そうに言ったのは、どうしても1杯900円のかけそばを、そんなみすぼらしい商業魂満杯のレトロぶったところで食べたかったらしい(笑)。それでも、ひとりで行きたくはなかったらしく、今回は断念。「次に戻るまでにまだあるかなぁ・・・」と、未練はたっぷり。

いいだんなさんの西さんは、こうしていろいろなことに騙されそうでもあるんですが(笑)、概ね騙されてきてはおらず、強欲ではないことに感謝しています。早いところ、西さんの会社がうまく行くといいのだけれども、なかなか難しいようです。私はがんばりますよっ!

って、離婚しちゃいましたけど(笑)。

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