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世の中を眺め渡して

10/13/2007 にアップした文章です。

 

ここのところ、ニュースを斜めにしか読んでおらず、いろいろなことが起きすぎていて、あわわわわ・・・状態になっているところです。しかも、英語の生徒さんたちに、CNNの動画をオススメしているので、その世界ニュース入手も、私は遅れ気味である・・・。他人事にしない!という姿勢を崩さないためにも、最低限の情報は日々入れるようにしたいものなのだけれども、メディアそのものをどうも懐疑的に見ており、こう貯まり溜まってしまうと、そもそもの端緒を探すのに一苦労。壮大な歴史を探ろうとしているわけではないのだけれども、これだけスピードがついて、各社での競争があると、意見もそれぞれで、どうしてそのようになっているのか?を観るのがたいへんなのである・・・・。

Bushが大統領になった年の対立候補だったAl Goreがノーベル平和賞の受賞の運びとなりました。彼の映画では、何でも9つの科学的根拠に乏しい表現があるとかで、選考委員会のほうも「物議を醸しだすのは覚悟の上」だったということですが、世界中に地球温暖化の警告ができたという意味では、大いなる功績なので、いいんじゃないかと思える私は、やはり生粋の科学者ではないのでしょうか?少しは、政治家のメンタリティがあるのでしょうか?彼については、その経歴の一部は知っているつもりでいるので、けっこう評価が高いのですが、それを手助けしているのは、やはり大統領選に落ちたことがあるのかもしれません。Bushが大統領になっていなかったら、911もなかったかもしれない、とIf (たら・れば)談義をする人々がいるくらいなので。彼の娘(たしか次女)は、中国系アメリカ人と、つい先ごろ結婚したばかりで、由緒正しい守るべき血統の家に、外国人を入れたことで、彼の姿勢というのがわかるかなぁとも思うのです。

スピードが速すぎてよくわからないのは、建築家の黒川記章氏が亡くなったこともあります。つい先ごろまで、ピンピンしており、あと2・30年元気で世のため人のために生きる勢いだったのに・・・。マスコミは、どうして2週間前に具合が悪くなったことはキャッチできず、いきなり訃報となるのか・・・。それなのに、芸能人の記者会見での挙動や、くっついた離れたの情報ばかりを垂れ流すのか・・・。

というのも、私の叔母が、人工透析16年を過ぎて、とうとう血管に瘤ができてしまい、その除去手術もあまり思わしくなく、最終的には腎臓移植しなければ、もう先が見えてしまった、というのもあるのです。そのせいで、そのリサーチにいろいろ時間を使っており、ニュースに時間が割けていない事情もあり・・・。初歩的サイトから腎移植についてのディベートや、日本の現状や、徳島でのブラックジャックのようなどこの医局にも属していない医師のことやら、本当にいろいろ調べていたら、あっという間に時間は過ぎてしまうのであった・・・。そこで、最終的には「海外」というのが現状だということを知り、叔母は、姉にあたる母に対して、「私はもうすぐ死ぬわ」と言っているのと同義だということを、切なく受け止めています。私は、さっそく「腎臓あげるよー!」と挙手したのですが、そんな簡単なことではないということを、悲しい現実として受け止めています。まぁ、「腎臓あげるよー!」は、すでに16年前からずっと言っていることなのですが、彼女は頑として受け容れなかったし、今も「もう腎臓移植しかない」と言っているのは、欲しくて言っているわけではないのですが・・・。

立花隆なども読みましたが、臓器移植だけ取っても、脳死や日本人の宗教や倫理など、本当に根が深く、私のように「個人の見解」に重点を置く考え方を持っていても、現場で実際に行動に移す、医師や看護師、家族などの思惑などに左右され、個人の熱望が受け容れられないのが現状なんだな・・・。

こんなことをいろいろ考えて、黒川記章氏のような、おもしろくてエネルギッシュな人が、もしも病気であったとしたならば(まだ心不全としか書いてなく、半日経った今、とても不可思議な気持ちでいるのだ)、一体2週間のあいだ、どうしていたんだろう?と、若尾文子氏や関係者の気持ちを考えているところです。そして、死んでしまってから騒ぐってどうなのよ?と。

他にも、ニュースでは、時津風部屋の、陽さんが重大視していた「かわいがり」による致死事件が、刑事事件になったり、亀田兄弟次男と内藤選手の試合があったり、高校生が幼児にいたずらをしたり、田中真紀子議員が総理と論争をしたり、相変わらずお金を巡る詐欺事件が多かったり(なんでも元ボンドガールが結婚詐欺をしたとかいうのをちらっと母が言っていた・・・。誰なんだ?)と、ニュースは次々と生まれるわけだ・・・。

それでも、この私のように、自分のことで精一杯な人々は、日々を過ごしていく・・・。

だからゆえに、Al Goreが地球温暖化のことを訴えて、ノーベル平和賞を受けたのは、いいことなのではないかと、思えるのです。彼の人口増加論も私は概ね同調。だからって、子どもを自分で持たなかったわけではないのだけれども、人口がこのまま増加したらどうなるんだ?という危機感はあります。

そんな中、うれしいのは、生徒さんたちに授業中に投げかけると、「英語では言えないんだけれども・・・」とはいえ、「私たちにできること」をトピックによっては投げかけてくれること。たとえば、私が20年以上前から不思議に思っていた「レストランでオーダーしたあとの残り物」がすべてゴミになってしまうということで、ゴミを増やしている現状について、「ホームレスも食べ残しよりは、お弁当や時間が過ぎた廃棄をアテにすればいいから、個人が手をつけたものは、レストラン業界全体で、入れ物を数十円で提供して、持って帰れるようにしたほうがいい」ということを、真剣に語ってくれてうれしかったです。そうなのよ、私もどうして日本には、鮨折や中華用のパッケージくらいしかなかったのか不思議だったのだ・・・。アメリカでは、どんなレストランにもDoggy Bags(そもそも、我が家のわんちゃんに持ち帰るというのが大義名分)はあるのです。

相撲界もたいへんな過渡期を迎えており、日本のマスコミがすごいのは、もう朝青龍についてはすっかり忘れていることだな(笑)。あんだけ後ろ指を差して、あんだけすごい人数をモンゴルに詰めさせておいて、もういいらしい・・・。私は忘れていませんぜ(笑)。もちろん、人ひとりの生命が問題になっているこの事件のほうが、重大なのは当然です。が、だったらなぜ、そもそも朝青龍について、あれだけ騒いだのか、まったくワケがわからず・・・。しかも、問題視されているのは、「伝統的」と竜虎氏などが未だにTV画面で主張している練習や精神の問題の延長戦にあることで、そもそものそれらの目に見えない多様性のある・流動的である心の問題が、人の生命を奪っているってことなんだよ・・・。マスコミの報道を見て、他人の批判ばかりするのはいいことなのかどうか?と、少しマスコミから離れてみるのもたまにはいいことなのかもしれないです。

情報がたくさんあることは、情報処理能力がない人にはやはり邪魔なだけだし、情報処理能力があっても、たくさんある情報の中から、必要な情報を抜き取ることもたいへん面倒くさいのである・・・。

世の中を眺め渡してみて、人々が自分の今大切な暮らしに必死で一生懸命なことを観るとほっとするのではありますが、やはり100年後、1000年後、1万年後やそのもっとあとのことも考えられるゆとりがあると、なほよし、と思うのであった。

 

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