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大人のいじめ その1

07/30/2008 にアップした文章です。

 

最近、ナマで大人の職場でのいじめ話を聞いたばかりで、このニュースが目に入ったので、今日はコレについて。しかも一昨日、内藤大助チャンピオンのドラマがあったばかり。私はいじめに参加したことがないのですが、いじめられていたのかも?とやや鈍感な記憶はあり。が、たぶん、いじめは成立していなかったんだろうなぁ・・・。無視してきた女子グループ、口を利かないと決めた人などはいましたが、それについて誰かが多数の側についたり、サイドを取る取らないについて、積極的参加をしていたような風潮は、少なくとも昭和40年代の学校では、なかった。いじめのハシリはあったのだろうと思いますが、全員参加型でもなかったな、と。



元記事はコレ>http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0807/29/news086.html 

産業カウンセラー協会は、私もお世話になっているところです。リサーチ資料がまとめてあり、明日も引き続きこれについて書きます。

ひとつ注意せねばならぬのは、アンケートを取っている産業カウンセラーN=440は、意識がそもそも高い会社に出向形式や契約形式で行っている場合のほか、悩みを抱えていてカウンセリングに来ている人々をそもそもクライアントにしています。なので、何もない会社や何もない人々には出会っていない、という前提が必要。それが、家庭に根があったり、過去の育ちや事件に根がある場合よりは、名前の通り、産業=仕事についての案件がとても多いということです。

 

が、それを意識してもらっても、やはり大人の職場でもいじめがあるというのは、たとえ2割でも5割でも大問題ではあります。なので、今日はそもそものいじめの大前提を。前にもちょぼちょぼ書いてきてはいるのですが、また時間が経てば書くことも多少賢く変化するかな、とも希望があり(笑)。

 

自然界の摂理では、弱肉強食があります。Survival of the Fittestってやつです。自然淘汰のための原理なんですが。

 

自然淘汰:(1)「自然選択(しぜんせんたく)」に同じ。(2)((1)から転じて)長い間には、劣悪なものは滅び優良なものが生き残ること。

Natural Selection:〔natural selection〕ある生物に生じた遺伝的変異個体のうち生存に有利なものが生き残ること。集団遺伝学では、異なった遺伝子型をもつ個体が次代に残す子孫の数によって自然選択に対する有利さを評価する。ダーウィンが導入した概念。自然淘汰(とうた)。

 

ところが、ここに自然界の摂理だけでは説明できない事態が起きてきます。社会の形成です。二本足で歩行し始め、進化以前よりも大きな脳を持てるようになった生命体は、少しずつ社会形成をしていきます。自分ひとりの力では成し遂げられなかったことを、大勢の手により、分業により、より効率的にSurvivalの確率を増やしていこうではないか!という積極的な姿勢と、脳の発達により感情も派生して進化し、愛が欲しくなってきたことから、社会は機能していくようになります。

 

が、ここで自然の摂理と社会性の存在意義を考えていくと、大人のいじめには、理不尽さが残ります。まだ社会の一員としてメンバーではあるが、まだ発展途上中の子どもたちは、社会性を充分に身につけていないとみなすことができるので、子どもたち間のいじめは、慎重に扱っていかなければなりません。が、大人とみなせて、義務教育も終わり、+数年の高等教育まで身につけているさまざまな大人の中で、これまでのモラトリアムのあいだに修練したことを社会に還元できていない個体について、どのように処置していくか?スキルを身につけてきていない大人を、処分したり処置していいのか?という問題すら起こり、その救済策がないまま、各所では「自由交際」「自由な権利」の名の下で、ステキではあまりないばらつきが起きた社会ができます。

 

考え方などのばらつきはステキなのですが、「自分で自分の口を養う分だけのスキル」を身につけていない場合、できる人々で、そのマイナス量を補っていかねば、社会は成り立っていかず、マイナス値は増えていくばかりです。

 

これは、刑罰の設定や労働基準法や税金などを規定し、それらさまざまな法規を破った場合の罰則で、充分機能しているように見えますが、実際は、倫理のすべてを網羅することができず、一様性ではない多様なヒトの感情を扱うところから出発していかねばならず・・・。

 

そして、忘れてはならないのは、ここまで理解できると、こんなものに正解などはなく、正解があると思い込み行動することが、いかに危ういか?ということに気づけなければ、気づいていない本人はバカだと自覚しなければ、社会というのは丸く収まってはいかず・・・。

 

モラルをある程度無視し(法規以内であればスレスレだったりグレーゾーンでもかまわないではないか、と資本主義の権化のような商売をする人々は、確実に実在します。あるいは、法規をあえて無視する輩すらいますしね・・・)、己が展開した倫理の中で生きている人々というのは、かなり増えています。選択肢が増えたことで、スキルが不十分だった人たちほど、自分に都合のいいものを選びがちで、さらに論理性に破綻があるからです。

 

そう考えると、「自分で自分の口を養う分だけのスキル」がたとえ身についていなくとも、自分の気に食わない人々をいじめる人というのは実在する可能性があり、身についていてもあるわけで・・・。しかも、これはSurvival of the Fittestなので、なんらかのパワーを持っているヒトのほうがずっと有利に物事を運ぶことができるわけです。たとえば地位。たとえば名誉。たとえば学歴。たとえば年齢。たとえば性差。たとえば容姿。職能と人間関係スキルだけではなく、たくさんの雑音が入ってきます。

 

そこで、多様性を認めることができない人々が多い場合、自分の主観の順位が1番とは言わずとも、かなり順位が高くなり、差異が激しい別の主観に対する自分の感情をなかなかコントロールできないことになります。そして、喧々諤々、「どちらのほうが正しいか?」という論争に発展し、たくさんの参加者を時には巻き込み、職場のいじめへと発展していきます。あるいは、そこまでのメカニズムをまったく考えておらず、たとえまったく知らずとも、自分の感情だけで、職能などは考えず、武器になるパワーだけを駆使して、ひどい闘いを誰か弱者に強いているのが現状です。

 

職能に関しても問題ではありますが、まずはInterpersonal Relationship Skill (人間関係スキル)について、少し、職場で考えたほうがいいのではありましょう。もちろん、職場に丸投げしていいわけではなく、個々人が自分の適性や欠落や長所などをしっかり解析する必要があります。私が英語を教えていていつも感じるのは、「自分を知らないヒトはこんなにも多いのか・・・」ということ。そして、Me!Me!と主張はするが、いざ誰かに何かを言わねばならない場面が来たときに、うまくいかないと詰まることが多いのでした。

 

が、職場でパワーを持っている人々があんぽんたんな場合、職場いじめは助長されていく可能性は高いことでしょう。そして、人々の上に立つ人々というのも、器が小さい人も就いており、ままならぬことは多くなっているのでしょう。ではでは、明日は個別に問題を見ていこうと思います。

 

 

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