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子どもへの体罰は教育的であっても禁止される理由

体罰:一定の教育目的をもって,子どもに加えられる肉体的苦痛をともなう懲戒のこと。体罰は,一定の苦痛を与えることによって,好ましくないと考えられる行為を抑制することを目的とするが,子どもの側から考えると,一定の行為をするかしないかの選択が,その行為に価値があるかないかという観点からではなく,肉体的苦痛を受けるか否かに左右されることになる。したがって,体罰は子どもの主体的な判断による積極的な行為を誘発しないばかりでなく,体罰を加えた者との間に好ましい人間関係をつくりあげることを妨げるおそれすらある。

教育的:教育に関係があるさま。 教育していく上で望ましいさま。 また、教育しようとする傾向があるさま。

 

まだまだ体罰はOKと思っている人は多いですよね・・・。私個人も昭和に生まれ育ち、平成のほとんどがアメリカで過ごし、戻ってきて10年で令和になっちゃいましたから、私の体感や経験から振り返っても、日本で体罰問題が社会に取り上げられ始めたのが、1980年代の中ごろ過ぎで、本格化したのは私の不在だった頃。昨今でもまだ残っており、児童相談所に積極的に電話してくれる人が増えたのもここ10年ほどではないでしょうか?

 

当然、私は体罰を受けて育ったのですが、それに関しては、100%反抗心しか生まれませんでした。自分がたとえ悪かったとしてもなぜ殴られるのか、それによって何が解決するのか、まったく理解し難かった記憶しかありません。とはいえ、体罰を食らわした父や母、教師などに恨みなどはこれっぽっちも残っていません。それはもう解決済みです。

 

私のテイクは、渡米した直後からずっと変わりませんし、渡米して初めて言葉にはできただけで、考えとしてはまったく子どもの頃から変わっていません。特にユニセフ理念や国連憲章などを読んで感動した記憶はありません(笑)。

 

「本人の身体的・精神的危険が及ばない限り、何人たりとも他者の身体に攻撃を与えることはあってはならない」

 

たとえば何かが起きて本人が錯乱しているときに引っ張って移動させたり、部屋に閉じ込めたり、などは致し方ない特例に数えられますし、急に車などが来たときに身体に触れて多少の傷がついてしまっても仕方ない特例です。

 

そうした意味で、私は猫であっても体罰などあってはいけないと思っています。本人が自分で自分を傷つけることすらあってはならぬと思っています。それを防止するために、猫にはエリザベスカラーなどがありますしね(笑)。あれをつけてちょっと笑ってしまう自分が不謹慎だとは思うんですが、猫のためなので「我慢してね」の声掛けは忘れません!

 

とはいえ、この風潮の中でも「当たり前」のことに想いを馳せないバカがいることに、憤りを感じます。この問題は、段階的に考えていけば、ゼッタイNGだということがわかってもらえるはずなのですが、どうもそうは至らない・・・。

 

まず教育の目的を考えてみてください。

 

教育:1 ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養(かんよう)などを図り、その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。

2 学校教育によって身につけた成果。

 

ここですよ!「望ましい姿に変化させる」って(笑)。その望ましい姿とは何ぞや、から開始していただきたいものです。自分や体制の考え方を個人に押し付けるために、体罰まで加えていいわけがないです。子どもであっても、藩士や妻や従業員であっても、それはシステムとしての便宜上の区分けであり、基本は個体は個体本人の所有であって、他者が所有しているものではないです。宗教戦争や奴隷の歴史などだけではなく、さまざまに私たちには学ぶ機会があったはずなのです。

 

たとえ運動部であったとしても、トレーニングの一環として本当に必要性が高いかどうかは、システムの上で取り仕切り管理する側に責任が伴います。うさぎ跳びなんてさせないでー!(笑)

 

人がそれぞれ個人の尊厳や自治感を持って生きていくのを邪魔するようなことは、どうしてもやめていただきたいです。生きる気力を削ぐ・殺ぐようなことは、どうしてもあってはならぬことです。

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