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心の洗濯

[1999年08月27日(金)]に書いた文章です。

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昨日ある人のHPに行ったら洗濯が家事のなかでいちばん好きだと書いてありました。私も洗濯機がやってくれるのでかなり好き。それにここでは干すよりも乾燥機があるのでさらにラクだから好き☆

そりゃー、お日さまの光を浴びせて目に見えない細菌の滅菌効果を狙うほうがいいのだけれども、なぜか欧米では「洗濯物を外に干す=プライベートをさらけだす」的な印象が強いみたいですね。イタリアのスペイン街のアパートにたくさんの洗濯物が干してあることがなぜか庶民的なことの象徴であったり、夕立に洗濯物を急いで取り込むのが庶民的な日常だったりしますね。

西さんがビジネスをしているアメリカ生まれ育ちの日本文化にかなり詳しいビジネスマンが言っていたそうです。成田から東京に出て、国内線に乗るときにモノレールに乗り、この国の洗濯事情を考えるよ、と。すごいことに着目してくれちゃうビジネスマンですな>しかも電気メーカーじゃなくて、コンピューター業界なんですが・・・。

もちろん彼は知人の日本人宅でも不平不満を聞いているようだし、他の住宅地でも見かけているようですが、きっとモノレールで時間が余ってるんでしょうね。日本列島のほとんどが温帯に属し、梅雨という曲者まで熟知している彼は、日本人からたくさんの洗濯物の不満を聞いてきたようです。むろん私も母から呪いのように聞かされてましたから、彼の気持はわかります。

建物が立派になり、経済成長が進み、人々はおしゃれになり、賢くなっても、なぜか洗濯物を干すという行為に対しての不満が残っていることが彼にはとても不思議だったようですね、当初。

じゃ、コインランドリーは?というと、戦うニッポンのビジネスマンには時間がありません。チャットしていて「洗濯物干してくるね」という人がかなり多いのに私は当初驚きましたよ・・・。確かにあの待ち時間で外食済ませてしまう日常がある人もたくさんいるのでしょうね。でもこの時間の使い方っていうのもネックですね。あの業務用のでかい乾燥機を一度味わうと、手で干す面倒さからは解放されたくなるもんなんでしょう。

それにまだまだ乾燥機は高いし、電気のモノが主流だという情報です。私が鹿児島のホテルで洗濯物をしたときに、バスタオル1枚とTシャツと下着2組と長いスカートでも、電気乾燥機は1時間以上かかってました。愕然としましたね。すごい効率がワルい・・・。あやうくチェックアウトタイムに間に合わないところだったんで、高校生ぶりくらいに濡れたブラジャーをつけてしまいました(爆)。

母や弟の妻や日本の主婦友にインタビューしたところによると、やはりガスの乾燥機はまだまだ種類も少なく高いらしいし、ガス代のコストも心配だということでした。姪が4歳を筆頭にして3人いて、ものすごい洗濯物の量ですが、緊急以外のモノには電気乾燥機は電気代のことを考えると使えないってことでした。常時使ってたら破産するとのこと←まじかい・・・。子どものパジャマは2日に一度、おねしょなどすると毎日洗わなくちゃいけないからたいへんだと言ってました。「おねーさん、梅雨を呪っちゃいますよぉ」と言う嫁・・・。「おねーさんはものすごく恵まれた生活してるんですよ」とうらやましがられました←そうだったのか・・・。

それにスペースがないのだそうです。申し訳程度の洗濯機の上部についている乾燥機だと下着と靴下くらいしか入らないそうで、梅雨どきに活躍を期待☆というものではなく、「下着泥棒防止」程度なのだとか。新しいモノでは浴室全部が乾燥機になるというスグレモノがあるそうですが、あまりにも家のなかが暑くなってしまうので、夏には向かないという声も聞きました>冬だと暖房にもなるのだろうか?危険度はどの程度なのか?

私は新しい家に引越したときに、洗濯機・乾燥機・冷蔵庫は最新版のものを買いました。2年前のことです。ガスの乾燥機で、日本で言えば業務用です。洗濯機も全自動でつけ置き洗いができるモノで、容量や強さを調節できます。冷蔵庫の話は割愛しましょう。語ると長くなります(笑)。もう本当にお世話になりすぎていて、足を向けて寝られませんね・・・。

私が物心ついたときには、家の洗濯機はまだ一層式で横に棒がついていてそこに衣類を通して脱水をする旧式のものでした。それが二層式になり、一度は一層式の全自動にしたもののコストのことを考えてまた二層式に戻したようです。当時、私は何もわかっていなかったんでよく考えていませんでした。反省・・・・。目下は横入れ型の全自動を使っているようです>実家。

私はあの渦をずーーーーーーっと見つめているのがやたらと好きですね。普通タイマーがあって洗濯→すすぎとなるのですけど、私は脱水かけるためにフタをせねば、という段になるまで見つめちゃってます。でもアメリカのは違うのですよ。洗濯の最後に一度排水して脱水スピンが廻りつつなぜか水がじゃばじゃば入るようになってます。で、そのあと本格すすぎになるのです。

洗濯室に椅子を持ち込んでじーーーーーーーーっと眺めている私はついつい渦に巻き込まれそうになりながら「私の人生って」などと考える昼メロのヒロインたちを思い出したりします。なぜかあの渦を見ていると人生を考えちゃう女性は多いらしい・・・。シンボルみたいなもんですね。吸い込まれてはまた浮き上がる洗濯物と、泡と、濁流を見ていると、なぜか世間にもまれている自分を投影しちゃう人が多いんでしょうね。なぜ男性は考えないかというと、やっぱり洗濯するチャンスが少なかったからなんでしょうね。

睡眠術みたいなあの渦を見つめて時間を過ごすのが好きです。

けれども干すことに洗濯の醍醐味がある、とおっしゃる人も多いので、私はやっぱり家事邪道人生をまっしぐらに進んでいるのでしょうねぇ。渦を見ながら渦巻きキャンディーを見て目を回しているネコのように私は心まで洗濯しちゃってる気持になってしまいます。しかも他人に(機械に)やってもらっちゃってセラピーに行ってるみたいでいいわねぇ、とか想いつつ・・・。ネコたちにもたまに見せたりして、彼らもオフロの水は嫌いだけれども、洗濯機の水は嫌いじゃないようです・・・。いっしょにあのでかい穴を覗いている風景はちょっとおかしいかもしれないですねぇ・・・。

やっぱり「洗濯したぞ、きれいになったぞ」と思えるヒトビトは、きちんと色分けをして洗剤の量やいろいろな作戦を練って、漬け置き洗いなんかもしょっちゅうしてて、さらに二層式でコストも抑えて手間をかけて、洗濯籠にきちんとしわができないように伸ばしつつ畳みいれ、ベランダに出てさらに伸ばしつつ干して、時間を見計らって取り入れて、「ああ、ものすごくきれいになったわぁ」という達成感に包まれつつ色別持ち主別アイテム別に畳んだりしてるんでしょうね・・・。

ちなみに叔母のひとりは洗濯物を一旦全部裏返しで洗って干して、さらに畳むときに表にしてました。色褪せしないんだそうです。本当なんだろうか?彼女は今でも洗濯板をお風呂場で使っているそうです・・・。すごい主婦技である・・・。

私にはそんなことをしようと想うこと自体がストレスになるので、洗濯機の渦を眺めていることくらいがせいぜいです。しかも心まで洗濯できちゃいます。乾燥機があることにまで感謝できちゃいます。テクノロジーに頼りすぎないようにおしゃれ着洗いは手でやってますが、それは心の洗濯じゃなくてストレスのみなもとですね・・・。

で、やっぱり私の第一義の心の洗濯ってばオフロで念入りに身体を漬けることだったりするな、なんて思って実際の洗濯とはかけ離れたことで洗濯するんだな、と思います。ああ、水取りぞうさんと親友じゃなくてよかった、と地中海性気候に今日も感謝します。

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現在、母に全面的に洗濯をしてもらっています。2日に1回の洗濯ではあるのですが、けっこう負荷はかかっている気がする。ありがとう♪ しかし、今の洗濯機は、この私の楽しみである「グルグルを眺めて人生を哲学する」ができない仕組みになっており、たいへんに不満です。どの機種だったらできるんだろう?

 

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