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才能の切り売り

11/09/2006 にアップした文章です。

 

起業をしてから、モノを正直に売ることに対して賢明に修行してきたのです。「他人のものを横に移動しただけでうんと儲ける」というのが自分にとってアコギだという考えがあり、それを自分はしないぞ、と決意し、卸値をうーんと下げ、苦労をたくさんしてきたのです。とは言え、消費者から見れば、「細かいこと言っても同じでしょ」と言われて言い返すことはできません。ただ、本当に商売をしている人は、弊社の卸値とコストの差は驚かれます・・・。それに懲りてしまった西さんは、近頃は「モノを売る以外にいいビジネスを考えねば病」に罹っており、私も便乗して一生懸命考えています。そこで合言葉は;才能の切り売り。

才能:物事をうまくなしとげるすぐれた能力。技術・学問・芸能などについての素質や能力。

切り売り:(1)ひとまとまりのものを小さく切って少しずつ売ること。(2)比喩的に、もっている能力などをまとまった成果として世に問うのではなく、小出しにして収入を得ること。(3)近世、下級の遊女が時間を限って客と接すること。

市報で知ったのですが、なにやら安い料金で英会話やダンスやその他を教え、習っているサークルがあります。公開カレッジ講座も市報で見たはずなのですが、自分にあまり関係なかったように捉えていたので、私は見落としておりましたよ・・・。習う側のことばかりを考えており、教える側になろうと思いつかなかった浅はかさ・・・。たとえば英会話だと、1ヶ月2回で、1回につき1時間20分で1,500円も取っているわけです。ということは、1時間に換算すると1150円ですか。サークルの人数はまちまちですが、だいたい10人前後で、11500円。すごいぞ、それ。が、それでも駅前留学などに比べれば、個人こじんが支払う値段はたいへんにお安い。どうやったら主催者になれ、教師になれるのか、ちと問い合わせてみようかと思います。英語が連続的に話せるのであれば、けっこう場所はどこでもよく、才能と言えるかどうかわかりませんが、映画の知識の他、アメリカの生活ぶりなど、他の人にはあまり話せないことがたくさん話せるのではないかと思ったわけです。PhDは持っていないですが、私は大学で修めた知識や方法論についてかなりな誇りを持っています。先生もいい人たちが多かった。それについても話せます。しかも英語で話せるってのがいいです。最近、鬱憤が溜まっているのですね、英語が話せないがための・・・。

西さんにもせっついてみました。彼の場合は、登山・ボート・写真・マラソン・英語などがあるのですが、スポーツでも水辺や山では危険が伴い、保険や安全保障でたいへんでしょう。写真は機材代が高いので、人もそれほど集まらないかもしれません。中国語は教えるほどうまくないよ、とのことであっさり却下されました。

アメリカに居たときには、書道・日本語・英語を教えたこともあり、航空学校でも教えたので、教えることに関してはまったく抵抗はありません。ただ、いい教師か?と問われるとそうでもない気がします。私はかなりな「放置型」なんだ・・・。とにかく自由にまずは自分風にやってもらう。そこで間違いに自分で気づいてもらう。気づかない場合には、ヒントヒントヒント!質問形式にして考えて答えてもらうのでした。力学などで計算式があるとたいへんにピンポイントしやすいのですが、英文法などではいろいろな言い回しがあり、答えがひとつだけではないこともよくありました。でも、本人の日本語と英語の差をあまり損なわないようにしており、特に文語調で会話を成立させても意味がないと信じているので、「母国語の本も読もうね」などと言うだけでした。

方法論については、私は自分に合う方法は惜しみなく披露します。英語にしろ、他の勉強にしろ、効率よく、なるべく時間がかからないように、それでいて記憶機能を強化し、心理的にもよく作用するような勉強法を、自分で長いあいだで身につけてきたと自負しているところがあります。みんなに通用するものではないので、まずは動機-なぜこの勉強がしたいのか、なぜこの技術が身につけたいのか-をしっかり尋ねることにしています。動機が強い場合と弱い場合では、どのくらい時間や情熱を掛ければいいのかも、やはり変わってきます。押し付けられているような気分になれば、どんなことをしていても楽しくなく、まったく身につかないで水の泡になってしまうこともあるわけです。それじゃー、教わる方も、教えている私のほうもまったくつまらない・・・。

モーツアルトの父親も、音楽家・演奏家としてはそれほどの鬼才ではなかったそうですが、音楽を教える教育者としては奇才だったという当時の音楽家の言葉が残っています。向き不向きというのは、こういうことでも差が出るわけです。同じ音楽でも、自分がやるのと、他人に教えるのでは違うところを使う・・・。うーん、深いねぇ・・・。

私は自分がやることにおいては、特に不自由を感じるエリアというのが決まっています。ほら、絵とか掃除とかね(爆)。が、他のたいていのエリアにおいては、平均値かそれ以上のことがこなせる自負があり、ここのところ人にモノを教えるのは難しいんじゃないか?と感じているところなのです。起業して2年弱、計画期間も入れれば2年2ヶ月。私は自分の頭の中にあることを、しっかり他人に伝えることができた例(ためし)がない。西さんが通訳をしてくれたり、図表や喩えが決め手になったりと、本当に苦労をしてきた気がするわけです。

このネガティブな中での光明は、私がかなり気の長いやつだということです。自分では気が短いと勝手に思ってきており、イラチだ!イラチだ!と決め付けていたのですが、どうやら他人に対してたいへんに気が長い。誰がどんな作業をしていても、自分のスピードを物事の基準にすることもなく、却って「自分は速い」と思って縮こまっていることもあり、たいへんに気が長くなっているのでした。

ましてや英会話を教えるに至っては、「今まで何年日本語だけで暮らしてきたの?じゃ、それ以上の歳月はかかると思わなくちゃ」などと、たいへんに気の長いことを言うわけです・・・。その横で、「1年に1回は自分に漢字テストを実施するんだよね」と、日本語にもまだまだ先があることを示唆し、希望をくじいているのでしょうか?(笑)最近も、日本のTV番組で、漢字やその他の難易度の高いクイズを見て、自分の記憶と脳を鍛えているわけです。その脇で、英語で独り言を吐きつつ・・・(英語で映画を見たいのですが、そうすると母がストーリーを追えないのでゴールデンタイムは遠慮しています。弟のところにある液晶60インチで映画鑑賞会を開くときも、姪っ子たちに怒られています・・・汗)。

小さなひらめきはたくさんあるので、まだまだ私の切り売りできる才能も捨てたもんじゃーないのかもしれない♪とは思いつつも、それがいつ大輪の花を咲かせる道筋へと繋がっていくのか、今のところどうも見えないでいます。なので、西さんの「モノを売る以外にいいビジネスを考えねば病」はまだまだ続いていくわけです。つい夕べも、「私に200万の資金をくれれば、毎月倍返しくらいできるセミナーを全国行脚で展開したい」と言ってみたのですが、やはりこれはもうちょっと練らなければ実現しそうにありません(笑)。あー、大風呂敷な私であった・・・。そんなわけで、物は試しということで、サークル講師をしてみようかと思っています。英会話講師は時給2500円くらいが頭打ちなので、いろいろやってみよう、というところです(システムはすでに勉強中・・・)。

最終的な才能の切り売りは何になるのか?と会社がうまく行かなかったときのことも考えています。ビル清掃の深夜か早朝と思っていたのだけれども、掃除が嫌いだというのに採用されるかどうかは不安・・・。

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