注意力:受動的に情報を受けるのではなく能動的に情報を受ける能力。
2種類があります:
Selective attention:選択的注意力
Divided attention:分配性注意力
という違いがあって、前者はたくさんの環境内の刺激(事・物・人・音や色や匂いなど)の中から、自分が選び注意を払うことですが、後者は段階的にいくつかの刺激に対して注意を向けて受けることですが、時差が生じます。その時間の速さが脳の使い方のクセにより決まります。
たとえば、バックグラウンドに色がたくさんあり、形と色の両方をあるひとつの物に対して確認したい場合、色から行くのか、形から行くのかで時間の誤差が生じます。複数の選択肢がある方を選んでしまうと、情報処理に時間が掛かります。
もうひとつの注意力の分け方としては:
Generalized attention: 全般的な物事に対しての注意力
Directed attention: 方向性注意力
というのがあり、前者が無意識の中で生命体としての危険や新しいものに対するビンカン度合、後者が自分が意識した段階での注意です。
たとえばGeneralized Attentionがビンカンな人は、スターバックスなどのカフェでの勉強は集中力が出ません。ヒトの行き来や匂いに平均よりもビンカンなため、目の前にあるDirected Attentionに向けたい意識が邪魔されてしまうわけです。
注意力には、個人の脳の使い方によって
- 強さ Intensity
- 長さ Vigilance
- 速さ Speed
の違いがあります。
これらを高めるためにはどうしたらいいのか?
記憶との関係性が深いのですが、短期記憶:Short-term memoryからの稼働記憶:Working memoryでの注意力は非常にエネルギーを使いますし、強さや長さを伴う割には速さが伴うかどうかに保証はありません。逆に長期記憶:Long-term memoryに入っているものがきれいに整理整頓されている場合には、強さや長さと共に、速さも高いのです。
短期記憶:記憶の二重貯蔵モデルにおいて提唱された記憶区分の一つであり、情報を短時間保持する貯蔵システム
稼働記憶:情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念
長期記憶:記憶の二重貯蔵モデルにおいて提唱された記憶区分の一つであり、大容量の情報を保持する貯蔵システム
稼働記憶がいわゆる「学ぶ」「暗記する」のステージに当たるのですが、ここにはものすごいエネルギーが必要になります。
見知ったものや慣れているものであれば、まったく注意力をきれいに発揮できるのですが、新しいもの・知らないもの・複雑なものに関してはひどくエネルギーを必要とするわけです。なので、Precious One English School では、この稼働記憶→長期記憶の整理整頓を推奨しています。注意力高まります!
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