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洗脳の恐怖

1999年頃に書いた文章です。

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うーん、何でかなぁ、どうしてなんだぁ?と最近立て続けに、洗脳されているような景色をテレビで見ています。

SONYのプレイステーション、すんごい画像とサウンドなんですってね。で、今度はDVD採用のが出るって…。すごいお値段らしいじゃないですか!自分が、ゲームがあんまり得意でないのと、時間の感覚が麻痺するのが怖くて、私はPCではパズルゲームをやるくらいです。それでも充分にはまってるんで、セガとかプレステとか家に存在したら、私の人生ぐちゃぐちゃになりますな…(汗)。

小さい頃はボードゲームっていうのありましたね。人生ゲームやオセロや将棋なんか。でもやっぱりそれは雨の日と夜の遊びのための娯楽で、王道は外遊びでした。子ども時代のほぼ大半を外と学校で過ごしていたし、貧乏で与えてももらえなかったので、道具は自分たちで開発して、とってもシンプルなモノばかりでした。クリスマスも家には2回ほどしか来なかったし(また、母親の言い訳がすごいんだ、これも・爆)、超最高級品は自転車でした。ボールと縄跳びとゴムが普段のモノで、竹馬は父の手作りが壊れてやっとこさ、カラー竹馬というやつを買ってもらいました。私は人形遊びもやらなかったなぁ。弟に上げちゃったんだった…>りかちゃん人形。他人の家に上がり込んでママレンジ使わせてもらってたし、ソノシートのレコードも2枚しか持ってなかった。アタックNo.1と魔法のマコちゃん。

おかげで洗脳されなくてよかったなぁ、と思います。父母が流行モノを追いかけられない人だったので、私も当然そういうものがまわりになく、よかったな、と今はココロから貧乏だったことを感謝します。つくづくだよ、ほんとに。走り高飛びの練習と称して、ごみ置き場にあったマットレスを引っ張ってきて、友達の家の庭に敷いて、竹馬を両脇に立てて、足を乗っけるところに物干し竿を置いて高さを調整できるようにしたんだよね。習い事をしている子は週に一度くらいだったし、私の近所では中学校に入学して部活動が始まるまでは、放課後は外で遊ぶのが当然な自然な成り行きだった♪

ああ、本当にしあわせだったなぁ、私←遠い目。

ひとみちゃんやHaniがBBSに書いていたけれども、外で遊べない子どもが増えてるのってやっぱりふしあわせなことであると思います。自分で考える資質を花開かせるチャンスが奪われているっていうか…。いろいろな複雑な要素がたくさんありますね。土が少なくなったことや、モノが増えまくっていることや、車が増えすぎたことや、情報が氾濫していることや、一家で両親が働いていて核家族化が増えていることや、いろいろ多様化しているはずなのに、何となく生きづらくなっているのはなぜでしょ。どれか決定的な原因があれば、何とか解決のメドもつくのにね…。一般化するのは子どもそれぞれの個性にそぐわないことが多いから危険だけれども、私は「お外で遊ぶ推奨委員会」発足させたいですね。

アメリカではMatthew Hale(マシュー・ヘイル)というWhite Supreme(白人至上)という思想の教えをネットや講演やその他のメディアで広めており、彼を師事していた20歳の青年が黒人男性を殺害して話題になりました。オウム真理教のような大量殺人ではないにしろ、この弊害はもっと根強いのかもしれません。KKK(Ku Klux Klanクークラックスクラン)が絶滅しないのも、こうした新興宗教に洗脳される人々がいるのも、とっても哀しいことです。どういう思想を信じてもいいけれど、それは確かに自由だけれども、やっぱり他人の生命や存在を否定し奪う教えがまかり通るというのは、やっぱり納得できません。日本でも保険金のために自分の息子を殺したという母親が事件になっていました。一個の人間の権利や自由を他の人間の権利や自由を侵す場合には、判例がどんどん作られるのを待つしかないんでしょうか?

洗脳される、というのは最終的には個人の責任でしょう。そうでないと責任の取り方というものが混沌としすぎます。けれども、人がどういう人間であるか、というのは自分だけで作られたものではないのは自明のことです。あまりにも同じモノをたくさん与えられていると信じるようになるのが人間です。典型的なのが食事でしょう。「おふくろの味」という言葉にはなぜかマジックがあります。私はそのすばらしい面を信じていますが、それが最高峰でもなければお手本でもないけれど、子どもの頃から食べていたモノ・味付けは味覚他の基準になるのでしょう。それがただの基準とみなせるのか、だめな場合は必要以上に賛美し新しいモノにチャレンジしたり広げるチャンスが奪われるケースもままあります。

料理だけでなくいろいろなことがそうですね。宗教ほど強固たるものではないにしろ、いろいろな「信じる傾向」というのには、いいことばかりではないことは知っておくべきでしょう。自衛です。人間には性として、そういう弱い傾向があることを知り、その爆弾をなるべく踏まないようにすることはできるんじゃないのか?と私は信じたいです。ひとつのモノを繰り返し繰り返し受け取るだけ受け取っているのは危険なこともあります。

今日は興味深いオリジナルムービーを見ました。金曜から3日続いたイベントに疲れ、久々にお酒を飲んで二日酔いで使い物にならなかったのです、今日の私(汗)。ケーブルチャンネル制作のもので、Lifetimeという女性のためのチャンネルと謳い文句です。Bitter Blood(苦い血)というタイトルにも考えさせられるものがあったのですが、アメリカで横行している離婚でいちばん犠牲になっているのは子どもである、という主題の他に、洗脳について考えました。その他にもひとつひとつのInteraction(相互作用)がいかに大切なものか、たくさんの間違った選択がいつしか転がるように人生まで変えてしまうものかというのを実感しました。最後に「これは極端な一例です」との断りがありましたが、いやぁ、私にだって充分起こり得ることだよな、と怖がりながら見てました←ホラー映画より怖かった♪

泣き叫び血圧を上げると死んでしまうという心臓疾患の誤診を信じた両親は、赤ちゃんであった彼女にすべてのコントロールを与えました。それが誤診だったことをやっと学習した両親は3歳を過ぎてから彼女を厳しく躾ますが、彼女の場合はそのまま欲しいものは何でも得る結果になります。母を恨む彼女は判事である叔母に愛を求め、自分も大学院を出ます。そこで知り合った輝かしい将来が期待される夫と結婚しますが、婚約を告げるために訪れた実家で既に夫の母親とは折り合いがつきませんでした。結婚式では夫の妹のドレスにしわが寄っていただけで怒鳴り散らし、その場面から「んん?これは?」と私は唸りはじめました。

歯医者のトレーニングを続ける学生の夫と平和に暮らしましたが、子どもを義母と義妹が400マイル(640キロ)のドライブをして会いに来たのにも拘わらず2分しか抱かせてあげませんでした。夫がライセンスを取得し、実家から遠く離れたところに引越し、彼女はノイローゼになります。彼女のコンスタントな愚痴に耐え兼ねた夫はコミュニケーションを放棄します。息子ふたりを連れ実家に帰りますが、彼女は理想の人生をめちゃくちゃにされたことに怒り、あの手この手を使って夫の親権を拒否します。訪問権さえも渡しません。5年のあいだに再婚をした夫に怒った彼女は、First Cousin(親が兄弟同士の従兄弟)とタブーの契りを交わします。その従兄弟は医師ライセンスなしで医師の振りをして投薬をし、ドラッグや青酸カリを持ち歩いています。両親の前で医師ライセンスが取得できていないことを問い詰められ狂言自殺をし、学費はトラックにいっぱいのライフルやガンや爆発物に化けていました。けれども彼女は怒りと哀しみのために、彼の狂気を見れません。

最終的に親権裁判で不利になった彼女は、従兄弟と共謀して元夫の母と妹を殺します。彼女の論理は「元夫を作ったのはあの女だし、妹もそれに荷担した。彼らが死に、元夫が死ねばかなりの金額が息子たちに入る」でした。それから8ヶ月後、親権裁判で自分の両親さえもが、夫に有利な証言をしようとしたことがわかると、従兄弟に頼み両親と祖母を殺害します。その遺産を当てにし、収入のない従兄弟と彼女は警察に追い込まれます。最後には警察の追跡に逃げ切れなくなり、息子ふたりを道連れに車ごと爆破させて心中します。

4時間映画でしたが、この要約を読むとどうもそんなこと有り得ないじゃん?という感じではあるんですが、たくさんのまずいInteractionが起こりまくり、自分に対峙せずに逃避ばかりし、自分の見方&味方だけを無心に信じれば、これは起こり得るぞ、と思いました。人間は弱いです。私は同じくらい弱いぞ、と思わされました。こうして洗脳されて殺人までしたら…悔悛もないのだろうか?殺人じゃなければよくて、日常の繰り返しのシグナルはいいんだろうか?なんて思ったらアタマがぐちゃぐちゃになりました。

自分だけは洗脳されない!と決め込んでいるのは危険かもしれません。生き延びるってことは本当にたいへんなことだぞぉ、とまたもや思い知らされた二日酔いの日でした…。

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