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無為な時間

08/01/2007 にアップした文章です。

 

忙しいと無為な時間を過ごすことそのものに、どうも執着してしまいがち。私はそもそもハイパーなので、何もやっていないように見えて、かなりいろいろなことをしているのですが、他人にはそうは見えないようにもできる・・・。たとえば、PCにくっついているゲーム。あれはもうさほど考えなくても、どんどんできるようになっているので、計画やスケジュールを確認するために、手と目を動かしているに過ぎず、という場合もあれば、何連覇の統計をしており、掛け算と割り算をしていることもあり。TVを見ていても、思いついてしまい、すぐにPCをつけて、調べ物をしてしまうので、純粋に何もしない時間というのが作れないものなのか、思案・・・。

無為:(1)あるがままにして作為しない・こと(さま)。ぶい。→無為自然 (2)何もせずぶらぶらしている・こと(さま)。(3)〔仏〕 因果関係に支配される世界を超えて、絶対に生滅変化することのないもの。すなわち、涅槃(ねはん)・真如(しんによ)といった仏教の絶対的真理のこと。無為法。ぶい。⇔有為(うい)
作為:(1)あることに見せかけようと、わざと人の手を加えること。つくりごと。(2)つくること。こしらえること。(3)〔法〕 人の行為のうち、積極的な行為・挙動。人を殺す、金品を盗むなど。⇔不作為

起きているときの脳の動かし方は癖が圧倒的で、作為的に意識的に変え難いのですが、私の場合は、脳内ケミカルの過剰分泌があるので、なおさらです。そのせいで、映画はわりと「与えられて考える程度」で済むのですが、テーマによっては調べ物が増える可能性あり。先を知りたいというこの好奇心を抑えることができず、別の軸を思いついてしまったり、不明点があると、どうしても調べようとしてしまう癖がついているからです。コレは脳というよりは、すでに行動とセットになっているようです>芸能人の結婚・離婚や履歴まで気になることは多々あり・・・。著作や生まれなども知りたくなることがあるのは、社会科学をやっていて、環境要因の影響を知りたいからなのでしょう。

まぁ、わざと自分の手を付け加えていこうとしている日々なのです。「この世にオリジナルはほぼあり得ない」と、有史始まってずいぶん過ぎた時代に生まれた私は、謙虚に思い込んでおり、あとはオリジナルの融合・結合くらいしかバラエティを求められないと考えており、その融合や結合の模索をいつもしているようです。人から与えられた情報を処理することで、天才ではなく、勤勉な学生をずっとやってきたせいで、それはとことん染み付いてしまった癖なのです。

調べ物をしていると、次から次へ、いろいろなサイトに飛んでしまうことになり、そもそも最初はどこで何を調べていたのかわからなくなることがたまにあります。迷路なネット検索になり、「お気に入り」を多用しまくっており、その整理もけっこうたいへんになります。後日見てみると、「どうしてこんなもんをお気に入りに入れておいたんだろう。ジャンクじゃん・・・・」とアゼンとすることがよくあり、どんなThinking Highに見舞われていたのだろうと、けっこう情けなくなることもしょっちゅうです。

無為な時間は、わざわざ作らなければできず、いつも自分で自分を急かしているって、なんて貧乏性なんだろう・・・。私が、旅行でツアーやパックを利用したことがないのは、やはりこの無為な時間を作ることが、まずはイチバンの目的だからなのです。もちろん、ひっかかりとしては、「何かのきっかけ」が必要なのですが、それ以外は、まったく無計画に無軌道に、気が向いたまま、義務やタスクを作らずに、ぶらぶらしたいと恋焦がれるからなのです。

仕事で、地方に行くときには、後ろに1・2日をくっつけて、まったく無為な時間を作ろうと努力しています。お金にゆとりがあることが大切ですし、学校に通っているとなかなかできないことでもあります。予習・復習・テスト・ペーパーのデッドラインがあるからなのだ。けれども、仕事であれば、「こなしたあとは数週間後や数日後に確実に入るお金」があるので、ちょっとくらい遊んでもいいのだ。

たとえばPennsylvaniaに行ったときには、Readingという町にあるPenske(NASCARの強いところだよ)での仕事だったのですが、Philadelphiaでひとりで1・2日遊ぶことにしました。Benjamin Franklinの科学博物館や美術館のほか、カニがおいしいと書いてあったり、私の住んでいた町の近くのOaklandが発祥のBlack Pantherの活動地点があるというのも調べてみたかったりしたし、と、やっぱり目的はできてしまうのだ。でも、それらはちょっとした「きっかけ」で、すべてを網羅するわけでもなく、「義務ではないので、できたらやろうね」程度でいいのだった。http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Panther_Party 英語 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E5%85%9A 日本語 黒人運動は学んでみるとやっぱり興味深いのだ。私は特に運動家になりたいわけでもないのだけれども(団体で行動することはとても苦手)、その草の根運動が広がっていくプロセスには興味が大いにあり、共感もできる。

こんな感じのことを、台湾でもアメリカ国内でもやってきて、どうして日本でまだやっていないのか?とちと不思議。スケジュールが定まらないこともあり、暑くて出る気もしないのもあり、ネコたちが来るのを待ちわびていたのもあり、いろいろ理由は重なったのだろうけれども・・・。8月20日過ぎくらいに、生まれて初めてのTOEICを受けるし、運転免許のための試験(学科と実技両方)を受けるので、そんなに流暢なことはしていられないのですが、それらが終わったら、ちょっとお休みしてもいいと思えてはいます。

本をたくさん持っていってしまうと、始終読み耽ってしまい、まったく無為にはならないので、温泉がいいかと思います。疲れて眠くなって、出されるものをしっかり食べて満喫し、顔もいじってもらい、マッサージを受けるってぇのがいいような気がします。小田急線のロマンスカーだと、1時間ちょっとで鄙びた温泉にもたどり着けるので(みすぼらしくて古いところはいいよ・・・。お湯さえあれば特に私は贅沢は言わない。でも、狭いのだけはダメだ)、おみやげを買わないことにしさえすれば、2泊くらいでもかなり天国に近いところになります。2泊3日ならば、ネコたちと離れていても、きっと泣くほど悲しくはないでしょう・・・←西さんと何年離れていても泣くほど悲しくないのに、ネコと数ヶ月離れていて、何度泣いたことか(爆)。

そうだよね、PCがあるってことがそもそもいけないし、電話があるってことがそもそもいけないんだ。昔の優雅な経済状態の人々は、家族が丸々2ヶ月弱は軽井沢に避暑に行くくらい、東京近辺にはエアコンなどがなくて、居ても居られない暑さだったのだ。横溝正史にはよく出てくるじゃないか・・・。私はみんなが避暑をして遊んでいるときに、アリとキリギリスのアリのように働いて、ちょっとだけ休ませてもらおう。とにかく、無為な時間を作らないと、アルコールに逃げるというアル中の性が暴れだすかもしれないので(笑)。

それほどストレスは感じていないのだけれども、とにかく狭いことには慣れることができそうにないし、気候にもまだまだ慣れてはいないし、人の多さというのもダメです。あとは、化粧ですか(爆)。日本に帰ってきて、すでにアメリカの10年分くらいはもうお化粧をしたと思われます。なので、肌を休ませるためにも、無為の時間をぼけーっと過ごすことは必要です。あと、1ヶ月のちには、まとめて無為な時間を確保できるよう、しばらくがんばろうと思います。

みんなは、お盆にお休みするんだろうな・・・。私はお盆には、「夏のあいだに取り返せ!」という生徒さんたちを教えています。翻訳もあるし、論文の添削等もあるのです。きっと冬休みもこんな感じなんだろうな。でも、商売繁盛はいいことなので、アリのようにけなげにがんばりますっ!

 

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