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犯罪にナイーブでいいの?

05/18/2006 にアップした文章です。

 

団塊の世代がどうこう、犯罪や性行為の低年齢化、貧困が動機ではない快楽犯罪の増加など、いろいろ指摘があるにも拘わらず、実際に日本人は準備ができているのでしょうか?

ネットを検索すればすぐに実感できることですが、空き巣狙いのサムターンノブの解除の仕方など、手先が器用であれば、数分から1時間ほどで取得できてしまいます。必要な器具もご親切に書いてあるサイトまであり、犯罪者はコレを模倣しさえすれば、簡単に犯罪者への第一歩を踏み出せてしまいます。

自分の内なる欲望を抑えられないバカモノたちは、デジカメの高性能度を利用し、女子トイレなどで鏡などを駆使して、盗撮を重ねていますし、痴漢にしても手口は進化しています。

児童誘拐にしても同じで、地域や教育委員会等で持たせてくれるブザー警報機に、電池が入っていることを確かめないご家庭も多いことでしょう。しかも、そのブザーが作動したところで、子どもたちだけだとしたら、もしもひとりだとしたら、子どもに何ができるのでしょうか?ひとけがある場所であっても、バスや電車の中では、他人の災難や苦痛に対して情を示さない人々が増えており、オヤジ狩りに代表されるように、「たいへんな目に遭っている状況」を通りすがる人々が増えているわけです。ご自分の子どもの通学路に住んでいたり、歩いていたりする大人たちや、中学生・高校生・大学生はどんな人々なのか、見て取れますか?

自転車が凶器となりうる状態になってからすでに数年以上経っています。商店街のサインに、「自転車は降りて通行してください」「自転車禁止」のサインにも拘わらず、猛スピードで走っている怖い自転車がたくさんいます。自転車で人が死ぬことも想定したことがあるでしょうか?実際に、ロードレーサーなどに当てられるケースだけではなく、通勤・通学用のおばちゃりであっても、人は当たり所やタイミングや状況によって死んでしまうことがあります。そういった危険な自転車を操る人々に対して、警察や自治会が注意することを促すことを待っていては、遅い状況はあります。老人や障害者、小さい子どもたちが安心して歩けない歩道が増えてから、長年が経っています。自動車だけが凶器ではない昨今です。自転車やキックボードなどでも、確実に人は死んでしまうのです。

「私が子どもの頃は、窓や玄関に鍵など掛けなくても大丈夫だったから」「まさか、人はそんなに悪くないでしょう」などという声を聞きます。が、そんなにナイーブでいいの?バスや電車の中で、老人や障害者や妊婦さんたちに席を譲らないことなどに、青筋を立てたり悲しんだりしている場合ではないと思うのです。そういう人々がいることを認識したならば、次は自衛方法を考え、その上で、地域や国家のモラルを向上していく方法論を考えるほうがいいでしょう。

怪我をしたり死んでしまったり、事故に遭ってPTSDにかかってしまったら、モラル向上にも参加できなくなってしまうわけですから・・・・。

http://www.moj.go.jp/HOUSO/2003/hk1_5.html

信頼がおけるかどうかは読んでみてください。

殺人の質も変わりました。低年齢化では、子どもたちは死の意味を深くわかっていないことが多くあるにも拘わらず、露出されている暴力があまりにひどいために日常化してしまっている状態で、「取り返しのつかない死」について、怒りや悲しみや愉楽の心理構造について、大人たちがケアをしていないことが大きな問題になっています。若年ではなく、10代にもなれば、モラルのモの字以上のものを身につけていてもいいはずですが、簡単に路上強盗をするのは、遊ぶためのお金が欲しいから、という簡単な動機であることも指摘されています。便利にはなりましたが、24時間営業のコンビニやレストランなどが増え、塾に行っているつもりの我が子が何をしているのかがわかっていない親が増えているのも事実なのでしょう。

大人でも、貧困のために口減らしをしたり、看病に疲れて心中や殺人をするといった傾向が圧倒的なわけではないですが、まだまだ数字としてはしつこく残っています。職を得られなければ生活に困り、社会に適応していけなければ、せっかく得た職でも手放さねばならぬ状況に陥ります。その他、高利貸しが、昔と違い堂々とTVや大きな看板を掲げて闊歩している風潮を見てもわかるように、主婦でも老人でも借金が簡単にできてしまうことは、社会問題ではないのでしょうか?宮部みゆきの『火車』や『理由』などで、人々は学習しなかったのでしょうか?

さらに、相変わらず保険金を掛けた(バレるっていうのに・・・)殺人や、自分の子どもを感情的になり殺してしまったり、学習が充分になされていない殺人傾向が見られます。

知性を駆使したのか?と本人の自負が見られるものでは、依頼殺人やその他がありますが、他にもアメリカ型のシリアルキラーも増えており、快楽のために人の生命を自分のコントロールのままにする「神になる錯覚」があります。この「人より優位に立ちたい」という心は何なのか?Livedoorの堀江氏の逮捕を見ても、みな学ばないのでしょうか・・・。

女性の犯罪者が増えたことに対して、危惧は生まれないのでしょうか?私はそのへんのおばちゃんを見ても、「うーむ」とうなってしまうことありですよ。失礼だとは思いますが、日々訓練です。人を見る目は養いたいと思っているのです。「高齢者は戦中戦後を生き抜いてきてしっかりしたモラルを持っている」というのも、ただの伝説で、キレやすい人は多くなりました。やはり一緒くたに年齢だけではなく、それまでどのように生きてきたのか?が問題なのです。

被害者も高齢者が増えたことは問題です。当然、人口比率として増えたこともありますが、核家族化が進み、老人だけの独居や、配偶者に先立たれたあとの一人暮らしが増えたことも原因です。さらに、20年前に比べて、女性の一人暮らしの強盗や殺人、レイプの被害数はものすごい伸び率を見せており、空き巣なんかにかまっている場合じゃーないんですよ・・・。空き巣は生命や健康に危険はありませんが、家の中にいるあいだに知らない犯罪者に侵入されることのほうが、数倍も問題なのです。子どもだけのときも同じです。

外国人がたくさん入ってきていることも、このHPでは挙げていますが、ギャング関係の場合には、被害者もその近辺の人が多いので、ベッドタウンに住む人々にはあまり関与性はないかもしれません。外国人をすぐに悪く考える先入観はあまりよくないです。あくまで、自分の住んでいる、あるいは通っている会社や学校などの地域に関連して考えてみてください。

胸を張って自衛をしたい場合には、住んでいる市区の警察の防犯課に問い合わせ、資料をもらってみましょう。大切なものは、家に置くのは避けて、銀行でのセーフティボックスを借りるのも手です。もー、家の中に大きなキャッシュ置いてちゃダメだよ・・・>母は1万円札を昔、へそくりと称してお布団のあいだに挟んでいたクチです・・・。

自分が加害者にならない決意ができて、それに沿った行動ができたら、次は自衛です。他人の行動など簡単に変えられません。ものすごいコミットメントが必要です。まず、本当に自衛を万全にしてください。お願いします。

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