05/31/2008にアップした文章です。
西さんの日本に久々に戻ってきた第一の感想は:町が狭い。そりゃそうだ・・・。蘇州から来たのだから、東京の町々はとても混雑して、狭いところにたくさんの建物が濫立しているように見えてしまうのは仕方がないです。もちろん、私はその感覚はよくわかり、カリフォルニアのどこまで行っても続くように見えるフリーウェイと、見える山々か海が続く風景は、今も夢に出てくるほどなつかしく思っています。うーん、住んでいたときには、罰当たりにも、「どうしてこんなに青い空の日々が続くのよ・・・」と乾季の時には恨めしく思ったものですが・・・(苦笑)。
蘇州の地図を改めて見てみることにしてみます。蘇州で、西さんが居るところはここです。
http://china.alaworld.com/modules.php?name=City&aid=01220&op=map 世界遺産が山ほどあるそうで、周りは湖だらけ。緑色になっているのが公園で、工業地帯なので、人工的に作られたものなのだそうです。うーむ、日本人よりも始末にいいじゃん。工業地帯を作ったんだから、緑地を残しておかねばならぬ、という全うな考えじゃない・・・と思ったりしたら、西さんが熱く語り始めています(笑)>工業化を進めている中でも特別地域なのだそうで。National Characteristicsが当てはまらないようなことがたくさんあるらしい。
わかっているのか・・・、社会科学の基礎、と思うとうれしいなぁ(笑)。
あとは、日本に戻ってきた第二の感想は、「若い人が少ない」ということらしい。中国の全国各地、それこそ汽車で36時間も掛けて、故郷から出稼ぎ状態で、西さんが住んでいる地域まで働きに出てくる人もいるので、やはり労働をガンガンできる層の年齢の人々が多いらしいのです。日本での出稼ぎというと、すでにイメージは暗くてあまりいいものではないのですが、中国でも『農工(のうごん)』と言われて、元々は農業に携わっているのですが、この中国の建設ラッシュのために、にわか日雇い建築労働に従事する人々がたくさんいて、彼らには悪いイメージがついているようです。ホームレスに近いイメージなのかなぁ。蘇州のこの西さんが住んでいる地域では、ホームレスは見ないようです。
こうして説明をしてきて、テーマと外れているだろうと心配な方々がいらっしゃるに違いない(笑)。すみませぬ・・・。
昨日は、空間感覚についての話をしていて、やはり脳の作りや、日ごろのトレーニングの仕方でずいぶん違うと思ったのです。生徒さんと英語学校の営業兼事務処理をする女性と話していて、空間感覚というのは、磨かないとなかなか発達しないものなのだろうな、と。
検索してみると、日本語で「空間感覚」を取り扱っているサイトは、101万。でも、クリックして見てみたいものではなく、著作のCMが多いよぉ。なので、まずは空間の定義から。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%96%93 物理が苦手な人には厳しいのか?ごく初歩的な知識なので、網羅しておくといいのかも・・・。
この中の相対空間というのが、ヒト社会ではかなり感覚的に思われているものです。地理学の空間がいろいろと述べられていますが、これはけっこう難しく書いてあるのかなぁ・・・。想像できるだろうか?社会というものを「容器」として捉えて、その中に点在しているものを、化学で言うところの分子や原子レベルで捉えていくわけです。その詳しい説明がコレら>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A9%BA%E9%96%93
ものすごく難しいことを言っているわけではなく、これが図表化されるとわかりやすいのですが、文字の羅列って面倒ね(笑)。
まさしくそれが空間感覚なのだけれども・・・。建築関係のヒトは、これが発達しているに違いなく、でなければ建物など設計できるわけも、作れるわけもなく・・・。私は、実際にヘリコプターを飛ばしていたので、やっぱりコレがなければ、なかなかうまく飛べるわけがなかったのだけれども・・・。
うーん、いろいろ検索してみて感じたのだけれども、日本語ではこの Sense of Spaceをかなり系統的に顕している人々が少ないのだろうなぁ。建築学や茶道やその他、特化した条件で語るヒトは多いのだけれども、全体的に一般人にためになるような薀蓄をたれてくれている人々は少ないんだろうなぁ。
http://www.k2iy.com/kioku/2006/02/post_61.html これは広告なんだろうねぇ。脳トレの一貫なんだろね・・・。でも、大切な能力だとは私も思う・・・。
そうか。空間能力よりも、空間認識力という言葉になっているのか・・・。ふーむ・・・。
小学校3年で図形をやって、円錐形や円筒形などをやったあと、展開図を見て、点Aがどの点と重なるのか?などという問題をやることになるのですが、アレが苦手なヒトは多い・・・。あそこで鍛えておけば、かなり先がラクになるのですが、どうもそれを想像することすら面倒らしい。ただし、生活に必要な、道順などは空間的想像ができたりするわけです。要は使うか使わないか?ということ。使うチョイスがあり、使ったらかなり世界はリアリスティックになるのに、どうして使わないで居られるのか?と、私などは疑問なのですが、暮していけるのであれば、必要に迫られないのだろうし・・・(汗)。
この能力が欠落しているヒトが、電車やホームや街中などで、充分空間があるし、身体の不具合もないのに、私にぶつかってくるヒトなんだろな・・・。いや、可能性としては、「まったく容器もその中にある分子や原子も気にしていないから、あっちが悪いから避けない」と決めている人すらいるかもしれないのだが・・・(笑)。でもなぁ、相手が自転車や車だと怖いよなぁ・・・。
自分の夢を二次元で見るか、三次元で見るのかもわからないヒトは多い。私は三次元で見ていますね、ほとんど。俯瞰もできるし、横からも上からも下からも見られるし、カメラワークが柔軟なのです(笑)。視点が増えるということは、知ることができたり、気づけることができる対象物もぐんと増えるということなのです。けっこう楽しい夢をたくさん見ています。フラットスクリーンでしか見ていないヒトは、自分の空間感覚を疑ってみたほうがいいのかも・・・。
特に、地図が読めない人などはきっと「必要に迫られないからこのまま能力を埋もらせてきた」と反省していただきたいのですが、けっこう多いよなぁ・・・。空間感覚は、よりよく生きていくために、ぜひぜひ開発していただきたいものです。
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