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自分の中の楽園

10/12/2006 にアップした文章です。

 

Paradise・楽園・El Doradoなどなど、いろいろな言い方ができると思いますが、たとえひと時でも安住できる場所を持っているでしょうか?

西さんの場合は簡単で、山に行けばかなりすっきり安心し、心が安定を取り戻すようです。うーむ、お手軽だ。母の場合は、幼い頃からの積み重ねなのか、彼女の業なのか、飲み食いができる場所が最高だと思っているような節があり、イヤな気分になったときでもちょっとうれしいときにでも飲み食いに行けると歓びます。私にもそういう傾向は多分に引き継がれており、パーティーをするときにも有り余るほどの量を作ったりしますし、さとみちゃんにも「おいしいものを食べに行こうか」などと言い出すことが多いので、きっとそうなんだろう・・・。

さて、ここでいい情報です。西さんがしばらく鹿児島に戻っていないので、お彼岸のときにお母様に電話をするように言い含めて実行してもらったのですが、そのときに気になった彼が調べたところでは、バースデースペシャルチケットプライスというのがあり、お誕生日近辺の航空券を買うとものすごいオトクなようなのです。日ごろ鹿児島の往復は、34800円が相場なのです。格安運賃チケット販売でも26000円ほどにしか下がりません。が、バースデースペシャルだと、13400円なのよ・・・。アゼンでしょ?JALの普通運賃とは2万以上の差、格安とも13000円以上の差。うーむ、と唸っていたところ、さとみちゃんはコレで来年のバースデーは沖縄に。母は1月なので北海道なのか?私はどこに行きたいのだろうか?と思っていたので今日のタイトルになったわけです。

国内でないといけないのかどうか、問い合わせていないのでわかりませんが、きっと大丈夫な気もします・・・。ぜひぜひ、バースデー近辺にお休みが取れる方は、このスペシャルをお使いくださいませ。

西さんは、それでも2泊3日の短い旅で、お彼岸に遅延したお墓参りをし、両親に会って、旧友に会う時間もロクになく、戻ってきます。彼の誕生日は10月30日なのですが、当日は日本に居ることになるので、誕生日は祝えます。

楽園・・・。ゴーギャンにとってのタヒチ、三浦按針にとっての三浦半島、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)にとっての島根、などなど、人にはそれぞれ、想いいれのある土地があるようです。私は東京に生まれて育った挙句、苦労ばかりしたと思い込んでおり、その後、アメリカはカリフォルニアに18年半もいたせいなのか、特筆するほどの想いいれのある土地は無い模様です。オートバイレースを各地で見たり、バイトに出かけたり、ツーリングをしたり、旅行にもそれなりには行ったものの、魂がカミナリに打たれるほどの「既視感(デジャヴ)」や「一体感」などを特に感じた場所はありません。少しだけ心がそれらに寄った気になった場所ならいくつもあります。いくつもあるというのであれば、それは土地がもたらすものではなく、私自身の身勝手な都合に時期や土地がもたらす詳細や前後の出来事などが合致した、と考えるのがよさそうです。

行ったこともない場所にたいへんな憧れを持つことは、それはもう無数にありました。ペルシャ絨毯を織られているところが見たかったために本当にペルシャに行きたいと、14歳から22歳くらいまでは考えていました。が、自分に工芸やデザインの才能もなく、語学の才能もないことをひしと感じていたので、それがかなわないこともよくわかりつつ、ただの憧れにしていたわけです。

南極・アルゼンチン・スコットランド・アフリカ各地・中米などなど、たくさん訪ねたいところはあったものの、行かずじまいでいるところも多く、行けた場所であるニューヨークやパリやロサンゼルスなどは、思い込みの賜物なのか、イメージ通りではなくてむしろつらかったことのほうが多いこともありました。

実際の楽園は、地球上に求めてはいけないのか?

うーむ、むずかしい・・・。

たとえば音楽を志す人々にとっては、ウィーンやドイツの小都市などは楽園になり得やすい。

たとえば水墨画をやる人々にとっては、中国の渓谷のそばの田舎の村は楽園になり得やすい。

たとえばジャズをやる人々にとっては、アメリカの小都市(ジャズアーティストの出身・活動地による)は楽園になり得やすい。

たとえば政治家を志す人にとっては、ワシントンDCは楽園にやり得やすい。

たとえば世界の放浪者を志す人にとっては、インドの黄河の財源地。

などなど、理屈ではわかるものの、そこに付随してくるであろう衝撃。心にぐさりとささる、頭がぼーっとする、あるいは途轍もなくすっきりする何か、が私にはどうもわからないようです。

少なくともコンサート会場のようなところではない(耳や鼻や個人空間にとって過酷)というのはわかっていても、魂がほっとする、あるいはひどく揺さぶられるという土地がこの世に実在するのかどうかが、どうもわからないがゆえに、自分の中の楽園に関してはとてもこだわりがあります。

不安が一切感じられない場所で、好きなときに泣き喚き叫べるところ。さらに、さみしくもなく、大自然に囲まれており、五感が私から環境を遮らないところです。

今感じているところなのでしょう。ネコにも会えず、毎日泣いているのはシャワーか部屋か映画か本です。どんなに強くなっても大人になっても、やはり魂とか心のクレンジング儀式として泣くことは止めることができず、どうしても泣くことを必要とします。が、マンションの土がない風景で、ビルがあちこちに見える場所に長居していると、どうもダメです。音はひっきりなしで甲州街道から聴こえてきますし、町のざわめきも止まらない。近くの焼肉やさんの匂いを始めとして、洗濯物や食べ物の匂いが充満しています。緑は少し歩かなければ大量にはありません。なので、歩いて2分のところにある布田天神にたまに行き、緑を想いっきり吸い込むことにしています。

アメリカに住んでいてよかったことは、その気になれば数分ドライブするだけで海や山があったこと。ものすごい違いがあるんだなぁ、と今切実に感じています。見るだけでも相当な癒しになるのだ、と。写真やTVではダメで、やはり手を伸ばせば届くような近さにないとダメなようです。五感に関連してくるのかもしれません。

私ですらこんなあがきをしているのですから、何年もまともなお休みが無かった男性諸氏や、ひとりの生活を必死に支えている女性たちや、子どもがいるみなさまは本当にレジャーが必要です。が、格差社会の様相を呈しており、レジャーに使えるお金がどんどんキツクなっています。大丈夫なのかな・・・。せめて心の中に楽園を持っていれば、と思うのですが、それもかなり難しいのかもしれません。

私は来年のバースデースペシャルに行きたいところがまだ決まっていないのですが、それを考えるのはかなり楽しいです。日本に居るとも限らないのではありますが・・・。さとみちゃんが行きたい沖縄も、私は特に行きたいとは思っていないことに気づいたのは、今日のマイナスです・・・。あんなにきれいなところでも魅かれないってぇのはあまりいいことじゃないのかも(爆)。ハワイがダメだった私なので、たぶん同じ系統のことを考えているのでしょう・・・。行ってから言えと自分を叱った今日でした(爆)。

楽園確保しましょう♪

 
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