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離婚という現象について

06/26/2007 にアップした文章です。

 

 

私は、自他共に認める計略的結婚をしたわけで、まったく自慢できないことなのですが、そこに心が伴っているのだからいいではないか、と言われると、どうもこそばゆいので、いつか安定した小金持ちになったら離婚をするかもしれません。思想としては、結婚はどうしてもしたくなかったのですが、アメリカに住み、経済的に不安定で、人間関係が日本社会を引きずっており、ヴィザに関しても有利だったので、なんとなく同居から結婚に踏み切ったのでした。まぁ、これについては何度も書いてあるのですが、おさらい(笑)。

統計として、やはり離婚は増えたそうですなぁ。年金が離婚後ももらえる制度に切り替わった途端、またもややはり離婚の数字はぐーんと伸びたそうです。ということは、やはり熟年者に離婚が多いわけで、添い遂げた長い時間の中に詰まっていた、行動や言葉のやりとりや、おのおのの意図や目標や夢やその他、本当にいろいろな織りなしを考えこんでしまうところ・・・。

私はよーく結婚というものについて考えたので、今後、離婚という統計学になることが将来的にあったとしても、「結婚ってこんなはずじゃなかった・・・」とは思わないことは折り紙つきです。結婚している今でも、他人様から見ると、かなり変則的だし、平常ではない営みを長年続けているので、まだまだ内田裕也-樹木希林の変則さには及ばないものの、「ん?これをこの枠に嵌めてしまっていいのか?」という統計学にはなると思うのです。離婚する人々はどうなのか?結婚というものをどんなものだと思っているのか?これは、純粋に知りたいことなのだった・・・。

婚姻:結婚すること。夫婦となること。社会的に承認されて、男性が夫として、女性が妻として両性が結合すること
結婚とは>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E5%A9%9A

これを読むと、私の考えはそれほどブレていないことがわかる。社会的経済的結合であり、心の問題は二の次で、心理的なことは各個人に任されているのだけれども、実際は、やっぱりこういった抽象的に過ぎないはずの概念でも、社会的縛りがあって、「こうあるべき」というものにずいぶんと振り回されている感はあり。

私の場合は、割り切りが大きく、体制に負けるもんか!と長らく同居をしていたのだけれども、社会人である西さんとその関係に引きずられたことと、社会人であることを非常に尊ぶ回りの人々(たとえば父が死んだあと長男である弟と住むことになった母だとか、親戚の人々とか、友人とかね・・・)は、やはり「結婚=めでたいこと」と思っていたようで、私がどんなに紙切れに抵抗していたかを知る余地はそれほどなかったようです。

今ですら感じるのは、厚生年金や社会保険や雇用契約などに、日本では「西」という名前を用いないといけないこと。それが社会的な便宜とあっさりと認められれば、私もそれほどつらくはないのですが、たまにつらい(爆)。まぁ、年金問題のように、ここでまた離婚したりいろいろをすると、データを消されてしまうこともあるかもしれないしな・・・(笑)。

特に、お勤めを続けて、キャリアを構築していく女性にとっては、私などよりもっと明暗は分かれるのだろうと予測します。たとえば大企業に入ってしまえた場合(しまえたってなんだかひどい言い方なんだけれども・・・、18だとか22かそこらで人間性や能力や実力をしっかり反映させたものを、他人が受け止めたなどとは、私は思っておらず・・・)、その会社の小社会が生み育くんできた文化に、ひどく左右されてしまうのでしょう。ある会社では、旧姓を通用させて仕事ができるかもしれないし、キャリアと結婚はまったくふたつの別のものと取り扱ってくれるかもしれない。けれども産休や子育てでの都合などはまったく考慮してくれないかもしれない。が、ある会社では、女性は結婚までの手だとみなしているかもしれず、結婚しないでずっと働いている女性には肩身が狭いような、逆差別も起きているところも多いのでしょう。稀でしかないとは思うのですが、結婚しても出産してもまったくなーんの影響もない会社はあるんだろうか?家内工業のようなところではなく、日本人の6割くらいが知っているような大企業で、そんな会社があったら教えてほしい。そもそも、会社が直営したり、委託業者を会社のそばか社内に設置している託児所なども、本当に数えるほどしかないので、おそらくそんな会社はないんじゃないか?というのが、私の予測なのですが、間違っていたほうがうれしいので、知っている方がいたら、ぜひぜひコメント欄に書いてね♪

ボタンの掛け違えではなく、女性の場合は、こんなことどもを考えないと結婚が倖せに繋がるかどうかわからないので、「女のほうが現実的」などと言われてしまうのかもしれない・・・。離婚のときも、経済的要因に大きく左右されるのかもしれない・・・。一夫多妻制・多夫一妻制なども世界には存在するけれども、日本はたまたま長いこと、男性が社会的な優位を占めてきたわけです。なので、どうしても、サバイバルのためには、女性のほうが長いあいだ直面してきた問題は大きい。

なので、熟年者になって離婚を言い渡された男性にも、憐憫は感じるものの、実際のところは、社会的DNAも関連しており、「世の中は決して公平ではない」ということになってしまうわけです。いくら、「肝心なのは自分がどうしたいかだよ」とはいえども、社会に縛り付けられている部分というのも、少なからず背負っているわけで・・・。

そんなこんなをひっくるめて考えてみても、やはり西さんとこれまで17年くらい(もしかするともう19年くらいになるかもしれない・爆)いっしょに生きてきた私は、かなり賢い選択をしたのかもしれないです。離婚という概念は、結婚という概念によって生まれる。∴結婚についての詰めが甘い場合、離婚になる確率は高い。

ところが、女優や政治かやその他、離婚しても強くたくましく生きている女性はけっこう多いのに驚いている人はいないでしょうか?ここで私が強く言いたいのは、彼女たちにはお金があるからだよってこと(爆)。あるいは、言い換えれば、お金に繋がる仕事があるからだよ、ってことかもしれないです。離婚した女性が、子ども連れならばなおさら、お金を持つことは、本当に重要なのだ。資本主義に生きている限りは、福祉大国家に住んでいない限りは、これは最重要項目です。愛や根性やきれいごとで、食べてはいけないので、やっぱりお金が必要です。なので、男性諸氏も、もしも離婚してしまう場合には、豪気にお金を払ってください。お願いします。だから、年金が離婚後も受け取れるとなった今、離婚が多いわけなんだよね。証拠になっちゃってる・・・。だから、結婚するときも、経済的安定や、経済効果の高い男性を選ぶ女性のことも、ぜひぜひ大目に見てやってほしいと思うんだよね・・・。

あ、男性も離婚したらそりゃつらいと思うの。だから、やっぱり結婚についての概念を、しっかり考えておかなかったツケを払ったあと、ケアをしてくれる友人やシュミや仕事など、しっかり頼ってほしいです。

今日は、山本周五郎の中でも異色な、時代劇ミステリーのような『五辯の椿』という本を読んだので、余計にそう感じるのかもしれないです。べん、って読めなかったでしょ?(笑)自分が母親が遊びたい放題をしてできた不義の子だと知った17・8歳だった商家の娘が、実は血の繋がりなどなかった実直一筋だった父親が労咳(結核)で死んだため、その復讐をするために人殺しを決行し、そのたびに父親が好きだった椿の花びらを置いていくわけです。その母親が遊んだ相手の男たちが、どれだけの女性を泣かしたか知れません、というのが伝わってきたせいかもしれないです。メインテーマは、そんなことではなく、法で裁けない罪に対してどう捉えるか?ということだし、それについて市井の人々はどう生き延びていくのか?ということなのですが・・・。

結婚とは?というのは、正解がないからこそ、それぞれがしっかり考えたほうがいいことなのでしょう。離婚という統計学になってしまうかもしれない我が身ですが、私はそれでも悲しまないようにしますから大丈夫です♪

 

 

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