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Paul Newmanが残してくれたもの

10/01/2008 にアップした文章です。

 

Frank Sinatraが逝き、もうひとりのMr. Blue Eyeも亡くなってしまいました。私は日曜日の夜にUSのインターネットニュースを見ていて知ったのですが、その場で号泣。Paul Newmanの作品は、だいたい7割は見ていました。白黒の手に入りにくいクラシック以外は、たいてい見ていましたね。でも、この医学の発達したご時勢に83歳はまだ早いような気がしますが、それでも男性の平均寿命は全うしてるんですね。あまりやってはいけないことですが、私は「次はこの人なのではないか・・・」と妙にビクビクしており、もらった感動がスクリーンに焼きついたり、歌声として残ったとしても、同じ世界をシェアできないことには、とても残念でなりません。

 

Paul Newmanは当時、×イチで、格が違うと専ら野次られていたJoanne Woodwardと再婚しますが、最初の夫人とのあいだにも子どもがおり、たったひとりの男の子だった息子は、DrugのOverdoseで亡くなっています。当時も、よくありがちな「芸能人の子どもの悲劇」と映っていたようですが、彼は特に弁明をすることなく、Drug Rehabilitation Centerを設立します。他の子どもたちはみな女の子で、Joanne Woodwardとのあいだにも、娘さんが3人います。特にすごい女優にもならなかったのは、両親が卓越しすぎていたためでしょう。

 

Joanne Woodward>http://en.wikipedia.org/wiki/Joanne_Woodward >英語版

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89 >日本語版

 

あ、忘れていた。むしろこっちを先に載せなければいけなかった・・・。Paul Newman http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3 >日本語版 (でもちょっと情報が間違っているかもしれない・・・。6人の子どもと書いてあったのでびっくり・・・)

http://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Newman >英語版 やっぱりこっちのほうが詳しい。

 

Paul Newmanは、Newman’s Ownという食品会社を1982年に設立して、その100%をチャリティに寄付していました。http://en.wikipedia.org/wiki/Newman%27s_Own 私が1988年にアメリカに行ってびっくりしたのは、スーパーの棚で、Paul Newmanに微笑みかけられたこと。サラダドレッシングを始め、トルティーヤ用のサルサソースやスパゲッティソースなど、いろいろなものに彼の顔が貼り付けてあったのです。そして、その裏側をやっとしっかり読めるようになったとき、会社をしっかり継続運営させて、彼個人がもらった利益は税金支払い後、全額がチャリティに寄付されていることが明記してあり、その通りに行っていることを知り、なんとなくセールであれば買うようになっていたのです。娘さんも参加していた経営は、かなりうまく行っており、いろいろなところに後援をする機会もあったであろうに、彼はあまり前面には出てきませんでした。

 

私は彼のこの点に強く影響されただろうと思うのです。彼が生涯、チャリティに寄付した金額は、おそらく750ミリオン(800億円)くらいになると言われています。その他、彼が俳優としてアピールした考え方や、映画の中での主張などを入れると、一体どんなことになるのか・・・。

 

俳優をやっているのに、たいへんなプライベートな人間であったことは、彼の暮らしぶりの軌跡を見てもよくわかります。

 

あまりに面倒だったり、自分のチームメイトを大切に思うあまりに、労災や生命保険の出ないドライバーに支払う保険を確保するために、保険会社を丸ごとひとつ買ったことも有名です。彼のレース熱はどこから来ているのか?というと、1969年のWinningで映画でレーサーの役をやったことで、「自分にもGrace(優雅に向いてできること)があるんだ・・・」とびっくりしたそうで・・・。Le Man 24Hoursで2位を獲得したときには、54歳でした。西さんにもこれは学んでほしいことです。Jackie Chenにならずとも、こういう表現もあるのだ、と。

 

正直に言うと、私はTowering Infernoでは、Steve McQueenのほうが好きでした(笑)。が、周囲に言わせると、「早く死んでしまったからの結果論だろう」となじられたり、「元々きれいで整った顔じゃなくて、癖のある顔が好きだもんね・・・」という始末。そうなのかもしれないのだが・・・。が、渡米してからこっちは、私は少しだけ、「徳川家康が偉大だったのは長生きしたからだ」というのも、ある意味では真理だと思うようになり(まぁ、江戸幕府は未だに大嫌いですけどもね・・・爆)、Paul Newmanも自分の信念を死ぬまで続けたというその偉大さに、本当に畏怖を感じる以外ないのです。

 

さらに、彼はかなり大雑把に、「自分は政治的にLefty(左翼気味)だ」と公言しています。「自分みたいな金持ちから税金を取らないのはバカだ」とも。私も、かすかにLefty寄りなので、ちょっと同士気分(笑)。が、私は国防のために、暗殺やアクシデントはありだと思っていますので、Leftyにバレないようにうまくやってほしいものだとも思いますね。大義名分よりも結果を出すことだろう、と、強く信じています。Same Sex Marriageも大賛成ですしね。ただ、バランスなのだろうとは、今は思いますし、Paul Newmanも同じだったとは思うんですが・・・。

 

というわけで、私がNPOを設立しようと思えるような人間である原因の一部には、彼の存在や彼がしてきたことがあります。あれほどお金持ちになるのは無理だとして、お金持ちではなくとも、何かできることを世界中の人々が本当に共生しているように感じられる世界を、少しだけ広げることに関しては、ちょっと真剣に尽力したいと思っているのです。とはいえ、力がないので、その範囲は限られたところから始めるのですが・・・。

 

Joanne Woodwardについても、「家でステーキが食べられるのに、外でハンバーガーを食べる必要なんてないだろう」などと、おどけて言っていたりするくらいに、彼女たちはなかよしだったので、彼女の「生きていく意志や理由」が歴然と減ってしまったことについては、心が痛みます。彼は、「当時、みんなが結婚するな、と言ったけれども、家に帰れば私を笑わせてくれる人がいるってステキなことよ」と、反対を押しのけて結婚したのでした。いいなぁ・・・。添い遂げきったというのは、こんな夫婦のことを言うのだろうなぁ・・・。

 

年齢のせいなどではなく、本当に最近の映画で特筆するものは、割合が減ってきているような気がします。音楽はどうなんだろね・・・(私は好んで音楽を聴かないのでわからない・・・)。というわけで、時間ができたら、またPaul Newmanの映画をちびちびと見ていこうと思います。泣くんだよなぁ・・・(汗)。

 

 

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