落とし穴はぼこぼこ何個もあります(笑)。
1.4技能を前提にした英語を学んでいない→ その代わり、文法や語彙に妙に力を入れている
2.Active:動的学習が少なく、Static:静的学習が圧倒的に多い
3.文法だけではなく、学んでいることが全体のどこに位置しているのか、俯瞰的に理解できるような仕組みになっていない
4.さまざまな品詞・文法を学ぶが、統括的にReviewを実施していないため、取りこぼしがたくさんある
5.多聴・多読により目標が達成できることが前提
この5つがメインですが、細部に渡ればもっとたくさんあります。さらに、心理的なサポートになるさまざまな押さえがなく、やる気は減退し、待ち望む感はなかなか生まれませんよね。学校を卒業して独学するにせよ、この「すっかり刷り込まれてしまった学習スタイル」を「原型」としている方が多いので、おそらく伸びはなかなか感じられず、英語難民が続出したり、そもそも6年間で1250時間ほど学んだ成果が出ません。
びっくり!ですよね?
たとえ脳細胞がまだ発達中だったとしても、この膨大な時間をもう少し効率的に使ってほしかった、とあなたは思いませんか?よくある広告が、「成功した人の体験談」です。彼らが一生懸命、この上記の5つのプロセスを経て、英語講師や英語関連の仕事に就いていたり、仕事で英語を使えるレベルになっていたりする場合、英語ができない人たちは、それにやたらと納得せねばならない。
これは、フェアじゃないんです。
なぜならば、生まれた環境や育ったプロセスにより、ヒトのタイプは多様化してきます。その中で「コツコツ努力するのが得意でどんなに時間が掛かっても続けられる人」「そもそも頭の回転が速く短期的に物事を習得する人」以外には、かなり難しいやり方だからです。けれども、多くの学校・システム・教科・教える側は、この理想形を作り上げることを「是」としています。
ダイエットでもさまざまなやり方があるじゃないですか。基礎代謝が個体によって違いますし、分解酵素も平均的なアジア人・日本人の傾向があってもやはり差があります。運動でも得意不得意はありますしね。毎日食べているものやその好き嫌いも違います。
ヒトとしての生命体の持つ本質的な特徴を生かし、その上で学習に対してタックルしているという状態に日本の教育そのものがなっているかどうか?考えてみたことがあるでしょうか?社会問題としてしょっちゅう取り上げられ、ゆとり世代で円周率が3になったことすらありますが、まだ、概ね日本の教育システムを信じている方々は多いです。基本が不動とした前提で作り上げられており、もう後戻りはできないから、という発想から生まれています。
そうした基本のズレが、あらゆる場面でズレを引き起こします。Precious One English Schoolでは、心理レッスンでこのズレについてご自分でさまざま考えていただいております。自分にピッタリとマッチした学び方を、ひとりでも多くの方が習得してくださることを心から祈るばかりです。