コラム

英語を教える側の義務

義務や権利の話をすると難しくなりますが、とりあえず、義務については明記。

 

義務:法律上または道徳上、人や団体がしなくてはならない、また、してはならないこと。

必要性:そのものが、どれだけ必要であるかの度合い。

 

心理学的には、Self-Control 自己統制感というコンセプトがしっかりと身について発達しているかどうか?が問われます。

 

Self-control:the ability to subdue our impulses in order to achieve longer-term goals.

誘惑や衝動に直面した際に、自己意思感情思考行動を抑制すること。直接的な外的強制力がない場面で自発的に自己の行動を統制する行動プロセス。

 

強制感がなければやらない、という場面や場合、相手やタイミングは多いのかもしれませんが、このSelf-controlが低い人間が、他者を統べたり、教える側に回ることは、たいへんに危険なことです。

 

Self-control は、長期的な利益を追求し、近辺にある短期的な誘惑や衝動に抗うことができるスキル・能力が積み重ねられた結果で、スパイなどには必須です(笑)。あ、スパイだけじゃないけども、まぁ、試される機会が多いという意味で(笑)。

 

目の前にあるものに手を伸ばすこと、さらにそれが「オトク」だったら、抗うことはたいへんに難しいのです。けれども、そこで踏ん張ることができるかどうか?が試されていき、蓄積することによって、このスキル・能力は上がっていきます。

 

英語業界を広く眺めてみると、教えることによって収入を得ている人口はどんどん増えてきました。生徒さんが損をしない、サービスに見合った以上のお金を取らない、わかりにくいシステムを持たない、というのが、昨今ではそろそろと根付いてきているものの、ここにさらに「教える成果を保証する」という当たり前がまだ付加されていないままのような気がしていますし、もう一面としては、「ドキドキワクワクしない」「楽しくない」学習時間のほうが、ずっと多いのではないか?という疑惑もあります。また後半で振れますが、「してはいけないこと」に関しては、もっとグレーなのではないか?と考えています。

 

損に関しても、時間的・経済的などさまざまな側面があるにせよ、これまでの「当然」が緩すぎたような気もしているのです。

 

英語を教えるという生業を選び、自分で心理レッスンも含めたカリキュラムを作っている目的は、この自分にも厳しい状態を、自然に環境内に作っておきたいという心持もあるのです。うーん、またここで少しずつ、自分の立場のハードルを上げているような気もしますが、受けて立つべきだと思うので続けていきます(笑)。

 

英語学習支援業界における歴史は、みなさんが体感している通りです。多聴・多読が多く、暗記を明らかに、あるいは暗に推進しており、よくあるフレーズやセンテンスを使えば通じるなどとしていて、長くスクーリングに費やしてもらい、継続的にお金をもらうことを、業界としては促進してきました。さらに、安価な新しい視点でのサービスも増えましたが、本来の学習のメカニズムから見てみると、かなり疑問で成果が出ないものが多いです。

 

実際に、根本的に、認知(考え方)や生活そのもの、環境や取り巻く人々や物事を、積極的に変えていけば、英語学習は割と短い期間で独学に移行できます。意志が弱いので、もう少し、というオプションがあったにせよ、2年以上、英語学習にお金をかける必要などない!と、私個人は結論を出しています。

 

そして、それをPrecious One English Schoolの生徒さんには、無料体験レッスン時にお伝えしています。

 

それもまた、教える側の義務だと考えるからです。

 

英語では、この義務・必要性についての助動詞が4種類あります。

 

must

should

have to

had better

 

この差について、道徳で特に習うわけでもないのですが、Nativesは知的であればあるほど、かなり厳密に使います。Precious One English School では、実感も含め、助動詞は概念や使う頻度、場合、相手などを含め、英語の本質に沿ってレッスンを重ねています。さもなければ、文法的に正しい英語を並べることはできても、書いたり話したりすることに不自由がなくなっても、コミュニケーション・知的相互理解というところまでは達しないからです。

 

これらをしっかりと教えることができない英語講師は、おそらく義務を履行していないことになるわけです。だって、義務や必要性について、ですから(笑)。ということは、中高で英語を教えている英語の先生のほとんどは、少なくともこれまでは、かなりダメダメだったということです。Precious One English School に通って、レッスン時に「初めて知ったー!」という生徒さんが9割以上ですから (・・;) 

 

そうした意味で、法律上ではないですが、道徳上でもないのでしょうが、「払った対価・費やした時間」に対しての義務は、果たしていない気がしていますし、必要性まで広げていくと、この助動詞の概念を伝えていないわけです。これらの違いはコミュニケーション上、非常に大切ですから。

 

さらに、「してはいけないこと」もいくつかあると思います。長くスクールに通ってもらうためにしてしまっている傾向は強く感じています。そりゃー、スクールにとっては、集客の苦労もなく、継続的に支払いをしてもらえて、いい状態でしょうが、生徒さんにとっては、成果が上がっていない状態が続くか、じわじわとした遅い右肩上がりの状態を、甘んじて受けねばならぬ状態を作っているわけです。

 

これは、してはならないこと、と私個人は考えています。学びは生涯続きます。が、誰かに対価を支払い、決められた時間にどっぷりとやらねばならぬ期間を、「強制的に」作り出した中で、何かを教えることなど、「弱みにつけこんでいる」と思えてなりません。来ることが楽しく、いつも新たな発見があり、確実に成長している感が提供できなくなったら、Let go 旅立たせて差し上げるのが正しい選択だと思うのです。しかも、スクーリングを解消するときには、ひとりで立派に英語を生活の中に取り入れている状態になった、ということだと、本人が選んだことだということを尊重していかねば、と私個人はいつも考えています。

 

たとえ、それらが身についていなかったとしても、経済的・時間管理的な問題であれば、ひきとめても仕方ないと思うのです。

 

英語がまだ習得できていない生徒さんが、さまざま不安になるときに、「あなたはまだまだ私どもが必要なのだよ」と示唆するようなことも、してはいけないことだと考えており、パワーを使うことがなきよう、Precious One English School では、心理レッスンに「そういう人は愚かである」と展開しています。

 

そうした意味では、英語を教える側の義務を履行しているスクーリングを、日々提供していくのはかなり難しいのですが、それはとてもチャレンジングでやりがいのあることです。小学校5年生から70代の方まで、Precious One English Schoolには生徒さんがいらっしゃいますが、胸を張って、みなさんが成長している姿が見られることを誇りにしていきたいと思っています。

 

致し方ないケースがあったときには、本当に落ち込みますが、それもすべて受け容れ、二度と起きないようにと肝に銘じる瞬間でもあります。

 

みなさまの英語学習法が、みなさまにぴったりしたものであること。英語をマスターして、苦労なく使えるようになること。英語が話せて人生が驚くほどポジティブに変わっていくこと。とにかく英語で心がさらに充たされること。祈っております <(_ _)>

 

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