職業柄、みなさんがご理解を示してくださるのが、「たくさんの生徒さんにこれだけ真剣に対峙しているのだから忙しいだろう」という前提。ありがたいことですが、私本人は、あまり忙しいとは思っていません。むしろ、スケジュールがスキスキであると、少し不安を覚えるほどです。問題は、山積みになっている課題をやっつける時間で、これは自分の時間のやりくりで何とかなる!と信じているので、やはりレッスンは山ほどあったほうがいいのです。
若い頃、渡米するために働いてお金を貯めていたときには、アルバイトを4つ掛け持ちしていましたが、そのときも確かに眠る時間が削られることが儘あったにせよ、さほど忙しいとは思っていませんでしたし、感じてもいませんでした。むしろ追いつめられる感じ、大好きでした(笑)。
ちょっと危ないなと思ったのは、飛行機学校に行き、心にゆとりがないままフライトに入ることで、その前には少し瞑想ちっくな時間を持つようにして、支払った教官へのレッスン代・ガソリン代・チャーター代をフルに生かそうと決意しており、安全確認のためにもかなり緩いスケジューリングをしました。
大学に戻ってからは、恐ろしいことにQuarter制度であるというのに、23単位くらいはフツーに履修していました。Semester制に換算すると、3か月で15単位取っていたわけですから、1年で60単位(大学全体のほぼ半分近く)を取ろう!という勢いだったのです。それでもまったく忙しいとは思っておりませぬでした。ただただ30歳過ぎて大学に行けることそのものが楽しかったのです。しかも内容がとても楽しく、日々血肉になっているプロセスをヒシと感じられていたために、忙しいなんて言葉が脳裏をよぎることもなく・・・。
帰国してからも同じことで、何もやることがなければ、本を読んだりゲームをしたり、映画を見たり、企画書を書いたり、独楽鼠のようになってはいるのですが、母から見ると、「実労働」ではないので、ナマケモノらしいです(汗)。掃除や洗濯、料理や買い物等だったら評価大なんだそうです。
Business仕事というのは、Busy-nessなわけで、忙しいことが大前提です。なので、それを言い訳にしていては、せっかくこんなに大きな大脳皮質を持っているのに、もったいない・・・、と私個人は考えています。とはいえ、子どもさんがいたり、だんなさまが単身赴任だったり、実家や義実家が遠方にあったりして、たくさんの手助けがもらえない方々はたいへんだと思います。そうなのです!仕事が忙しいことは賛美の的で、家事などの生活は忙しいことは、要領が悪いと言われてしまうようなのですよね。このダブルスタンダードどう思いますか?母に頭が上がらぬのは、このへんのせいですね(汗)。
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