認知:理解・判断・論理などの知的機能を指し、精神医学的には知能に類似した意味であり、心理学では知覚を中心とした概念。 心理学的には知覚・判断・想像・推論・決定・記憶・言語理解といったさまざまな要素が含まれるが、これらを包括して認知と呼ばれる。
Precious One English Schoolで心理レッスンを開始するときに必ずやっているのが、ポジティブーネガティブテストです。認知の傾向として、どのように物事を捉え見ている傾向があるかを知りたいがため、最も大雑把な二元のあいだで査定していきます。
ある人物やある事象やある事件をどのように捉えるか?その傾向は決して万民にとって当たり前ではないわけです。それゆえ、何が起きるか、誰に遭遇するか、など、個々人によって差異ができるわけですね。
たとえば、私個人は痛みにとても強いことがわかっており、そのメリットを有効に使えるための「事実を把握している知識」として使えればいいのですが、デメリットの「無駄に自分を傷つけ続ける」という結果ももたらしてしまっています。それを定着させることなく、気を付けないと!と注意することで、認知がもたらす判断や記憶や理解は変わって来るわけです。
痛みに強いのはメリットのほうが多いんですが、たとえば蚊やダニに刺されたときにケアを怠りがちです・・・。(^_^;) 流血するまで搔きむしってしまえるってすごいよね、というくらいに。(・・;)
そうしたことをきちんと考えると、物事をネガティブに捉える人のほうが苦痛に埋もれてしまう可能性は高いです。注意深いとか失敗を避けられる傾向も確かにありますが、作戦の立て方に依らず、そもそも
- 新しいことにチャレンジしない
- ヨロコビの天井が低い
- こうあるべきだという世間体や基準に縛られている
- やらねばならぬことがたくさんあるような気がする
などの傾向が強いかもしれません。
苦痛を引き受けたくないのに引き受けてしまっている結果を生みやすいわけです。Megativity Bias:ネガティビティバイアスというのがあります。人はポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つ→ 災害や事故などの身の危険から守る防御としての役割を果たしてきたため(進化心理学)。
マイナス思考は全般的にいいことを生みません。自分の考えに固執して、どんどんマイナスに考える特徴がある→ マイナスの悪循環思考に陥りやすく、失敗を極度に恐れていることから、物事に対して否定的なイメージを最初に抱きやすい傾向がある。
理想や目標のハードルを高く設定しやすい→安全な範囲を目指す理由を探し、自分にできないことでも他者がやっている等、心配を増やしている。
自己肯定感も全般的に低くなり、自分に自信がなく、自分のやっていることに対しても自信がないため、暗い気持ちになりやすいですし、過去の失敗をトラウマ・挫折などと捉え、引きずる傾向があります。さらに、努力したのに見返りがなかったという経験があると、自分は努力してもダメなのだ、と考えるようになってしまいます。
そういう傾向は大いに精神的苦痛を増やすことはあれ、減らすことはないわけです。自分で自分を苦しませていること、気づいてみると、ラクになるかもしれません。






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