自治感の違いから来ていると言われ始めました。以前は、内向的 vs. 外向的として捉えられていたのですが、昨今研究が進み、外向的なのにひとりで過ごすのが好き!という傾向が増えてきたことに目を付けたんですね。社会がどんどん複雑化し、ひとりになりたいニーズが増えてきて、家族で過ごすだけがすべてではない!結婚して家庭を持ち子どもを育てるだけが生き方ではない!というのに呼応した研究です。
Autonomy:personality trait characterized by a focus on personal achievement, independence, and a preference for solitude, often labeled as an opposite of sociotropy.
個人的な達成感・自立や自律に重きを置き、孤独を好む性格。ソシオトロピーの対として捉えられる。
Sociotropy: a personality trait characterized by excessive investment in interpersonal relationships.
人間関係に過度な重きを置く性格。
自治:自律。自己の行動を外部より拘束されず,みずから課した原理によって決定すること。主として人間個人の心理,神経についていわれる。心理学上は善悪が判断でき,善を選べる場合が自律であり,成人期に入ることを意味する。他方,他律は自分で判断できないことであり,幼児期にあることを意味する。 J.ピアジェは,他律から自律にいたる人間の成長段階を設定している。なお,国会の「自律権」にみられるように団体の自治を自律と呼ぶ場合もある。
Piaje:ピアジェが出てきてしまったので解説すると、発達心理学を大まかに理解すると、Erikson:エリクソンも3-6歳くらいで「自治感 vs. 罪悪感」のハザマで目的意識を学ぶとしています。
問いに答えると、ひとりで過ごせる人は、このAutonomyの高い・強い人。過ごせない人は低い・弱い人、と言い換えることができます。
Autonomyの高い人の傾向は;
- 深く考えることが好き→ 自分に関することと繋げることができる
- 成功をイメージすることが好き→ 自分が成功するための計画・イメージ・段取り・具体例など、さまざまなことを考えることが好き
- 孤独をネガティブなこととは捉えていない→ むしろ必要で楽しいことだと受け止めている
- 実際にひとりで過ごすことが好き→ 何かしら自分でいろいろなことをしている。考えることも含まれる
Autonomyの低い人の傾向は;
- 考えを深くすることが怖い・不安・面倒くさい→ 世の中のことを自分に繋げて考えることが苦手
- 成功よりも失敗を先にイメージしてしまう→ 成功するためのリスク・努力・エネルギーなどを考えると不安になるので、他者といっしょにやりたいと考える
- 孤独でいることはさみしいことと捉えている→ 人気がない・好かれていない・どう思われているのか不安、など誘ってもらえないことにあれこれ思い悩んだりする
- ひとりで過ごす時間が嫌い→ どうしてもひとりでしかできないことだけは別として、さまざまなことを他者とするのが好き。
以前にも書きましたが、私は子どもの頃、一度も迷子になったことがないのだそうです。なぜならば、ひとりでいること・放置されていることがとても好きだった模様(笑)。仕事で外向的に見えますが、私はとても内向的な傾向がありますが、このAutonomyは高すぎるだろっ!というくらい高いと思います(笑)。
たいていの人は真ん中くらいだと思うのですが、さて、どちらにより傾いているでしょうか?あなたはどっち側?
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