英語には欲を表す言葉が最低でも3種類あります:
Need:
1 [singular] a situation in which something is necessary, especially something that is not happening yet or is not yet available
2 [singular, uncountable] a strong feeling that you want something, want to do something, or that you must have something
3 [countable usually plural] what someone needs to have in order to live a normal healthy comfortable life
生活や生きていくのに必要なものを対象にする欲が1にあるのと、至って健全で普通の心地よい暮らしをするために必要と3にあります。ですので、大昔にはさほど個体差はなかったのですが、イマドキは個体差があると言われております。Maslow’s Needsという欲求段階説で見られるように、現代人は下位の欲に未だ惑わされていることもたくさんありますね。
Desire:
1 [countable, uncountable] a strong hope or wish
2 [uncountable] formal a strong wish to have sex with someone
強く望むことで、日常的に必要だとは限らないので、これこそが個体差が昔から大きいとされてきたものです。動機(物事についてのやる気の素)はこの強弱に左右されるので、ヒトがどのような世界観で生きていくのかを左右する大きな分かれ目です。
ヒトの行動は、
- 好き嫌い
- 損得勘定
- 美意識・美徳・こうありたいという必要性や義務感や望み
で決定されて、段階的なものなのですが、成熟しない限りは、1や2を多用・頻用します。成熟すると、嫌いであっても、損をしても貫き続けねばならぬと考え、それに基づき行動することが増えていきます。この手の欲は強いほうがいいけれども、名誉や物欲などが多いと、好き嫌いや損得勘定を多く使うことになるわけです。
Greed:
a strong desire for more food, money, power, possessions etc than you need
すでに持ち得ているものをさらにたくさん・多く所有したいという強欲さ。
この差を考えるときに重要なのは、すでに上記で説明した「動機」があります。成熟度が低いヒトは、目標=動機になってしまう傾向があります。好き嫌いや損得で動いてしまうから、です。
大金を手に入れる:目標
大金が手に入る:動機
イコールになるのわかりますか?
死ぬときには何も持っていくことができないというのに、ヒトの欲はキリがないです・・・。見ていて気の毒になるほどに、誰かと所有物や友人の数や、コネの著名度や便利さを競争し、それを自慢しているヒトは多いような気がします。
足るを知るものについての解説文はたくさんありますが、最後にこちらをご一読ください。<(_ _)> 老子の言葉ですが、本当に哲学できているヒトは少ないかもしれません。Precious One English Schoolの心理レッスンでは、最初から「自分を知ること」をバリバリ進めていくカリキュラムを構成しています。
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