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ポジティブ感情を分解する ⑨畏怖・畏敬 Awe

Self-Esteem:自己肯定感が高く持てるか持てないか、の最初の一歩はこのポジティブ感情に掛かっています。自分が世界の中の一部だという意識。命がある、という自覚。前に進んでいくしかないという事実に対する是認。命があれば大丈夫、前に進んでいけるという最初の感覚。

awe: awe is a complex emotion that can occur when someone experiences something vast, inspiring, or challenging     誰かが何か壮大なこと、感動的なこと、あるいは挑戦的なことを経験したときに起こる複雑な感情

畏怖:自然や神仏など人間の力が及ばない存在に対する恐れや敬いの気持ち

畏敬:崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと。

崇高:けだかく尊いこと。また、そのさま。

畏敬の念を抱くのは、非常に強力で賞賛に値する何かに対して驚きと尊敬の念を感じることから生まれ、特に自然の壮大さや残酷さなどを目の当たりにすると感じずにはいられないものです。

Grand Canyon の大きさにひだすら圧倒され、美しい夕陽を浴びて水平線や地平線の果てしなさを想い、何度も打ち寄せる波とその音や匂いに魅了されたり、夜空を見上げてその涯がどこにあるのかを想像するだけで、胸がぐんと詰まるような気持ちになったり、同時にドキドキするような気持ちになる、あの瞬間にもたらされる、「すごい!」としか言えない感動。これは細分化してみると、自分がその自然の一部であること。それがあまりに複雑だったり壮大だったりすること。それに比べてあまりに自分が小さく平凡であるかを実感する瞬間でもあります。

もちろん人やモノに感じることもありますが、それらは個人差が大きいです。

とはいえ、この感情は、新しい概念に対してよりオープンになり、自分自身をより大きなものの一部と見なすことができるようになり、謙虚や感謝、果ては「足るを知る」が、「さらに成長するヨロコビに対する期待感」をも呼び起こします。

なんなら科学者のほうがこの畏怖・畏敬 Aweという感情は大きいのかもしれません。自然界のシステムのあらゆる部分は、すべてつながっていて、その長いリンクや関係性は信じられないほど複雑で相互依存しており、科学は物事の仕組みを理解する上でまだ表面をかすめた程度にしか過ぎません。その全体像を予測できたり、見ることができた科学者のほうが、この自然の偉大さを深く知っているのです。

実際、科学者を対象にした2018年のGottieb他の研究では、「科学的思考は畏怖の感情によって引き起こされ、科学の飛躍的進歩の原因になっている」のです。

それが身近なモノや人だったりする場合は、宇宙や大自然などの広大さではないかもしれませんが、奥深さや幾重にも複雑に重なった層や一貫したすばらしさなど、インスピレーションも同時に刺激されます。

自分が思ってもいなかったことを実現している人を見ることで、自分にも希望がもたらされ、前にしっかりした足取りで進んでいこうという気持ちが鼓舞されます。

人が欲する動機の中にあるSerenity:安らぎ・平静はこの一面からもたらされます。自分が動じないことや、焦らないこと。がんばりすぎないこと。静けさに身をゆだねることができること。などを欲したいですよね。だからがんばれる、となる。

さぁ、みなさんのポジティブ感情の強さ、ここまでいかがでしたか?次は10個目最後の「愛」です。

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