この言葉って、おそらく「側杖を食う」の一様にしか使われていない気がします。
側杖:〔けんかのそばにいて,振りまわす杖で打たれることから〕
自分とは無関係のことで思わぬ災難を受けること。とばっちり。まきぞえ。
巻き添え・とばっちり、という言葉のほうがよく使われているのですが、なぜに杖だったのか?高齢化社会と言われるようになってから、杖を使用している人々が減ったのかどうか?と体感でしかわからないのが、悔しいところです。人口が増えたゆえに、杖を使用している人が増えたのか、健康になって、杖を使う割合は減ったのか・・・。
でね、杖をつくくらいの状態の人が、喧嘩をしたときに杖をぶん回す、ということが本当にあるのか?というのも、けっこう眉唾モノなのです(笑)。いくら怒っているからって、杖で身体を支えて歩いている人が、杖を振り回すと、倒れちゃいますよね。だから、リアリティが薄いため、使われなくなってきてしまったんじゃないか?などと思ったりしていたのです。実は、私はたまに使うんですよ。でも、理解されない率が高くなってきていて、なんだろなーと思う言葉のひとつなのです。
他にも、「雲や霞を食べて生きていけるわけじゃあるまいし」「寝間着」「衣紋掛け」「お勝手口」などの名詞主体で考えると、けっこう使っているのですが、どうやらこれらって、明治時代から昭和初期に書かれた古い小説を読んだあとに取り入れちゃっているみたいです。ちょいと思いつくのが、これ。でも老人語なんてひどいっ!:老人語
こうして日本語もどんどん姿を変えていくのですよね。私個人も、年齢不相応な表現や語彙を使っているのかもしれず、おもしろいなーと思ってばかりではなく、英語を教えるのに役立てたいと決意するのでした。
さらに、とばっちり・巻き添え・側杖を食わぬよう、物事や人々との距離感はばっちり取りましょう♪
ちなみに
杖の正しい持ち方:
こうして考えると、英語も変わっていくのでしょうけれども、実は英語は日本語ほど変化のスピードが速くはないのです。それはレッスンで展開しております。
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