2006-03-12 に書いた文章です。
すごいなぁ、と真剣にうなってしまったのが、フロリダのニュースでした。フロリダはカリフォルニアとテキサスに並ぶ、死刑囚の多い州なのですが、執行は、テキサスよりは少ないが、死刑執行も頻繁に行われているところです。そこで、迷宮入りしてしまった事件と失踪事件を解決するために、なんと、被害者の顔写真や情報をコンパクトに印刷したトランプを、刑務所中に配っている、というニュース。コレを考え出したのは、現職の刑事さん。審議会にかけて通ったとのこと。確かな情報には、$1000(12万弱)の報奨金がついてきます。刑務所の中ではこの金額はとてもありがたいです。
フロリダだけで、過去2年で、2件の殺人事件、4件の失踪者事件が解決しており、迷宮入りとみなされていたものが解決する率としては、とても効果があるものです。その数字を含めて、今後、全米でこの作戦を展開しようではないか、という動きがあります。まずは、コロラドとテキサスにも同じプリントが配られ始めたそうです。
私がこの作業がけっこうたいへんだな、と思うのは、Cross-state(州をまたがる)事件とそうでないものがあること。ヒトの行動としては、生活に密着している場所で犯罪を起すのが常です。が、そこがあまりに危うくなると引っ越す。そしてまた同じパターンで始めるわけです。強盗やレイプなどのシリーズや、殺人事件シリーズなど、大規模になっていくのか?と心配していますが、それは私の余計なお世話です。失踪者の団体などは、寄付金をこのために募ることでしょう。
ここで、私がさらに思うのは、Snitch(密告者)の刑務所内での地位です。1200ドルが手元に入ったことをバラしてしまうおバカさんもいると思うのですが、そのときにどんなことになるのか・・・。私個人は、密告というのはとても卑怯なやり口だとみなしており、本人に言えることしかやりませんし、本人に口止めされたことは他人には言いません。が、この場合、生命に関わることなのでいいのでしょうね・・・。
検挙率や犯罪解決率が低いアメリカについて、不思議に思う日本人は多いと思いますが、まずは戸籍制度がないことがイチバンの理由でしょう。さらに、婚姻時に姓を変えたり変えなかったりという不規則性や、土地の広さがあります。さらに、システムとしても中央集権ではないので、地方分権に沿っており、コーディネーションがたいへんです。US Marshal、 FBI, CIA, などは連邦(国家)の組織ですが、警察は州ごとに設置され、その管理下にあります。唯一、社会保障番号(Social Security)がありますが、徹底的に義務化されていないことも問題です。私は外人なのですが、コレを持っています。18年前は緩やかだったのです。月々、多少のお金ならば、年金が60歳過ぎてからもらえるはずです。パートナーも毎月10万ほどはもらえる予定になっています。
刑事としては、迷宮入り事件ほどつらいものはなく、最近ではDNA鑑定が安価になり、技術も発展してきたので、ラクにはなったものの、保管の悪さなどもあり、かなりたいへんな部署です。さらに、現場からの遺留品でDNAが取れたとしても、それを符号させる容疑者がいなければ話にはなりません。あらゆる手を使って仕事をしているのだなぁ、と、ほんとうに感心してしまいました。
(雑学ですが、日本では迷宮入りと事件そのものをラビリンスにたとえるのですが、英語ではCold Caseとし、冷えていると言います。冷えてはいるけど死んではいないとか、アイススケートができるほど冷えている、などと表現します。アメリカでは殺人に関しては時効がありません。ですから、Cold Caseを追いかけるのは必要なことなのです)
私も商売を始めて10ヶ月。他人のすごさにばかり感心していてはいけないのですが、アイディアというのは、やはり物事を冷静に見て、「組み合わせて繋ぎ合わせていく」というのが必須です。そのためには、基本情報のありのままの姿や性質や成り立ちをしっかり把握していなければならず、その周辺の付随したエッセンスをいろいろ加えて考えられなければ、マッチングになりません。けっこうたいへんよ、コレ(笑)。
弊社のアイディアのほとんどは私のもので、私の頭の中を人々にどうやって説明するかがとても難しいことはすでに何度か書きました。私は、何かがダメでも、二度も三度もそれを使えるように、と効率性も追求しています。海外からモノを持ってくることで、自社HPで販売することと卸両方に使えるように、と工夫しています。そのために、比重をどちらか片方に大きく依存しなくてもいいよう、自社HPもショッピングモールに大きく影響されないように、お金をかけてデータベースを設置し、無料サービスを開始します。無料サービスをつけることでアクセス数が増し、Affiliateでのわずかながらの収入を狙っていることで、少しでも赤字が出ず、設備投資費に使えることを考えています。
海外からのものも、OEM化(自社ブランド化)ができそうな商品に関しては、投資金額と利益をしっかり見据えて考えなければならず、卸への魅力だけではなく、消費者全体への魅力も考えなければなりません。弊社としては、日本未上陸のものか、上陸していても価格差が大きいものを狙っており、商品によっては、「イッパツ当たればでかいもの」と「末永く消費してもらえるもの」などというように、ジャンルをいくつかの軸に分けています。さらに、卸としては、頼まれたら何でもやるのですが、リピートがある消耗品であっても、弊社の販売網では到底追いつかない品物にできるだけ限定しています。数万個頼んでもらえる品目は、すでにパチンコやさんやチェーンのスーパーなどの顧客をすでに持っている卸業者に頼んだほうが、弊社の労力が減ります。弊社はわずかな社員の人数で運営しているので、営業網を装備するのにかかる労力やお金や時間は、夢の夢です。
売れそうなものはいくつもあるのですが、倫理的に曲がるようではいけません。ダイエットピルや薬事法のグレイエリアなものは、弊社としてはやる意志がありません。人を不幸にすることは、いくら儲かってもやってはいけないのです。自分が使うと自信を持って言えないものは卸したり売ったりしないことですね・・・。
さらに、思うのが、たくさんのWeb Siteでの販売サイトでは、品目数が豊富に並んでいることが多いですが、あの中のどれがいくつ売れているのか?がとても疑問です。在庫を持っているだけお荷物になっていないのか?と。あるいは、あまり売れていないものだと、オーダーしても到着するまで1ヶ月ほどかかるのではないか?と。大きなチェーン店は、流行や便利性に敏感かと思いきや、そうでもないこともよくあります。どうやって売り込めばいいのか、と頭を使って、こちらもいい刺激になります。が、大きなチェーン店は大きいというだけで数が売れるので、最新のものは必要ないのでしょう。振られるわけです(笑)。
商売のアイディアは、日本でやっと経営が上向きになったばかりで、台湾はまだまだ喘いでいます。日本人経営者のもとで、台湾文化とのかぶりつき、という感じもまだまだ拭えず状態です。さらに、台湾のよさを日本でしっかり広告できていないこともあります。申し訳ないことです。が、自社HPの販売サイトが立ち上がれば、それとなく広がっていくのではないかと思うのです。US始動は6月からの予定で、まだまだ考えている最中です。実際に法律的な書類がすべて完備するのは、来年の1月くらいになることでしょう。が、それまでに日本と台湾の経常利益を上げて、スペインオフィスにもお金を落とさねばなりません(まだ立ち上げていませんが、練っている最中です)。
ふぅ、商売のアイディアはキリがないわね・・・。私はここで絵が描けたら、といつも思うのです。私の親友がアクリル絵の具の絵画を始めたのですが、けっこう上手です。まだ7ヶ月目なのですが味のある絵を描きます。私にも薦めるのですが、ちょっと無理(爆)。私は自分のキープするボトルに、ネコの絵を描くくらいが関の山なのです。花を描いてもわかってもらえるのはチューリップとひまわりだけ、という能力なのでした(爆)。絵が描けたら、繋がりをそのまま図解できるのになぁ、といつも思うのですが・・・。むしろ、私の絵の才能の上達を望むよりは、脳のスキャンニング開発を待ったほうが早いかもしれません・・・。
が、いろいろな分野でいろいろな人々ががんばっているのを刺激にして、私ももっとがんばってみようと思います。Florida Police!ありがとう!
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