空間能力を鍛えるには、地図を読むことから開始してみるのはいいのですが、その前のウォームアップは必要ですね。使っている右脳の領域が、日常的に少なく、回数が足りないので鍛えられていないのです。
記憶力と少し関係があるのですが、行った場所・行くべき場所などというのは、自宅・会社・学校などに比べると必要性が非常に低いですし、行く回数も少ないので、「特に大切な記憶でもない」という扱いになります。さらに、初めて行く場所のためにも地図は大いに助けになるのですが、そもそも地図を読めないと思い込んでいるかもしれないです。絵が鑑賞できたり、今の生活の中で見落としがさほど多くないのであれば、地図は読めるようになるはずですが、普段の脳の使い方が偏っている可能性は高いです。
物事を見るときにどうやっていますか?下段が地図の応用です。
- まず俯瞰→大きなスケールで見てから全体図を想像する
- 地図の拡大図を脳内で作る→ 景色も思い出すか想像する
- 見ているものをありのままでなるべく見るように心がける→その後、大切なもの・意識化したほうがいいものをピックアップする
- 自分が居る場所といるべき(目指す)場所を点にしてみる→ そののち、目印になるような大きな建物や交差点などを想像する
- ピックアップしたものが2D(平面)であれば3D(空間)にしてみる→ 絵画や映像などで練習
- 坂道や階段、ビルの影など入れられそうなら入れてみる
- メインテーマになっているものに心を傾けて、自分が直感的に拾ったものとの関連性を考える→ 見えないものが見えてくる
- 行くべき場所といるべき(目指す)場所の点を繋げていく→ どの道を通るのかを最終的に1本にしてみる
簡素化したシンプルなものから始めてみて、最終的には設計図や人体図などを使ってさまざま脳を鍛えてみたあと、地図を見ると、少し違ったふうに見えてきます。
途中、色・匂い・音などをふんだんに入れ込める想像ができると尚早い修得が実現します。
多くの場合、ヒトはエネルギーを必要ではないものに使わないようにエコしますから、地図を読むことに対しては、「最終的に到着すればいい」とエコを思いっきり稼働しますよね。到着してしまえばいいのですから、タクシーやバスや電車の部分はほぼ脳は使わず、徒歩で自力で行く場所のみから開始してもいいわけです。ところが、普段から上記のようなシステムを使っていないと、いざというときにそうは動かない・・・。
私個人は、バイクが上手いと発見した16歳以前に、授業中、暇だと地図帳を穴が空くほど見ていたことを思い出します。なぜか平面から3Dが勝手に出来上がり、自分がそこに行くことも考えてみたり・・・。
実践的には、上記の練習中に簡単な地図が自力で描けるか?から開始してみて、記憶に残っている限りのものが再現できるかどうかやってみると、さらに強化されます。簡単に流していいものに着目せず、ポイントポイントで押さえたほうがいいものの法則性が、自分の脳に刻まれていきます。
Google Mapなどは、詳細すぎるのできっと邪魔な情報を排除することが不可能なままの状態が続いてしまうと思います。が、そもそもMapから開始せず、日常的な生活の中で、自分がどのように脳を使っているのか改めて見てみるといいかもしれないです。
実はコレ、発音→英語のLinkingやイントネーション、ストレスも同様のことが起きています。脳内で再現できないことは、実際に口にしても再現できないです。
コレ、きっとワークショップやレッスンのネタになるなぁと思いながら書いていました。いいね(^^♪
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