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夫婦でデート 調布編

09/29/2006 にアップした文章です。

 

夕べは母がボーイフレンドの家に行ったことがあり、私が前日に負けたパチンコを取り戻しに、午前中会社を無視してホールに出かけたこともあり、夜は西さんとデートと相成りました。パチンコをやらない方にはわからないかと思うのですが、記録のため・・・。1188回転も廻したのに出なかった・・・。その前に1500回転廻っていた台だったのです。なのに、私が座って廻した結果、1950でただの大当たり・・・。1回こっきり、1箱という結果でした。その晩はその大当たり1回だけで、本当にカチンと来てしまい、法則破りだったのです。なので、その台を誰にも座られないよう、雨が降っていたため、10時まで独占しておき、ちんたら廻しておき、翌日の午前中、8000円投入したあと、84500円、18箱(93500円)を戻したのでよしとしたほうがいいのですが、この時間の無駄に腹を立てていた次第です。2日の結果は27500円の+でした。

そして、母が戻らないことを予測し、会社の昼ごはんは母が作って冷蔵庫に入れておいてくれた卵とじとハンバーグと納豆ごはんを食べ、私はエッセイをまとめ書きし、さらにファックス処理やメール処理や出張の準備をし、夜は西さんとデートでした。その前に、図書館に本を返却に行ったのですが、工事中のためビルそのものが閉館していました。

西さんは残りの冷やご飯と卵とじを食べてしまっていたので、『らいおん』というけっこう本にも載っているラーメンやに行くことは成らず、行き着けの占いをするスナックの向かい側にある、大島や三浦半島のお魚を出すお店に行きました。ナマのグレープフルーツを加えるチューハイを3杯飲んだのですが、西さんはその間、日本酒を全部で4合飲み、お魚をたくさん食べたのです。8時前になってドアから覗き見したところ、スナックが開いたので移動しました。私は白身のお魚はそれほど好きではないのだな、と昨日もつくづく感じた次第です。つまみになった話は、相撲とプロレスでした。懐かしい名前がてんこ盛りで出て、かなり小さい頃の興奮を思い出したのです。西さんが生涯でイチバン最初になりたかった職業は、相撲の土俵の砂を箒で掃く人だったので、いろいろな名前をオンパレードで出してきて、私は当時のほかの流行であったボウリングの中山律子のシャンプーのCMまで歌ってしまったのです(爆)。西さんは高い日本酒を1合ずつ飲むよりも、母の行きつけのスナックに行ったほうがいいようでしたので、オープンしたのを見てすぐに移動しました。

ここはもともと母が開拓したお店なのですが、金離れのいい私はたいていどこに行っても好かれます。西さんは私たちのあと、10分ほど遅れて来たお客さんとはあまり話すことなく、ぶすっとしていたのでした。それについて黙っていればいいのに、私は「新しい人と出会えることを邂逅にするかどうかは自分次第」うんぬんかんぬん、といろいろ話してしまい、西さんのブスブスにさらに拍車がかかり、デートは台無しか?という呈だったのですが、そのあと、デュエットを久々にすることにより回復したという単純な関係です(爆)。小川知子と谷村新司の『忘れていいの』だよん(爆)。そのお客様もご夫婦で、私はビールを買わせていただいたのですが、ご返杯の代わりにカラオケのチケットをいただいてしまったのです。丹波哲郎が亡くなったことがあり、Gメン75の主題歌だった、しまざき由理の『面影』を歌ったのですが、思うところがあった模様。西さんはこの歌さえ知らないのです。TVがない家に育ったせいです。丹波哲郎についても大した感想があるわけではありません。人が一人、一生懸命生きてきて、その生涯を閉じたことについて感慨がそれほどないことは、私にとって「冷たい」ことなので、それについて文句も言ったので、西さんはあまりご機嫌がよくなかったかもしれません。

家と事務所が兼用になっている場所で仕事をしていると、やはり話したほうがいいことをないがしろにしがちなのだな、と昨日のデートで思った次第です。無邪気に子ども時代の憧れや熱狂を話す西さんを久々に見た気がします。相撲の土俵の砂を掃く人になりたかったことをひととき忘れ、輪島のすごさや千代の富士について話したり、ジャンボ鶴田や長州力やアントニオ猪木について話したりすることは、仕事の合間にはやはりできないことです。そこで私は、中島みゆきの「♪優しそうな表情は女たちの流行 崩れそうな強がりは男たちの勲章♪」という『誘惑』という歌を思い出していたのです。そして西さんが芯からの善人であることに感謝し、死刑制度の論理やら、性犯罪者をどうしたらいいのか、など、飲んだ席でぶつ必要がないことなど、果てしなく論議は続いたのでした。

西さんは、私が物心ついたときから「死刑制度反対論者」だったこととは相裏腹に、「死刑制度および死刑執行賛成論者」だったのです。が、私の心理学的統計やその他の論理を考えるに至り、死刑制度は過渡期に2・30年は必要かもしれないが、死刑執行はやはりそれに合わせてどんどん減らしたほうがいい、という考えに変わっています。先天的なもの、DNAがもたらす強さや業について考えるところがあったと言いました。日本はまだ全面的に「性犯罪者リスト」を行政が市民に公開することは進んでいませんが、アメリカでは当然のこととなっています。子どもたちを守り育むためには必要な制度ではないかと思うのです。幼児・未成年ポルノは、他人にたいへんな迷惑がかかるというリスクが大きく、個々人の性の好みという次元では済まされません。それがわからない成人であれば、社会に共存するにはリスク対象になります。アメリカでは、DNAやホルモンレベルを調べ、投薬療法を行っている刑務所が多く、義務化への道を進んでいます。性犯罪は贖罪や更正のチャンスが低いのはなぜか?生物学的な要因が強いからです。精神医学者やカウンセリングをやって治るものであれば、とっくに性犯罪など無くなっていていいはずです。以前にも書きましたが、染色体がXYYを持っていたり、テスタストロン(男性ホルモン)の分泌率が高すぎたりなどの人々は、自分の意思をなかなか反映しきれず暮らしていくことになります。睾丸除去の手術を州の費用で懇願した性犯罪者もいるアメリカを、少しは見習ってほしいと思うのです。生まれながらにして背負ってしまった『差』についてを考えず、社会が人をシェイプできると考えるのは奢りです。それについて、飲みながら話す、西さんと私という夫婦もおかしなものかもしれません。

西さんは私が出張から戻った当日に、また台湾に10日から2週間の予定で戻ります。リサイクルビジネスの拡張です。ごみの中に金が埋もれているという考え方はまだ正しい。これは切ないことです。が、西さんというつなぎがなければ、このリサイクルビジネスも軌道には乗らないので、林小姐の精神的安定のためにも、2週間くらいは西さんを貸してあげねばなりません。

西さんは「ガンかもしれない病」で、O型の典型的な弱点である「病気不安」があります。母もそうなのですが、医者通いを極端にするか、まったく行かずにひとり悩むというのがあり、母が前者で西さんが後者です。肋間神経痛ぎみなのを「心臓病」だと思い込んだり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を「ガン」とドラマする(爆)。言えているうちは健康なので、私は気にしておらず、とにかく医者に行け、と言うだけです。西さんも母と同様、100歳くらいまで生きるんだろうなぁ・・・。私のほうが先に行くことは必至なので、西さんにネコたちと葬儀のことは頼まねばならぬ、と昨日も飲みながら考えていました。

帰りは、ファミリーマートに寄り、私が勝った範囲でいろいろな食べ物をストックするために、酔った勢いで買おうとしたのですが、西さんはあまり欲しがらない。ここも西さんの美徳です。手を繋いで布田天神通りを歩いたのですが、夜風が涼しく、まだ冷たいわけではなく、頬に心地よかったです。やはりたまにはデートしないとね。私が次に狙っているのは、上野のダリ展です。スペインに姉妹会社を建てることもあり、少しはスペインに関連したことで刺激を受けねば・・・。もともとダリは好きなので、上野まで出かけたほうがいいと思っているところです。サンプルがいくつか届いたのですが、かなりスペイン製品はかわいらしく、上品できれい。もう少し頭と心をスペインモードにせねば・・・。西さんとデートをすると、いろいろな手落ちに気づきます。彼の繊細さをどこまで見切ることができるのか?が私にとってはいつも試されていることなのでしょう・・・。

 

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