2006-04-05 にアップした文章です。
– Kikumi… I think I fall in love.
– Congratulations!
– I don’t know….
– Isn’t it just wonderful to be falling in love?
- きくみ、恋に落ちたと思うの
- おめでとーう!
- うーん・・・
- 恋に落ちてるって本当にステキじゃない?
と会話はこう続くのです。会話は取引先の中国人の20歳を越えたばかりの女性で、彼女の英語は母国語でもなく、たまに文法も間違ってるし、あまり要領を得ないで進むのですが、いいのです。私が彼女に今、言いたいことは、相手がどうであれ、将来がたとえ今は見えないであれ、とにかく、恋に落ちたという事実がもうワクワクだということです。
当然、熱が醒めて、彼のことばかり考えない時間が増えてくれば、現実との兼ね合わせもしてもらいたいものですが、始める前から、最初のデートに出かける前から、やたらと防御的になってもらっては困ります。若いお嬢さんでいる特権を使い切っていないことになります。
そりゃぁねぇ、ストーカーや犯罪候補者だったら困りますよ。が、とにかく、恋に落ちているというキチガイ状態のチョコレートシロップの中に思いっきり頭まで浸かりこみ、息ができなくなってから出てきてほしいな、と思うのです。こんな状態、めったやたらにあるものではなく、今満喫せねば、また雑音が入ってきてしまうのですよ・・・。
そして、メールが丸1日来なかったことは、ここ1ヶ月なかったので、しかも週末なので、彼女はどうしているかな、と思っているところなのです。
私は、個人的に「先入観」「中途半端に強いイメージ」を忌み嫌うので、今回の傘やさんも、日本の会社と取引していないところを選び、彼女の会社は、ヨーロッパの顧客ばかりです。なので、彼女にアプローチしている紳士は、てっきりヨーロッパ人男性なのかと思っていたのですが、なんと、インド人でした。しかも、奥さんに先立たれて、小さな息子さんがいるとのこと。それを知っている彼女は、どうももじもじしていました。彼女より一回り以上年上だということで、彼女は、この恋をもう行き場のないもの、とすでに決めてかかっているようです。
惜しいなぁ、と思うのですよね・・・。
そりゃ、彼女には夢があります。今の会社でのポジションをよくするために、英語を磨いて、国際会計と国際貿易をもっと勉強して、ゆくゆくはどこか英語圏で仕事ができるところに留学したいと考えています。けれども、仕事と恋(や結婚)は、どうしても両立しないと考えているようで、少し残念です。彼と恋を続ければ、彼の都合に合わせなければならなくなる、子どもも小さいし、とのことでした。
おいおい、まだデートにも行ってないんだぞ(笑)。
最近の私は、いい歳をこいているせいもあり、最後に恋に落ちたのははるか昔です。擬似恋愛と称して、かっこいい人やタイプを見かけると、勝手に一方的に密やかにドキドキしていますが、行動に出ることはありません。最後に行動に出たのは、大声でホッケー場で彼の名前を叫んだり、ゴールを入れたときに涙ぐんだことくらいが関の山かな。あるいは、行き着けのお鮨やさんで、けっこうタイプな人がいると、横に座って話すくらいです。飲んでいても防御機能が働いてしまうのは、もう、基本的に恋がしたくてギスギスしていないことと、恋に使わなければならないエネルギー量をすでに知ってしまっているからです。
いやー、疲れんのよね・・・(爆)。
親友と遊びに出かけて、ふたりでいつも大笑いするのは、「見ているだけですでに疲れてしまう事実」ですか(爆)。彼女は、とても甘い顔が好きなので、私とはまったくタイプが違うのですが、彼女はバクチ場所でも、そんなディーラーやお客さんが座っているテーブルに好んで座っていました。言い訳としては; あまりバクチに夢中になると、テンパってしまい、大いにお金をすってしまうので、かっこいい人を見ながら遊びで軽くやる、のがよかったそうです・・・←ほんとなのか?私はと言えば、今回、けっこうタイプかもしれないな、程度の人しか見れず、「うわっ!タイプっ!」という人にはめぐり合えませんでした。めぐり合ってたら、いつまで泊まるのか、食事は何を何時に食べる予定なのか、明日は何で遊ぶのか、しつこく聞いていたに違いありません(爆)。ビーチ沿いの町にドライブし、遊びに行ったときに、ちょっと私のタイプに10%ほど欠けている人がいたのですが、そのときも疲れましたね・・・。
そんなわけで、本気でタイプな人がいると、私はもうそれだけで、使わねばならなくなるエネルギー量を計算してしまうので、疲れちゃうわけです(笑)。小娘の頃、レーサーを好きになったときに、私は心も身体も、醜く汚くなり、ボロボロでした。自分らしく振舞えなくなり、あんなのはもう真っ平ごめん、というのが正直なところです。西さんとの繋がりは、容姿はタイプですが、精神的なところが大きく、私が私らしくあれる相手であるから、というのがイチバンの理由です。恋している期間は、そのせいでとても短く、いつも冷静に立ち戻れたところが、私には心地いい恋愛でした。17年経とうとしていますが、ふとした西さんを見て、今でもたまにあの小娘だった頃の、恋のドキドキに遭遇すると、地面が揺らいだような錯覚に陥り、周囲を眺め渡してしまいます。が、すぐに我に返れるところがミソなのですよ・・・。
もしも、ホッケー選手のJoe Sakicが家にいたら、私は家から一歩も出れないし、仕事もできないし、飯も食えないし、本も読めないよ(爆)。もう、自分が自分でいられなくて、現実が信じられなくて、何も手につかない(笑)。
もしかすると、恋に落ちたお嬢さんも、今頃、いろいろな錯綜する想いに身を焦がしているのかなぁ、と思いながら、私は自分の昔を思い出し、西さんと別れたらもうすごいマグニチュードの恋なんかしたくないなぁ、と本能に抵抗し、彼女からの次のメールか、Skypeを待っているところです。他人事ながらドキドキよん。人の人生で、自分もいっしょになぞりながら生きている気がしている今日この頃です♪
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