2006年に書いた文章です
長らく病院にかかって、あちこちいろいろガタが来ていることが判明しまくり、見えない『健康』という刺青も返上しなければならない状態になっています。そして明日は生まれて初めてNutritionist(栄養士)に会いに行くのです。まぁ、この1年いろいろな医者にかかりましたが、ここまでやってしまうとは自分でも徹底していてかなり気持ちいいんじゃないか?と思っています。
保険制度の問題もあり、さらに病院での待ち時間や空時間などの問題もあり、日本人は栄養士にかかるなんてことざらにはないのでしょうね。スポーツジムにもついている場合があり、アメリカの最先端を行く人々は「体内に入れるものになかなか過敏である」と思ってしまいました。
けれどもその側面としては日本のHome Remedy(家庭治療法、家庭救済)が発達していて、医学に即結び付けなくていい智恵というのが、生活のなかに満ち溢れていたからかもなぁとなつかしくいろいろ思い起こしていました。
この前もYYYさんの喉がたいへんなことになり、咳がきつね以上にこんこんと出ていたのですが(どうやら脇腹までが筋肉痛になっているらしい…汗)、「喉飴をなめてるんだ」との話からどんどんいろいろ思い出してきました。私も小さい頃は気管支炎の鬼でした。具合が悪くなるとなぜか必ず2種類のうちのどれかでしたね。熱がばぁーーーーっと出てだるくなる、というのと、喉が痛くなって咳が出るというもの。どちらにしても学校にはかなりの割合で行けてしまうのでした。たまには休みたかったよね…。それもこれもあの母の魔法のような初期治療にあったのではないか?と疑っております(爆)。
母のことを魔法使いみたいだと思っていたのは、私が「喉が痛い」と訴えかけるまえにバレていたこと。「熱があるみたい」と情けない顔で訴える前に「熱あるでしょう?測ってみたら?」と先手をいつも越されていたこと。今ならばそれが魔法でないことはわかるのですが(笑)、当時はものすごく感心しておりました。医者に行ったときに喉をあーんと開ける仕草を見よう見真似でやる母を見て、「あ、私も大人になったらこれできるようになるかなぁ」などと思っていました。
Home Remedyというのは家庭によってバラバラなのがまたたまらなくいいですね♪
母はなぜかにんにくを食べさせるのが好きでした。父がにんにくが大嫌いだったのですが、夫婦仲が悪かったときはことさら子どもににんにくを入れた料理を食べさせていたような気が…(爆)。一般に今でもガン予防に効き、発ガン性物質と免疫性に働くと言いますね。そう言えば、私も週に4・5回はにんにく使っているような気がする…(汗)。
熱が出そうなとき、あるいは微熱が出ているときにはお風呂に入ってはいけない派と入って汗をがんがん出しちゃえ派がありますが、我が家は後者でした。日本の昔のお風呂はすーすーと冷たい風が入って来てましたね。なので父か母がいっしょに入ってくるくると手際よく早いところ身体を洗ってくれて、風呂桶に首まで(肩までではない・笑)浸かって、「もぉいーい?」と言っても「だめだめ、まだぜんぜん汗が出てないよ」と無理矢理浸からされていました。まるでほうれん草かインゲンにでもなったような気持でしたね。そういうときに昔話をしてくれるわけです。定番は「にんじんと大根とごぼうの話」でした。あれは何回くらい聞いたかなぁ、というくらいしつこく「話してはなしてぇ」と言っていました。そして身体中が真っ赤になるまで浸かったあとに、髪をさささっと洗ってもらい、もう一度身体を温めて、「うわぁ、ゆで卵になっちゃったよぉ♪」と笑いながら、いつもよりもふかふかのバスタオルで拭いてもらい、さっさと寝間着(家はなぜかパジャマを寝間着と呼ぶ家だったのである・笑)を着せられて、その日だけは髪を何度も何度もしつこく拭かれて、そのまま布団に直行しなければなりませんでした。
でも不思議、熱は翌朝出ていなかった…。それも5回や6回じゃなく、毎度それは起こったのです…。
熱プラス咳まで行っているとお風呂を止めてたからなんだよな…。←種あかし(爆)。
熱が出るとあのしょうが湯ってやつ…。子どもだから自分の身体の変化に鈍感で、今飲むとあんなにぽかぽかするのがわかるってぇのに、当時はどうも味が嫌いでしたねぇ。さらに梅干し茶・梅昆布茶なんていうツワモノも出て来て、「こんなの飲むくらいだったら明日学校行くぞ」と思いました。日本手ぬぐいに焼いたねぎをくるんで首にそれをまいていた祖母を見たときには、怪獣かと思いましたね。「何やってんの?」と気軽に声を掛けられないくらい驚いてしまいました。でも祖母にはそれがどうも効いたらしい。私は一度もやったことないです…。母がなぜか何度か真似してやっていましたが、今やらないところを見ると別段効くとは思っていないようです。
叔母が扁桃腺切除手術をしています。昔は扁桃腺を切除してしまうの、なぜか流行っていましたね。私もすぐに扁桃腺を腫らしてしまうので「切る?」と言われたことが2ダースくらいあります。でも切りたくなかったですね。で、35歳の夏まで身体にメスを入れたことがなかったぞ、と。
喉が痛いとはちみつとレモンを混ぜたお湯を飲まされるのですが、どうも嫌いだったです。私は小さい頃、少しだけ甘いものを食べることができたのですが、そーんなに好きではなかったのですね、元々、甘いもの。今では食べると眉間がうにゅうにゅして来てしまいます。酔っ払ったときはなぜか食べます(爆)。身体が鈍感になっているかどうかのいいテストになります(爆)。
で、長らく咳が続くと、母が「もぉ、レモンは高いのよ♪」とか言いつつ、レモンスライスをタッパーに入れてはちみつ漬けにしたものを冷蔵庫に入れておいたのですね。それを2枚食べないと学校に行ってはいけないとか、学校から帰ってきても外に遊びに行ってはいけないとか言われました。さらにカーディガンを持っていかないとだめとかねぇ。
卵酒はやらない一家でした。あれって効くんでしょうか?父が一度飲みたがっていたのを、母が卵を固めてしまい逆鱗に触れていました(汗)。具合が悪いときって機嫌悪いよね…。でも作り方は習いました。飲み屋さんで←飲み屋さんって役に立つんだよ♪
咳が出るとマスクをつけなさい、と先生によく言われていたのですが、何だかいつもすぐに治っていました。でも医者に行くと気管支炎です、と言われるしねぇ。どうしてあんなにケロッと治っていたのか今はたいへんに不思議です。
ここCAはHome Remedyが山ほどあります。違う種類の食生活をして、違うバックグラウンドを持ち、違う文化が混ざりなかなかおもしろいです。とうがらしなめるのはさすがにできないっすよ>私。
身体のバランスが崩れきってしまうとHome Remedyはもう効きませんね。あれは予防とか初期治療でしか有効じゃないのかもしれません。栄養士に通うのは、寝たきりで下がった新陳代謝率を上げるための食事献立を立ててもらうのと、体重を11キロ(すごいよねぇ・笑)を落とすのと、肝臓にいい献立にするのと、神経細胞再生を活性化する栄養価を高めるためです。さらに、皮膚科に行って「あら、ひどいわね」と言われたので、皮膚にもいい食事に変えてみようと。
一体どうなるんでしょう?和食なんか取り入れてもらえるんだろうか?だめだったら忍の一字で問題解決するまでやってみないといけないだろうか?本気でこのへんで身体のつくりについてとことん理解しておかないと、平均寿命まで生きられるようなことになったらあと48年も生きるんだよぉ。倍以上じゃん…。ちゃんと自分で管理していかないといけないなと思ったのです。
たくさんの添加物に囲まれて生きているなかで、基礎的なことをちゃんと真剣に理解して、たまには羽目を外しながらも、身体をいたわるような食事にしていきたいなぁと思っています。身体の全細胞がすべて生まれ変わるのには7年だそうです。それが短いのか長いのか。けれども、ここ1年運動もできずに、闘病し、自分で作る食事も自由にならないこともあり、ちょっとどん底にたどり着いてしまったような気持になっています。やるならとことん♪の私は、そこに提供されているサービスがあるならやってみる、なやつなので、ちょっと社会科見学のつもりで行って来て、楽しそうなら続けてみますぅ♪結果は帰国したときにでも(爆)。
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