権力:一般にある主体が相手にとって望まない行動を強制する能力。他人を支配し、服従させる力。支配者が(組織・富・武力などを背景として)被支配者に加える強制力。
権威:自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと。威嚇や武力によって強制的に同意・服従させる能力・関係である権力とは区別される。代名詞的に、特定の分野などに精通して専門的な知識を有する人などをこのように称することもある。
最初にこの2つの違いを明確にしてみました。要点は、権力にはチョイスがないが、権威には選ぶことが可能であるという自由がついていること。
ところが!権力に従ってしまう場合には、やはり被支配者は、「私には選びようがない。他に何もない。どうしようもなかった」という感が付き纏うんですよね。
今日の話は少し段階的です。
- 権力にイヤイヤ従う
- 権力に抵抗しながら何とか活路を見出したい意識はある
- 権威に歓んで従う
- 権威に何も考えず多数決等で従う
- 権威は考えてから与える
のこの5種類が大まかなところかと思います。
権力を求める人々は、権威にまで成りあがるシステムを一生懸命努力して構築していくことが多いです。勝手に自然に権威になってしまう場合には、権力を求めるようなことはそもそも希薄で、パワー関係を求めることなく、公平や平等を目指している態度が観られることが一般的です(もちろん特例はあるかもしれないです)。
無力だったり、まだ能力が開花していない個体を前にした場合、親にしろ、政府にしろ、先生にしろ、先輩にしろ、学校にしろ、研究所や企業にしろ、権力というパワーを持ち、それを安定させてメンテナンスがさほど要らないような仕組みにしたいという動機から、周囲の人々に対して「支配されなければ困る状態」を作っていこうとしています。
たとえば『桃太郎』の桃太郎と犬・雉・サルの関係は、権力の行使ではなく、黍団子という餌・恩恵・利益をぶら下げて、権威化しているわけですね。黍団子が自分の分だけではなく、多くに分け与えるできる「富」「器量」があるということです。
こんな物語を小さい頃から「すごい!」「鬼退治!」などと思ってポジティブに聴き込んでいると、権威に割と簡単に「権力」を与えてしまう状態が作れてしまいます。
ヒトは
- 資格
- 肩書
- 名声
- 名誉
- 服装
- 富
- 所有品
- 称号:チャンピオン、ミスユニバースなどなど
などにやたらと権威を与えやすい。
なぜなのか?
- 自分で考える手間暇が省け、多数決に与することで失敗を被ってくれる権威の保護が得られる
- ひとりではない心強さ
- 自分が権威を与えているグループやニンゲンの箔を自分が纏っているような錯覚感
- 権威が担保してくれる権力の享受
などけっこうラクなのです。
たとえば、起業したいけどずっとできないのは、やはりその会社というグループから抜け出てしまうと、自分だけの力で勝負しなくてはならず、職歴や社歴など単なる参考資料でしかなくなってしまうからですよね。
いじめの構造もこの小さいスケールのものから出発しています。いじめを先導する子には、何らかの権力があり、その権力を行使し続けることで、権威にまで昇り積めることで、固定化します。誰かがこの権力に抗ったり、権威を与えず波風を立てることができれば、いじめもいつか止むんでしょうけれども、大人の介在がちょこちょこっとあっても、隠れてやったりするまずい展開になることも多々あります。
内部告発が一時期ものすごく表面化しましたが、これも無意味な権力に対する抵抗ですよね。
カリスマ○○のように、勝手に権威を与えてしまう現象、流行しましたし、今でも使う人いますよね(笑)。どうしてそんなに権力や権威を軽々しく与えてしまうんだろう?と、苦笑するに至ります。
実は私が卒業をちゃんとできた大学(除籍処分になった明治大学ではなくて・・・)は、けっこうな権威があるのです。ノーベル賞候補者の数が世界でイチバン多い大学なのです。List_of_Nobel_laureates でも、日本人はそれほどすごいと思ってもくれていない・・・。孫さんや緒方貞子さんも悲しいかも(笑)。なので、私も権力・権威Seeker (権力や権威を求めるヤツ)でもなく、淡々と日々を暮らして自分にできることを続け、権力には抵抗し、権威を与えるものについては吟味しています。
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