08/23/2006にアップした文章です。
起業してからはや1年4ヶ月、その間たいへん忙しく、日本とアメリカ、台湾を行ったり来たりしていたので、漢字テストは自分に実施していませんでした。日本に戻るたびに、クイズ番組をたくさん見ていて思ったのが、「素人ではなく芸能人がクイズに答える番組」が多いことで、しかも漢字にまつわるクイズや教養問題が増えている。おそらく、『たけし&逸見の平成教育委員会』からの流れが生きているということなのでしょう。
が、しかし、あの程度の問題で安心しているわけにはいかないのだ。うっちゃんなんちゃんが司会をしている『日本語クイズ王』だったかでも98%ほどの正解率ではあるのですが、やはり世の中の知識で私が網羅していないものはまだまだ多い(昨日のエッセイ;ため息 参照)。
ひとりで勝手にプロジェクトを作り、ひとりで勝手にチャレンジしている私としては、この漢字力をキープあるいはさらに向上させるのも習慣のひとつです。特に、PCが発達し、賢いIMEに頼るようになってから、私は読むことはまだできるのですが、自分が書く側になるとたいへん心もとない。いけません。
映画検定は見事に落ちました。2級と3級しか受けなかったことに敗因があることと、何度か書いたようにカタカナでものすごく挫けたことがあります。さとみちゃんは4級が受かったのです。12月にまた受けるかどうか?いや、今回は見送ります。仕事が忙しいこともあるのですが、参考書がCrap(馬鹿馬鹿しいもの)だよ・・・。問題対象になる範囲をカバーしていない。問題集も同様で、あの問題集と参考書しかない段階で、どのような問題が出るのか?ある人は、問題集と参考書から半分以上が出たなどとBlogに書いてありますが、そりゃ違うだろう・・・。年表を丸ごと暗記すれば出たことになるかもしれません。が、知識を本当に役立てるには、関連性・考えとして吸収したほうが断然効率がいい。小津安二郎監督作品を丸覚えして、人生のための何になるのか?ということを見失ってしまっているところです。クラシック映画のいい・悪いについて、どのような切り口を持って、どのような意義を提唱しているのか、まったく私は迷子になりました。そういった意味では、あの映画検定そのものが、何のためにあるのか、ただの人気商売なのか、権威のためなのか、と疑う部分があります。第一回だったので記念・イベント・実験として受けてみたのですが、あと1・2回様子を見てみることにします。
そして私のもうひとつの漢字へのこだわりの源は、西さんへのジェラシーです。私には、羨望(うらやましいと思う気持ち)や嫉妬はほぼないに等しいのですが、機会というものに対してのこれらは、恥ずかしながらあるわけです。
機会:ある行動をするのに最もよいとき。おり。チャンス。
つい最近も書きましたが、スポーツや楽器などは小さい頃から始めたほうが、才能の花が全開するチャンスが多いわけです。が、貧しかったり、教養やそんなアイディアがない親のもとで育ったり、貧乏だったりすると、そういう機会は訪れないわけです。しかも、「やらなかったこと」についての結果をくだくだ考えても仕方ないことなので、誰もこういった物事を証明することはできず、せいぜいトライしているだけの段階です。純粋な意味での実験はできない。同じ人間はひとりとしておらず、同じ環境で同じ刺激を同じだけ受けている人間はひとりとしていないわけですから。
なので、理屈としては私はうらやましがらないよう、嫉妬しないよう、必死に努めているのですが(ほら、子どもの時、読書だけはしたけれども、メシを食うために与えられた仕事はしたけれども、あとは泥だらけになって外で遊んでいただけ、などというアレです・・・爆)、実際は、「どうなってたのかなぁ」などと想いを馳せる気持ちを完全に止めることはできていません。
そして、西さんが中国語圏に住むようになり、さらに漢字に強くなりました。日本語にない文字まで使うわけですから。西さんの中国語は、バイトで中国語を教えるほどではない、とは言うものの、日本のNOVAで3ヶ月弱、台湾に渡ってからも駐在中半分以上はさぼりながらも毎週中国語学校に通ってはいました。そして中国語でビジネスメールを実際にしていたので、読み書きはある程度まで上達したのです。ココなのですよ、ジェラシー。機会。
アメリカにいると漢字に曝される機会がうんと減ります。なので、人数倍の努力をせねば向上どころかキープも難しい。英語のほうが言語としては簡単よ。とても合理的だし、文字数が少ない。スキンシップできる部分で助けられたり、ジェスチャーも種々あるのでそれにごまかされたり、英語がロクに上達しなくても、何年も何十年もアメリカでサバイバルしている人たちはたくさんいます。私はきちんとした英語教育を受けましたし、その後、いい歳になってから大学にも戻ったり、各種講座を受けたりしましたので、かなりな英語向上は諮ってきたのです。10月にはTOEICを受けるのですが、それも上位5%くらいには入らなければ、などと意気込んでいるところです(1%に入れるんじゃないかという噂もあるのがプレッシャー)。こっちは映画検定と違ってかなりわかっている試験なので、安心かな。
西さんの英語は、読み書きの部分はまったくへたれていません。が、話す・聴くの部分はかなり力が落ちていることがわかります。その代わりに漢字力がついている。それはエネルギー保存の法則でいくと順当なのかもしれないです。
でも、私はそれじゃーイヤなんだよなぁ。漢字もキープ+向上しながら日本人として歳を取り、さらに英語も今より向上し、さらに中国語かスペイン語をやりたい。ただの欲張りだろうって?そうそう(爆)。でも、他にもプロジェクトはあるわけです。いつか何かの楽器(できたらピアノ)をやってみたいとか、絵画が少しくらい克服できたらいいな、とかね・・・。母を見ていると基礎的大工もできたほうがいいとは思うし、書道も久しぶりにやってみたほうがいいのではないかと思うところです。日本に7ヶ月続けて滞在するのであれば(台湾や香港等に出張はあるとしても)、武道もひとつ復活させてみるか、などと強欲は留まるところを知りません。
ま、コレが物欲じゃないところがいいのですが・・・・。それでも習い事にはお金はかかるよね・・・。
日本に戻ったらまず、大人のための漢字ドリルみたいなものを買ってみます。私の持っている漢字テストはたいへん古い。母が脳力を鍛えるためのドリルをいくつか持っていたのですが、ちょっとそれじゃー簡単すぎた・・・。難易度の高いものを買いたいと思っています。しかも漢字検定というものもこの世には実在するらしい(つい2年くらい前まで知らなかった)。特にライセンスマニアではないものの、受けてみる覚悟で勉強するのもいいのかもしれません。
『手先と脳を使っていれば、老化は遅くできる』という私の説に間違いはないのだ、とは思うのですが、間違っていたとしても、やっているプロセスが楽しいのでそれはそれでよいことです。TVに向かって答えているのもいいのですが、やはり実際に漢字をさくさく書けるように戻りたいですね。西さん、本当にすごいよ、お見せしたいです・・・。
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