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犯罪と心理学

05/12/2007 にアップした文章

犯罪心理学と銘打つほど、私はこれについてのトレーニングを受けていません。ただし、心理学のベースを網羅はしたはずなので、Layman(素人)よりは何とか理解が深まっているはず。今日オススメするのは、映画です。実は、本から、しかも英語という原書で呼んでいただきたいシロモノなのですが、英語を強制するのもよくないですし、翻訳本を読んだことがないのでその違和感やよさはわからないでいます。だったら、地上波でちょうどやったようだから、今日はこの話題。

http://en.wikipedia.org/wiki/Along_Came_a_Spider これはプロット全体が英語で書いてあるので、バレバレなので、英語が理解できる方は誘惑に抗ってください。見てからだとか読んでからのほうがいいかもしれない。サマリーってもんはなんだか味気ないものです。

http://www.stv.ne.jp/tv/friday/search?idno=20070416093800 金曜ロードショーの宣伝用
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=3777 レビュー

私は、映画を先に見て、原作を読んだのだけれども、James Pattersonの本はいくつか読んでいたので、「映画で体現しきれるわけねーよ」とは思っていた・・・。

コレが彼の公式ウェブサイト:http://www.jamespatterson.com/ 
http://www.jamespatterson.com/about.html 彼個人はこんな人>写真見てね。ここで注目なのは、彼は売れっ子すぎるので、生年月日も住所も何もインフォなし。たとえば、Robert DeNiroなどは、自分の宗教なども一切インタビューされても明かさない(事実と合致した役柄しか来なくなるから、見る側に定着イメージを与えるのを極力避ける。とはいえ、けっこう定着しているとは思うのだ・爆)。有名人というのはたいへんだ、といういい例なのだ。でもなぁ、巨万の富を持っているStephen Kingはでたがりだったりするし、わからない・・・。個性なのか・・・。

Dr. Alex Crossシリーズは12作。2作(これとKiss the Girls;コレについては前にエッセイを書いた)がハリウッド映画化しており、ミニシリーズ他でも画像化はしています。続作も出そうなところ(2006年の冬の新作が最後だった)。

基本情報だけでてんこ盛りになってしまった・・・(汗)。

私は法学や行政と心理学は切っても切れないはずなのに、活用されている場面がまだまだ少ないと考えています。アメリカでは、ベトナム戦争のときに、風船爆弾を使った影に心理学者がいました(好奇心を捉えて被害者の数を増やしたり、猜疑心を消したり、などの役割について解説したらしい)。FBIには相当にたくさんの心理学バックグラウンドを持った捜査官がいます。これはMUSTな知識で、さらに、たくさんの分野に細分化し、特化したものをそれぞれが追いかけているのでしょう。

が、映画やイメージでは、そんなふうには捉えられてはおらず、適度に「人を読む」「占いくらいインチキ」と考える人も少なくはないでしょう。サスペンスやサイコスリラーなどは、限られた時間の中で、焦点を合わせていかねばならず、日常ほぼすべてに解説できたり、おもしろみがあったりする心理学的面を出せなかったりします。が、原作であれば、かなり満足がいくわけです。もう一度言いますが、私はJames Pattersonの日本語翻訳者の仕事は知りません。が、いい仕事をしていてくれることを祈っています。やはり活字のほうがずっとずっと満足度は高いと思うのです。

今日は久しぶりに、Jonathan Kellerman, Rageを読みつつ電車に揺られました。お友だちになった方にプレゼントするためです>って、お古かよ、と言われそうですが・・・(汗)。そして感じたのはやはり、これを映像化しても、原作を読んだことのない人には不満なんだろうな、と。主人公がどんな人となりを持っているのか?がわからぬままに話を進めるには、アクションがやっぱりイチバンだもんなぁ・・・。だからRamboは世界中で爆発的に売れたし、Sylvester Stalloneは Rocky Seriesをずっと続けてこられたわけです>今度こそ本当におしまいだろね?とは思うんだけど・・・(笑)。ああいった画像に比べれば、丹念に細かいところまで注意が行く人とそうではない人とは、欲しいものも見ているものも大いに違う。

ここが心理学がらみのサスペンスやプロットの醍醐味だと私は思うのだけれども、そうでない人がいるのは認めねばならぬ・・・。人々は昨今二極化してきてしまい、「お手軽大好き・わかりやすいほうがラクじゃん」という極と、「苦労大好き・複雑でわかりにくいことを理解するのがいいんじゃん」という極に分かれているのですね。私は、物事によってどっちにも属しますが、コト人がらみのことになると後者です。スポーツだってアクションだって好きなんですよ。でも、ただの復讐だけに人殺しをバンバンする映画は意味はないので、やはりアクション映画にも複雑な過去を持ち、葛藤があり、得手不得手をはっきりさせ、恋愛要素もわりと明確なものにして絡め、心理学要素も内包されているんだけどなぁ。でも、わかりやすいっちゃーわかりやすいよね・・・。

たとえば掃除とかお洗濯とか、やってもやっても次から次に似たような作業を要求されるものが、湧いて出てくるようなTaskってあるじゃーないですか・・・。ああいうことは「お手軽大好き・わかりやすいほうがラクじゃん」なので、秘技だとか秘訣だとかあれば、わかりやすいことに越したことはないです。簡素化できて効率がよければ、もー、うれしくてたまらない。けれども、コト人に関しては「積み重ね」であり、あるひとつの部分をケーキのように切って盛っても意味がないと思うんですよね。たとえそのピースがちゃんと層を持っていたにしろ、味は万遍ないにしろ、フルーツもちゃんときれいにディスプレイできているにしろ、です。たとえば料理もこの範疇だと捉える人はいるのでしょうが、私は前者である「お手軽大好き・わかりやすいほうがラクじゃん」であれば、本当にうれしい(笑)。「苦労大好き・複雑でわかりにくいことを理解するのがいいんじゃん」という観点でいかねば、表現しない人々については深く理解できないと思うし、深くなくても見落としだらけだと思うんだよな・・・。

犯罪を「悪い!」というだけなら簡単すぎる。そんなのはみのもんたに任せておけばいいのだ。そこに心理学を取り入れて、多角面から見てみるゆとりがある自分には、けっこう今は満足しています。いつか疲れるのかもしれないんだけれども>Alex Crossが途中ヘタレたように・・・。それにねぇ、犯罪に手を染めないと自分のことを他人に保証できる人間なんて、本当はゼロに近いのです。たとえば明日死ぬかもしれない疾病にかかっていて意識がないのであれば可能性としてはなくはない。でも脳が動いており、コミュニケーション手段があれば、「依頼殺人」だって犯罪だからね・・・。早く死にたいからって尊厳死にそばに居る人を巻き込むのだって「幇助教唆」だからね・・・。赤ちゃんではなくとも、人間先のことを保証しきってしまうというのは、ちょっとありえないわけです。見込みだとかいう意味でならばまだしも・・・。なので、犯罪に心理学を絡めるのはとってもおもしろい。そういった映画をつまらないと思う人たちは、まだまだ裏や行間が読めないのだよ・・・。もちろん映像化や脚本のはしょりなど、残念なことはたくさんありますが、もうちょっと寛大になって見てね♪

日本での2時間ドラマの犯人当てですが、私はこの7ヶ月外れたことは一度もありません。アメリカでMonkに鍛えられていたせいなのだと思います。エヘヘ。母と西さんにはちょろっと威張っています(爆)。

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