小さい蓄積ですけど、つきますねぇ・・・。人生にすると相当量つきます。なので、昔、「男子厨房に入らず」なんて教育されていた頃の男性陣にはたいへんにお気の毒です。
なぜならば何度もすでに書いていますが、You are what you eat:人は食べ物でできている、ので、何を食べているかをつぶさに見たり、管理したり、栄養について考えたり、身体の中で何が起きるのかを確かめたり、などなど、すごく差がつくと思いますね。ただオーダーしたものや誰か他の人が作ってくれたものだけを食べてきている方々は、そのへんのビンカン度が低かったり、ものさしの目盛りが大雑把だったりするはずです。
とはいえども、私も三枚におろす程度しかできませんから、お鮨やさんなどにはなれませんが(笑)、誰かが何かを作ってくれたものがあっても、どのようなプロセスで造られているかはわかります。何を使っているか、何が入っているか、わかりつつ食べているので、他に食べるものについても調整が効きますし、その日や翌日、1週間の食べ物で調整ができるようになりますよね。
そして、有機化学などで学んだことは直接的に知識になり、見えないミクロの世界で何が起きているか想像することが可能になります。
さらに、もっとすごいのは、誰かにごはんを作ってもらうことに感謝できるようになります。残さないように工夫するようになるし、しっかり咀嚼するようになるし、いただきます、ごちそうさま、が言えるようになるし、残してしまってもそれをどのようにアレンジして食べられるか、作ってくれた相手のことを深く想えるようになると思うんですよ。たとえ外食だったとしても、どのくらい手が掛かっているかわかったり、それに見合った労力や時間を考え、味をわかるようになり、生きていることの基本である「食べる」を介して、誰かと繋がっているという基本的なことに、しっかり気づけると思うんですね。
人はあらゆる面で自分を発揮することができます。
その意味では、生命体・生物学的なことでもメリットが多いですし、社会的な部分でも、感情的な部分でも、きっと広がりが多くできます。自炊することが苦手、面倒、つらい、時間が掛かるのであれば、それを克服することにより、きっときっともっと成長できると思うので、ぜひともトライしていただきたいですね。
毎日コンビニ弁当を食べていたり、外食で済ませていると、どこかでやはりツケが来ることを予感していただけたら、と思います。あなたのことを想って、ごはんを作ってくれている人がいることそのものに感謝して、自分もごはんが作れて、誰かのためにもいつか作れるようになると、もっと楽しいことが増えてきます。
栄養学的なこともカバーするゆとりができれば、脳の老化も遅延させることは可能ですし、運動量を減らしても、さほど太ることもなくなったり、風邪をひきそうなときも「これを食べたり飲んだりしておけば大丈夫!」というアイテムもきっと見つかるはずです。
そして、私はもうずいぶんと寝込んでいないのですが、どうしてこう健康なのだろう?という理由が、20年弱、アメリカで和食はほぼ95%を自炊してきたので、当然他の各国料理も自炊で賄えるようになり、なんだかとってもオトクな気分ではあります。
たまーにゴージャスなレストランに行くヨロコビもきっと大きいのだろうし(笑)、居酒屋メニューでもオトクなものとそうでないものの見極めがかなりついているんじゃないかと(笑)。
あー、ここの油はよくないな、など気づいてしまうともう行かなくなっちゃうんですけどね (・・;)
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