コラム

英語が脳内に入ってくる瞬間ってわかりますか?

この質問のイメージがもうすでにつかないくらい、私にとっての英語は Second nature:第2の本能になってしまっているのですが、学習者にとっては、ある程度の集中力:Attentionがないと入ってこないことは理解しています。気づくと、私はもう30年以上英語を話しているのですが、こんな状態であっても、教えることを選んだせいもあって、全体的に英語が落ちていると感じたことはありません。住んでいるほうが接触点は多いことは否めないですが、意識して選べば英語がある生活はキープできます。

 

それはアメリカに住んでいた20年弱でも同じことで、日本語を失うような事態にはなりませんでした。一時期書くのがものすごーく退化したことがありましたが(笑)。

 

瞬間という刻みで捉えてみると、日本語で意識してみるのがいいかと思います。私にとっては英語も同じことなので、そうしたイメージができれば、英語が聴けて理解まで到達するのではないかと思うのです。

 

ファミレスでもどこかの定食屋でも居酒屋でも、友人と行って楽しんで会話をしていることを想像してみてください。音はたくさん存在していますが、実際のあなたは、友人の会話しか脳内には入れていません。それが優先順位だからです。意識を変えてみると、食器がガチャガチャ擦れる音も、人の足音も、他の人の会話も聴こえるはずなのですが、明瞭かどうかには、個体差があります。そこには大きく差がありすぎることを友人と話してみるとわかるかと思います。

 

ここでAttentionの対象物を選べる人と、選べない人がいることに気づいていただけたら、と思うのです。

 

私個人は、キャパを狭めることのほうが難しく、さまざまな音に優先順位をつけることができなかったので、かなり雑多な種類の音を脳内に入れることが習慣化しました。入るものはすべて入れてしまえ!と聴くことを拒絶しないようにして、その後、前頭葉で解析したり理解したりするものに優先順位をつける、というシステムにしました。

 

こういうシステムを作ってしまうと、「コレだけを聴く」と決めた整った環境を作れば、かなりの理解を得ながら聴くことが可能になるわけです。

 

ここで問題なのは、一時期に1つのことしか入れられないと思い込んでいる人もいれば、数個入れられると思っている人もいて、分かれ道になります。料理でいうところの、鍋釜を洗いながら、いくつかの料理を並行して作れる人と、ひとつの料理を完成させてから、次に行き、最後に鍋釜を洗う人の違いのようなものですね。

 

Multiple tasksと呼びますが、これを時差・同時・並列でできる人もいれば、できない人もいます。行動で分けていくと簡単ですが、これが五感となるとなかなかイメージするのがたいへんです。

 

今回は耳に関することで説明していますが、視覚・味覚・触覚・嗅覚にも当てはまります。どれかが平均よりもずっと高次的に機能する人たちは、利き酒や音楽や手工業やその他、才能を発揮していると考えてみてください。

 

耳もいくつもの音を同時に入れることは可能ですが、一旦1種類の音を横に置いておいて、2つめ3つめの音を理解のために解析することは可能です。その順番の効率性については、生きていく中、自然と体得していく感じです。理屈ではなく脳が勝手にやってくれるような。なので、「一旦聴けるすべてを入れておいてから分ける」というクセがついている脳と、そもそも「聴くものを優先順位に従って選んで聴く」というクセがついている脳には、違いが出ます。

 

ただ、キャパの容量の限度は当然あり、いくつも無限に聴けるわけではないし、心もそれに影響されてしまいます。何が自分にとって最善なのかは、場所によっても相手によっても場合によっても疲れなどによっても違うでしょう。

 

優先順位を選択をできる人はそれはそれでAdvantagesがあります。たとえば、私個人は、Generalized noisesも聴けてしまうので、喫茶店や図書館で勉強するのはなかなか難しいです。ひとりになれる・埋没できるところは、やはり音や匂いが少ないところを好みます。集中力Attentionを分離させると理解という結果が伴わなくなるからです。できないわけではないですが、その理解を伴わないロスを嫌っています(笑)。なので、自宅かスクールでもレッスンがない時間にやることにしているわけです。ここ、High Maintenanceが必要な感じで負担感増です(笑)。

 

これが日本語でも意識できれば、英語の音についてもこのような状態かどうか、比較検討してみればいいと思うんですね。

 

日本語では実は人の声だけでも、このMultipleな音を聴けるようになっているのですが、英語ではできていない、という状態なだけです。これについては、レッスンをしっかり受けていただくともっとわかるようになります。

 

うーん、あまり明瞭な説明になっていなかったか?心理学のAttentionという項目を読めればいいんですが、英語のほうが詳しいので、それはそれでまたジレンマですね・・・。(・・;)