再現力:
- ある出来事や感情を、文字や言葉、映像などで再現する能力のこと
- 同じ条件下で同じ手法を実施した場合に、同一の結果を得られる可能性の度合い
- 同じような成果を、今後も繰り返し出すことができる可能性
模倣力:自説や自分のスタイルにばかりこだわらず、柔軟に反応することができる能力
再現力を高めることはとても大切ですが、 そもそもこの模倣力というものがなければ 再現できる率は低くなります。 これはせっかく 判断のBig 5にある「開放性」という方向性が高ければ柔軟ですし、低ければ自分のスタイルにこだわり続けることになります。
ですから、小さいころからのごっこ遊びは、模倣そのものなのです。おままごとやヒーローごっこ、泥棒と警官などなど。
まずはここを高めることを考えてみてください。 高い人はおめでとう!
さて、再現力を高めるには、自分自身が体験したことや感じたことを正確に記憶し、それを的確に表現することが必要です。 これができる人はおそらく公文式のような何度も 何度も同じことを繰り返すことにすぐに飽き飽きします。 なぜならば 再現率が高くてやってられなくなるからです(笑)。
ただ ここで問題なのは、人というのは、自分の過ちをなかなか認めることができません。なので、美化した自分の 体験を記憶していることが多くあります。 これを 記憶の改竄(かいざん)と呼びます。 できなかったことをそのまま記憶することがとても苦痛なのです。 ですので、改竄するか忘れるか、あるいはマイルドな失敗にして受け止め方を調整しています。
そうした意味では失敗は回避できそうじゃないですか(^^♪ では成功は?
ここは、ヨロコビが大いに役立ちます。感情抜きでやったことの結果は不思議と記憶に残りません。脳は反応しないんですね・・・。なぜならばプロセスとして中脳の感情コントロールセンターを通過しなければ、前頭葉(知識の宝庫)には到達しないからです。
そしてもう1つは このコラムで すでに提示した「観察力」の成果です。 しっかり観察した後それを再現できるかどうか? これが学習には大きいですね。 自分のやり方だけではなく、自分がしたことだけではなく、実際に他者を見た時の観察のポイントが大きく左右します。 どこを真似するのか、 どの程度 正確に真似できるのか、で 結果が変わってきます。
この2種類:自己と他者の両方の再現率が高ければ、 観察力をもとに かなりシンプルな形で学習が成り立っていきます。
そしてもう1つの側面として、再現性が高い人は、たとえ環境が変わったとしても自分の経験や知見を応用し、いち早く環境に適応できるようになります。これを順応力と呼びます。英語では Adaptabilityですね。
たとえば部署移動・クラス替え・ 席替えなどが日常的なことで、もう少し稀なことになると、引越・ 転職・ 留学などに発揮されます。 驚くべきことに、友人をなくしたり、愛する人と死別したり、 恋人と別れたり 、離婚することでも、このAdaptabilityは 必要になりますので、英語だけでなく、 また他の学習だけでなく、 人生にも大いに効く能力なわけです。
これまでの自分の能力や知識をどこでどう使えるか?というのは、作戦ではなくて おそらく ほとんどの場合が、「やってみたら やっていた」ということの方が多いと思います。 それであれば やはり、正しい学び方をしていることが大切で、暗記や 長時間の座学やは やはり無理があるわけです 。だってそれらが自然に出てくるとは限らないですし、 脳の中からそれをピンポイントで出してくることはなかなか難しいです。
さて、あなたの再現力の精度はどのくらいですか?高いですか?何かで確かめてみましょう。
私はいつも料理で試されています(笑)。
コメントを投稿するにはログインしてください。