コラム

英語諸悪の根源を解く 3.文化の違いを無視

あと4週に渡り、 英語学習における諸悪の 根源を解いていきます。 私自身の反省も含まれるかもしれませんが、 生徒さんには とにかく早くラクに楽しく学んでいただきたいので、成果を実感しながら、「え?こんなに早くラクでいいの?」と思っていただけるために 日々頑張っています。 

とにかく英語学習の成果が出ず、自分の足を引っ張ったり時間がたくさんかかるようなことは決して しないでください。 その理由に納得がいったら是非とも 自分のことを振り返ってみて、違う方法を探してくださいね。

第3回目は文化の違いを無視するということです。

日本は世界でも有数の「独自の文化発展をしてきたミステリアスな人々がミステリアスな生活習慣を営んで暮らしている文化」を持つ国です。日本に生まれて育つと、日本を出て暮らすまではそれに気づけないはずです。

だってどう考えても「全米が泣いた!」なんてことあるわけないじゃないですか・・・。いくら1980年代当時だとしても総数2億の人々がみんなで泣くなんて、そんな多様性がない文化じゃない(笑)。それを広告として信じる方向性にいることが不思議でならない・・・。

しかも、いくら親やマナーや習慣だとしても、「つまらないものですが・・・」と言いながらお菓子を出されてもねぇ・・・。まずかったときの防衛線?と思ってしまったり、「思ってないよね?」と突っ込みたかったり、「んじゃ、次回はよろしく!」とさらにハードルを上げるような嫌味を言いたくなってしまったり・・・。

これらの不思議なやり取りを、日本で生まれ育った人々は不思議だとは思わないわけです。たとえば「ツチノコ」なんて、欧米の人から見たら「え?ヘビだよね?」「太ったヘビか、痩せたサンショウウオ?」みたいな(笑)。でも日本人には「ツチノコを追いかけてUMAとしてみんなに威張りたい夢」があるのだもの・・・。(^^;)

これらが基準なわけではないことは説明すればご理解いただけると思うんですが、多くの「え?そうなの?」に気づかないで暮らしていることは、言われなければわからないと思うんですよね。発想が違うので、その日本語を訳しても意味がない!のようなことに気づけないままだったりします。

たとえば、普通の暮らしというHigh contextは、日本人にとって抵抗感のない表現ですが、英語に直したときに何を選びますか?

普通:usual, normal, ordinary, general 

どれかが思い浮かんだ人は多いかと思います。けれども私はここで、decent を使うんですよね・・・。

decent: (社会的規準からみて)見苦しくない、ちゃんとした、まともな、きちんとした、礼儀正しい、(人前に出られる程度に)何か着ていて、裸でなくて、かなりの、相当な、親切な、寛大な

という意味合いが「普通の暮らし」に入るし、平凡という意味であればordinary でいいかもしれないし、いつも通り何事もないであれば usualでいいと思うんですが、他者の暮らしぶりを normal などとジャッジできる場合はごくごく少ないですから。

そういう意味で、ニュアンス混み込みの文化背景やモノの観方を無視した学び方や表現は多様性の高い個人主義の文化では失礼以上に無礼になることが多いですし、ましてや理解しあえるなどという関係性から遠くなってしまいます。

しかも日本のガラパゴスっぷりはひどくて、未だアメリカ全体を捉えて「大雑把」「大味」「派手」「自己主張が過ぎる」などという印象を持っている人も多いんじゃないかと。個人的には上下や質でいくと、歌がうまい人も下手な人も、親切な人も無関心な人も、平均ではなくばらつきが多くはありますが、「いろいろだなぁ」というのがアメリカでの生活でした。全般的にうれしかったのは、「年齢を気にしない」「他人と比べない」「違って当たり前」をそもそも前提としてくれていたところです。みなさんにはできますか?

こうした文化を無視して英語で表現をしたり、受け容れても、ニンゲン関係はうまくいかない天井にすぐぶち当たります。混み込みで学んでくださいっ!<(_ _)>

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