コラム

なぜまだTOEICなのか?

コロナ禍でTOEIC受験がどの程度滞るのか?と様子見をしていたのですが、わずか年間100万人減でした。270万人ほど受けていた受験者が100万人減るのは、国際コミュニケーション協会にとっては相当な痛手でしょうが、もうそろそろ本当にTOEIC離れをしてもらわないと、英語力全体が上がらないなぁと、杞憂のタネを摘みたい気持ちなのです。

TOEIC熱の批判についてのBlog記事はたんまりあります。

900点取っても英語が話せないのは当たり前?ヒロ前田の間違いだらけのTOEIC勉強法

意外と知らない『TOEICと英語力』の関係とは?

TOEICがいかに無駄で無意味な資格試験かの理由を帰国子女が解説!

『時間の無駄?』AI時代でTOEICが意味ない3つの理由

“脱TOEIC”じわり。メルカリやITベンチャーで進む「会話」重視

TOEICは重要視されなくなる!日本の将来のTOEIC運用

専門家が直言「TOEICが日本を滅ぼす」 この国の「言語教育」が迎える末路

とはいえ、これらの批判を真剣に考えて、「いやいや、英語力の一部ではある」「目標としてはいい」「基本的な力はつく」とする方々もいらっしゃいますが、私はかなり強めに反対で批判は強烈だと思います。過去の記事にもたびたび書いていますが、本当の基本をカバーしないまま、スコアをめざすこと=力がついていること、という解釈は危険すぎます。

しかも、TOEICが始まってから50年のあいだ、日本における英語力のニーズも変わりました。ゆえに、もう少しコミュニケーションを主体に!という方向に移行してきたことも事実で、小中高生や大学生が学ぶべきと文科省がターゲットにするものも変わってきています。

大人はそれを全無視はできないはず・・・。

Listening & Readingのインプットの基礎が入っていない限り、語彙や文法の基本がわかっていない限り、話せるようにはならない、とおっしゃる方はいらっしゃいますよね。でも!それは大間違い・・・。

日本語は、文字が読めるようになる前に話せるようになっております。ね?

であれば、第二言語から第三、第四だけには特別にやらねばならぬ方法というのがあるのか?と問いたくなりますね。実際は、Listeningをしっかりできるようになったのち、それを意識などもしてないうちに、たくさんの人々が実際に話しながら生活するのを観察して、脳の発達に伴い、文法や語彙すら並行して学んできたはずなのです。

日本人として、中高で学んだ文法や語彙は、加速度をあげるための役に立つことはありますが、その文法や語彙が先んじて英語が話せるようになるには、あまりに時間が掛かりすぎます。Listening中心に学ぶと時間も努力も座学も、さまざまな分野が半分以下で済むと思いますね・・・。

私個人の例でいけば、小学校から大学生まで、ロクに勉強などしてきませんでした。英語はむしろ苦手だったかもしれません。それでもパイロットになるためには米国しかない!と迫られ、お金を貯めることに専心し、日本にいるあいだはまったく英語の勉強はしていませんでした。それでも、渡米して8か月のうち、2か月はフルで、残りの6か月は半分だけ授業を取って、9か月目にはもう飛行機学校に通い、フライトも10か月目には開始しておりました。無線も特に問題はなく・・・。

そうなんですよ。英語スクールに行ってからも、実は通常の半分のクラス数しか取っていないのです。それでも英語は話せるようになる。

ちなみに私がTOEICテストを初めて受けたのは、2008年。最初から満点で、3回続けて受けても満点以外は取れていません。教える側になったので、その実力があることを証明するために取ってほしい、と当時雇われていた英語スクールからの指示です。

ご判断は個々人ですが、TOEICのスコアが高くとも、コミュニケーションができるようになるなどという幻想はお捨てください。<(_ _)>

CTA
調布駅から徒歩1分、脳科学に基づいた英語学習
調布駅から徒歩1分、カリフォルニア大学バークレー校心理学部で学んだ『心理学』『脳科学』に基づいた英語学習をお伝えする”Precious One English School”。半年で平均TOEICスコア250点アップ!英会話を身につけて人生を変えたい方におすすめの英会話スクールです。

 

英会話を身につけて、人生を新しいステージに導きたい方は
下のボタンから、本校をご確認ください

調布駅すぐ英語教室のPrecious One English School