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なぜ英語ができるようにならないのか?

Sep 14, 2005 に書いたエッセイですが、10年を過ぎた今、考えていたことをきちんと形にした自分に、あっぱれ!だと感じています。やるね♪(笑)

 

英語ができるようになってしまったからと言って、英語ができるようになりたい人の気持ちを忘れてしまっているわけではないのです。『なぜ』が薄いままだと、上達が遅いことは書きました。これはすべてのことに共通し、なぜ結婚がしたいのか、なぜ子どもがほしいのか、なぜ引っ越したいのか、なぜお金がほしいのか、なぜその仕事がしたいのか、動機が確固としたものであればあるほど、それに付随する理由も、「気分」「感情」ではなく、「論理」「必須」「適合性」になる可能性がうんと高くなるからです。そうすれば、うまく行くことがうんと多くなります。英語もまた同じです。

私が、勉強が不出来だった理由は、勉強をしてこなかったからです。勉強が嫌いだと感じてきたのは、バカだと思い込んできたからです。そして、英語ができるようにならないと焦っていたのは、査定が間違っていたからです。なので、私は最初から20年はかかると決めてかかっていましたが、数年で大丈夫でした。

勉強法は、10人10色と言いますが、それは勉強ができない人の負け惜しみだと思うのです。瑣末なところでの個性差があったとしても、自分が何に適しており、何をどうしてやらなければならないのか、やりたいのかわかっていれば、大筋の勉強方法は同じです。ラクをしていては、何も身につきません。それをやってきた、という私の自慢のためにコレを書いているわけではなく、自分のなかに眠っているライオンをぜひ起してあげてほしいな、と思うのです。

私の友だちで、ミシガンに住む、ホッケーの世界に引き込んでしまった駐在員の妻がいます。彼女は、日本にいる友人たちに、「もう英語ペラペラになった?」と聞かれると腹を立てます。そりゃ、USに住んでいるのだから、英語ができるようになれば理想です。が、彼女には妻としても母としても役割があり、自分のためだけに時間をすべて使えるわけではないのです。週に2回や3回の英語学校で、1年で不自由なく話せるようになれば、誰も苦労はしません。USは車生活で、店と店の距離もあり、学校やその他、買い物や子どもたちの送り迎えだけでもものすごい時間がかかるのです。そうして、友人であるはずの人からの気軽な羨みが、さらに彼女のやる気を殺ぎ、時間が取れない焦りが悪循環を招き、駐在妻の気苦労やストレスが心理的圧迫感を招き(これはすごいムラ社会です;だんだんよくなってきている傾向がありますが、人数が少なければ少ないほどチョイスがないということでつらいはずです)、周りと自分を比べてしまう自分の心がさらなる焦りを招きます。そもそも、家族といっしょに移動した女性は、英語をやるために来ていないので、動機やその理由に揺ぎ無さがある場合が少ないです。その動機とやる気を省察するだけで、かなりの時間がかかります。

行き着けのお鮨やさんには、山ほど日本人が来ます。生まれも育ちも日本人という人たちが、鮨バーの半分を占めます。私から見ている限りにおいては、彼らのほとんどが英語は「まぁ話せる程度」にしかできません。私としては、「これで仕事ができてるの?」と驚くほどのものです。学生時代からいた人たちで駐在員になった人くらいが例外で、嫁いできた日本人女性のほうが理解できる英語を話します。が、日系人でも、移民した人でも、日本語がちに暮らしている人たちもたくさんおり、今でもたまに驚かされることがあります。が、それもいろいろで、何年いようが、何を現在していようが、英語の能力は、その人次第ということです。

「国際線のフライトアテンダントは英語ができる」と決め付けてはいけません。特に、日系の航空会社はあやしいです。私は、飛行機に乗るときは、いつも「日本人でないフリ」をします。日本人だからと言って話しかけられてくるのが面倒なのと、食の好みや読書や映画など、日本人のありがちなパターンから外れているので、相手に気遣いをさせたくないのです。本も映画も英語のほうがいいですし、日本に行くときは最後に赤ワインでお肉を食べたいですしね。会社で英語を日常的に使っている、という人たちの英語もいかばかりなのか?と私はいつも疑問に思っています。その謎を解くために、TOEICを受けてみようかな?と思うのですが、そのために帰国するってぇのもねぇ(笑)。私は、TOEFLは2度しか受けたことがありません。が、今でも受けろと言われれば、2週間かそこら勉強して受ければ、かなりいい点数が取れると思います>テストというのは、慣れなのでリズムが必要なので。

英語ができるようにならない理由は、動機とその理由がきちんとしているならば、次は、「今の自分の母国語」です。義務教育前以外では、母国語以上に2個目の言語ができるようにはなりません。今の世代が気の毒だなと思うのは、長い文章を読めない人たちが増えていることです。日々、短文にさらされており、ネット文化で素人の文章を山ほど読むようになり、長文を解読する力が落ちています。長い文章を解読できるのがなぜいいか?というと、まわりくどい日本語表現のなかでの核・主文・テーマを、知らないあいだにいつも要約する能力を身につけさせられることになるからです。当然、長いということは、語彙も増えます。わからないことをそのまま放置してしまえば、結果は同じになってしまいますが、いちいち辞書を引かずとも、文脈で推測する能力も身につき、語感に対する繊細さも増します。

日本語の長文をうひー、うへー、と思ってしまう心理ブロックがある人が、英語であるまだ未知の中程度の文章に簡単に脅威を感じてしまうのは当然でしょう。心理的だけではなく、実際の文章の中身が要求する理解力が伴っていないかもしれません。英語は特に、合理的な言語です。乾いた、とでも言ったほうがいいのでしょうか?そこを湿っぽく、暖かくするために、スラングが発達しました。

ここまでクリアしていても英語ができるようにならない、次のハードルは勉強法です。時間を捻出する覚悟ができているのか?辞書やその他にお金をかける覚悟ができているのか?文具や教科書に対する愛着を持つゆとりがあるのか?キーボードから離れることはできるのか?文明の機器(電子辞書など)に頼らず、自分の脳にチャレンジする準備はあるのか?

コレがクリアな人には、近々書く勉強法について読んでいただきたいな、と思います。

 

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